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更新日:2022年1月20日
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「相模ダムの水理模型実験について」を掲載しました。(令和3年3月29日)
相模ダムは、神奈川県民の大切な水がめの一つです。
将来にわたりダムを健全に保ち、水道用水と電力の安定供給を図るため、「相模ダムリニューアル事業」として、主要施設の更新等に取組むこととしました。
ダム堤体やダムゲートなどの施設・設備は、定期巡視や点検、計画的に修繕工事を実施して、維持管理を行ってきました。
しかしながら、ダム完成から70年以上が経過したこともあり、ダムゲートやピア(ゲートを支える鉄筋コンクリート製の柱)など、簡単には更新できない主要施設の更新や、ダム放流による川岸の崩落防止対策が必要な状況になりました。
ダム堤体はコンクリート表面にひび割れや剥離などの劣化は見られるものの、コンクリートの強度試験などの現況診断調査やダムの総合点検において健全性が維持されていることを確認しています。その一方で、ピアは部分的にコンクリートの中性化が進行し、鋼鉄製のダムゲート扉体は腐食が進んでいます。
ゲート扉体の状況
ピアの状況
これまでのダム放流により、河床の洗堀や川岸の崩落が生じています。また、洗堀された土砂等が相模発電所の放水口前に堆積して河道を阻害しています。
平常時のダム下流の状況
放流時のダム下流の状況
(平成19年9月 台風9号)
下流右岸から対岸(下流左岸)を望む
リニューアル事業は、水道用水と電力を供給するため、ダムに水を貯めたまま実施します。
神奈川県企業庁企業局(県営電気事業)
252億円(税込み)
令和元年度から令和20年度まで
相模ダムリニューアル事業の詳細については「相模ダムリニューアル事業計画」をご覧ください。
既存のダムゲートで止水した状態で、下流側に新しいダムゲートとピアを設置します。新しいダムゲートは、従来の上下に開くローラーゲートから、円弧状に開き、コンパクトな構造のラジアルゲートに変更します。
また、ダムゲート設備の更新に伴い、堤体越流部のコンクリート切下げ工事と堤体下流部のコンクリート増し打ち(腹付け)工事を行います。
ローラーゲート(例)
(相模ダム)
ラジアルゲート(例)
(三保ダム)
ダム放流水の勢いを弱める減勢工を設置するとともに、ダム下流の洗堀防止と川岸の崩落防止を図るため、護床工・護岸工を整備します。
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令和元年度と令和2年度は、リニューアル前となる現況のダムを再現し、水理模型実験を行ったので、実験の目的や流れ、成果について紹介するね。 |
水理模型実験(リニューアル前)の詳細については、「相模ダムの水理模型実験について」をご覧ください。
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このページの所管所属は企業局 利水電気部利水課です。