神奈川県衛生研究所

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平成25年3月15日発行
平成28年5月25日改訂

神奈川県衛生研究所

植物性自然毒(キノコを除く)による食中毒をご存じですか?
 
食中毒には、細菌やウイルス等の微生物によるもの以外に、自然毒による食中毒があります。
厚生労働省の食中毒統計資料によると自然毒はトリカブトやキノコなどの植物性自然毒によるものと、ふぐなどの魚介類の動物性自然毒に大別され、どちらも重篤な症状を呈すものや死に至るものもあり、食品衛生上重要となっています。
 
春に注意!
図1植物性自然毒(キノコを除く)による食中毒発生月別件数(平成15年~24年累計)(全国)

毎年春になると、植物性自然毒(キノコを除く)による食中毒が多く報告されます(図1)。

山菜と間違えて毒のある野草(トリカブト、バイケイソウなど)を食べたことが原因となっています(図2)。

スイセン、チョウセンアサガオ等の園芸植物は、庭に植えられている食用植物(ニラ、ゴボウなど)と誤認して食べてしまうことがあるようです。(写真1)

写真1 スイセンとニラ

図2 植物性自然毒(キノコを除く)による食中毒原因食品の内訳(平成15年~24年累計)(全国)
 
ジャガイモによる食中毒
図3植物性自然毒(キノコを除く)による食中毒月別患者数・原因植物の内訳(平成15年~24年累計)(全国) 

ジャガイモの芽に毒があることはよく知られていますが、成熟する前に収穫したり、日光が当たって表面が緑化(写真2)した場合も、有毒物質(ソラニン)の含有量が多いので注意が必要です。

写真2 日光が当たって表面が緑化したジャガイモ
(企画情報部、理化学部)

 
参考: 身近な食材を安全においしく食べるために-ジャガイモによる食中毒防止に向けて-衛研ニュースNo.138
  きれいな花にも毒がある-植物による食中毒が起きています-衛研ニュースNo.130
有毒植物による食中毒に注意しましょう(厚生労働省ホームページ)


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