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更新日:2024年6月5日

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障害者雇用優良企業インタビュー(社会福祉法人喜楽会)[No.61]

かながわ障害者雇用優良企業である社会福祉法人喜楽会の障害者雇用取り組み事例です。

吉川理事長に聞きました。

今回は、社会福祉法人喜楽会吉川理事長にお聞きました。

喜楽会理事長

喜楽会

 

 

障害者雇用のきっかけについて教えてください。

昭和55年に老人ホームを立ち上げて、その当時、たまたま職員のご家族に障害者の方がいらっしゃって、それがきっかけになりました。

私どもの施設でよければ、ご家族と一緒に簡単な作業をしてみてはどうかと。そこから始まりました。

障害者の方は、何名いらっしゃいますか。

今(平成28年4月)、よもぎの里愛の丘と、あさみぞホーム、あさみぞデイケアセンターで8名働いています。

障害者の方はどのような仕事をしているのですか。

現場で施設利用者の介護をしています。あとは、洗濯や掃除、品出しです。備品の在庫をユニットに持っていったりしてもらっています。

ただ、何かあったからと、すぐに仕事を変えるのは難しいです。少し時間をかけて、仕事を変更するには手順を踏まないと本人が迷ってしまいます。

-介護とは、具体的にどのような内容でしょう。

施設利用者の移動の手伝いや、お風呂の専門の職員を手伝って、施設利用者を移動させたりしています。

実習も受け入れていらっしゃるということですが。

特別支援学校の生徒さんが、お見えになります。お1人、来年卒業する方ですけれど、ここに就職したいと希望しています。

本人が続けられそうなら、自分のできる時間からで採用を考えましょうという話をしています。

勤務時間はそれぞれに合った時間なのでしょうか。

その人に合った時間で勤務しています。

-延長したりもするのですか。

はい。本人の希望で、このくらい延長してもいいと言えば、希望をかなえてあげます。 

職場定着のための工夫はありますか。

私どものところは、職員が障害者を特別扱いしません。ある程度話し合いをして、無理なら言ってね、という職員同士のコミュニケーションがあります。これは無理とか、これをやりたいとかをきちんと話を聞いて、トラブルが起きないようにしています。私自身も助かっています。

私どもは、外国人の難民の就労支援もしていますが、別に外国人だから、というのはないです。リーダーをやっている方もいます。

職員には、障害者ということをあまり気にしないようにと言っています。職員がそれをよく理解し、違和感なく一緒に仕事をしています。障害者だから駄目とか、外国人だから駄目と言う人はいないです。

これから障害者雇用を始める企業にメッセージをお願いします。

本人に希望を聞いてみるとよいですよ。本当に仕事をしたいのか、仕事をしたくないのか。そこで、本人がこういう仕事をしたいと言えば、合う仕事を選択してやればいいのです。障害者だからあれもできない、これもできないと、端から決めつけてしまうと、それは障害者の方もわかります。

障害者の方との面接や現場の職員ともそういった話をしています。本人に自分はどういう仕事がしたいのか、どういう仕事ができるのか、それが長時間なのか、短時間なのかを聞きます。中には1時間しかできないという方もいます。それが段々慣れてきたり、褒められると2時間になってくることもありますので、チャンスがあるかを見てあげます。

障害者の方は仕事をしたいと思っていても、それが表現に出ないことがあります。それを見抜いて差し上げるのは、経験が必要ですが、話をすると大体わかります。

訪問を終えて

当日は、施設の裏手の雑木林の新緑が美しい日に伺いました。インタビュー後に施設を見学させていただき、障害者だから、外国人だからと言う人はいない、という吉川理事長の言葉に頷けました。また、社会福祉法人は何のためにあるのか、1人でも救済できるものはしないと、とお話しする吉川理事長の姿がとても頼もしく見えました。

(平成28年4月27日取材)

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