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平成26年12月26日発行

神奈川県 感染性胃腸炎情報(1)

ウイルスや細菌などによって嘔吐や下痢をおこす感染症です。ノロウイルス、ロタウイルスといったウイルスによる胃腸炎が代表的なもので、例年、初冬から増加し、12月頃にピークを迎えます。ウイルス等がついた手や食べ物を介して感染するので、予防のためには流水、石けんによる手洗いが大切です。特に食事前やトイレ後の手洗いを心がけましょう。


感染性胃腸炎は、県内213ヶ所の小児科定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県200ヶ所(県73ヶ所、横浜市79ヶ所、川崎市33ヶ所、相模原市15ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりの感染性胃腸炎の報告数をあらわしています。

1.神奈川県の感染性胃腸炎定点当たり報告数

第51週(12/15~12/21)の定点当たり報告数は12.57(前週12.13)と増加しています。引き続き今後の発生動向に注意しましょう。

2.保健所別発生状況

第51週においては、定点当たり報告数が厚木保健福祉事務所管内(18.27)、相模原市(15.60)、川崎市(15.24)、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(14.83)、鎌倉保健福祉事務所管内(14.33)、藤沢市(12.33)、横浜市(12.28)で多くなっています。

第50週(12/7-12/13)   第51週(12/14-12/20)

警報について 警報レベルとは、大きな流行が発生または継続しつつあることを示し、1週間の定点当たり報告数の値を用います。感染性胃腸炎の警報レベルは、定点当たり報告数が20以上で始まり、12未満で終息します。

3.年齢群別報告数の状況

年齢群別では、10歳未満の報告数が78%を占めています。

4.ノロウイルス検出状況(2014年36週~2014年51週)

2014年第36週から2014年第51週までに、神奈川県で29件、全国で249件のノロウイルスの検出が報告されています。

(2014年12月26日現在)
(国立感染症研究所感染症情報センター 病原微生物検出情報(IASR)より)外部サイトを別ウィンドウで開きます

5.神奈川県衛生研究所における感染性胃腸炎患者からの病原体検出状況(微生物部)

2014年9月から2014年12月における感染性胃腸炎患者からのウイルス・細菌検出状況では、ノロウイルスとサポウイルスが多く検出されています。

ノロウイルスを予防しよう

感染性胃腸炎の原因はいろいろありますが、冬期はノロウイルスなどのウイルス感染が多くなっています。予防方法は、外出後、トイレのあとや食事前などには、ていねいに手を洗うこと、調理器具等の消毒、洗浄を十分におこなうこと、吐物や、便などの処理を適切におこなうことなどが重要です。また、下痢や嘔吐などの症状があるときは、食品を直接取り扱うことは避けるようにしましょう。

ていねいな手洗い方法PDFが別ウインドウで開きます (茅ヶ崎保健福祉事務所資料提供)

汚物の取り扱い方PDFが別ウインドウで開きます (茅ヶ崎保健福祉事務所資料提供)

<参考ホームページ>

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