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更新日:2021年5月31日

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平成30年度畜産環境コンクール:その他事例紹介

平30年度神奈川県畜産環境コンクールのその他事例紹介です

県審査会(平成30年12月19日実施)に推薦された優良事例をいくつか紹介します。

受賞農家の事例は「平成30年度畜産環境コンクール」のページへ

その他優良事例紹介

  • 農場名をクリックすると、各農場の事例へジャンプします。
部門 農場名 部門 農場名
乳牛部門 井上 剛 養鶏部門 大木養鶏場
肉牛部門 有限会社 平本畜産 乳牛部門 有限会社 石田牧場
養豚部門 海老名畜産 有限会社    

その他優良事例

井上 剛

  • 部門:乳牛
  • 所在地:中井町
畜舎入口の様子 徹底して清掃された牛舎内

畜舎入口は常に清掃、整理整頓されています。

設置されたプランターは夫婦の憩いの場でもあり、季節の花を飾り、来場者を精一杯迎え入れる姿勢が見られます。

定期的な清掃に加え、年1回、梁に登り、徹底的な煤払いを行うため、天井を見渡しても埃は見られません。

畜主は常にきれいな環境で仕事を行うことを意識しており、牛だけでなく、人間も快適な環境で作業を行っています。

メンテナンスの行き届いた浄化槽 畜主自ら補修管理している牛舎設備

畜舎汚水は家畜用浄化槽で洗浄処理され、河川に放流されます。畜舎と同じく32年間使用していますが、毎日、目と耳で状態を確認し、エアレーションの交換、ボトルのさび防止、落ち葉防止のためのネット設置といったメンテナンス等を行うことで、常に良好な状態が保たれています。

畜舎奥の旧堆肥舎や畜舎横のパドックの骨組みについては木製の古電柱を活用してコスト削減を図り、また簡易な補修や補強もDIYによって対応しています。

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有限会社 平本畜産

  • 部門:肉牛
  • 所在地:横浜市

牛舎入口の様子

工夫され通気性がよく、空間を効率的に使っている牛舎内

市街化調整区域にある肥育牛舎。牛舎入口に鉄製の扉を設置し、野鳥の侵入を防いでいます。畜舎周囲に不要な物はなく、除草もこまめに実施しています。

牛舎内は通気性があり、牛にとって快適な環境が保たれています。また、通路の上に県内産の稲わらの保管場所を作り、効果的に使用しています。

ゆったりとしたスペースの育成牛舎 良質な堆肥の作成

育成牛舎で、県内の酪農家や肉牛繁殖農家から購入した若齢子牛を飼育しています。ゆったりとした環境下でストレスの少ない飼育を行っています。

堆肥舎で堆肥発酵した堆肥は良質で、土づくりを熱心に行う若手耕種農家からは根強い人気があります。

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海老名畜産 有限会社

  • 部門:養豚
  • 所在地:愛川町
整理整頓された牛舎内

衛生対策の行き届いた豚舎入口衛生対策の行き届いた豚舎入口

衛生対策の行き届いた豚舎入口衛生対策の行き届いた豚舎入口

農場内は整理整頓が行き届き、いつも整然と管理されています。各所に配置されている多数の長いホースは蛇口付近にまとめられ、豚舎から豚ふんを排出するスクリュー周囲も清潔感があります。

豚舎入口には消毒槽と豚舎専用の長靴が工夫されて保管されています。作業者は入口で農場用から豚舎用の長靴に履き替え、病原体の進入防止を徹底しています。

ebi3 豚床管理資材の工夫

豚舎内は通路、豚房ともにきれいで清潔感があります。衛生害虫及び臭気対策は、「除ふんが一番!生ふんを置きっ放しにしない!」と発生源をなくすことを心がけ、豚舎はこまめに除ふんを行っています。

おが粉豚舎は発酵促進及び臭気低減効果を期待する農場主こだわりの土着菌と剪定枝を混合した混合剪定枝を豚床に利用し、こまめに豚床の調整を行っています。

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大木養鶏場

  • 部門:養鶏
  • 所在地:川崎市
周囲に配慮した鶏舎外観 衛生管理区域を明確にする工夫

県道に面して建つ都市型ウインドレス鶏舎の前には生垣があり、周辺の風景に同化しています。

同一敷地内に住居・直売場・鶏舎があり、人の出入りが多いことから、衛生管理区域を明確にするため、鶏舎前に塀を作っています。塀の手前にプランターを置くなどの環境美化にも努めています。

暑熱対策等、工夫された鶏舎内 パッケージを工夫した販売鶏卵

鶏舎内は暑熱対策のため、通常に比べ天井が高く設計されています。こまめな鶏ふんの除去、定期的な石灰散布の実施、換気扇の塵埃の除去等により、ハエ等の発生を抑制し、鶏にとっても快適な環境を維持しています。

鶏卵は、店と自動販売機でほぼ午前中に売切れてしまうほどで、特にロゴ入りのおしゃれなパッケージは、贈答用やゴルフコンペの景品等としても人気があります。

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有限会社 石田牧場

  • 部門:乳牛
  • 所在地:伊勢原市

 第1回~4回まで最優秀賞、5回目は審査員特別賞を受賞した、有限会社石田牧場について、審査要領上、審査対象とはなりませんが、継続した環境対策等に取り組んでいるため、事例紹介します。

農場HACCP認証を維持している牧場外観 新調した牛舎壁、新設した防鳥ネット

国の農場HACCP認証について、今年度、維持審査を完了しました。PDCAサイクルに基づき、衛生レベルの更なる改善を推進し、繁殖成績や乳質の向上等、経営に直結する成果をあげています。

昨年の台風で屋根の一部が破損した牛舎は、修繕の際、壁も新調しました。また、防鳥ネットも設置し、人が出入りする箇所はカーテンレールを利用する工夫も行っています。ハエはもともと少ない環境ですが、ネットの設置により外部からのハエの侵入抑制にも繋がっています。

2019年1月27日に『石田牧場のSDGs宣言』として7つの行動指針を設けました。

このうち、環境対策にもつながる内容を紹介します。

  • 敷料にシュレッダーやコーヒーチャフを再利用し、資源循環に努めている。
  • 自給飼料の生産により、海外からの輸入を削減することで、灌漑による世界の水利用を減らすことに繋がり、持続可能な発展に貢献する。

※SDGs

Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)は、2015年9月の国際サミットで採用されたもので、国連加盟193か国が2016~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

 

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