ホーム > 産業・働く > 労働・雇用 > 雇用・就職支援 > 障害者雇用を進めるためのポータルサイト「ともに歩む」ナビ > ともに歩む(障がい者雇用に向けて) > 株式会社ナーサリープラットフォーム みなとみらいくばがさ保育園
更新日:2026年2月3日
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障がい者雇用の事例を紹介しています。
知的障がい
所在地:横浜市西区みなとみらい3-7-1
事業内容:児童福祉事業(保育所)
常用雇用労働者数※:218人(令和7年6月1日時点)
(うち、みなとみらいくばがさ保育園は23人)
※常用雇用労働者数とは、1週間の所定労働時間が30時間以上の方の数と1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満の方の数を0.5倍した数を合算した数をいいます。(いずれも1年を超えて雇用される見込みがあることまたは1年を超えて雇用されていることが算定要件です。)
A1 県障害者雇用促進センターからの訪問を受けて、障がい者雇用の必要性等をうかがうとともに、障がい者の採用に向けた取組には専任の担当者の協力をいただけるとのお話をいただき「障がい者雇用を進めよう」と考えたことが取組のきっかけとなりました。
A2 弊社では県内で3か所、全国には10か所以上の保育所を運営していますが、採用となった障がい者の方には横浜市内にあるみなとみらいくばがさ保育園に勤務してもらっています。保育所ですので、常に乳幼児が職場にいる環境下で、清掃や洗濯の業務等に携わってもらっています。
A3 保育園の現場では、障がい者雇用の経験も知識もありませんでした。県障害者雇用促進センターの担当者から助言を受けながら、知識を会得できるよう努めました。
A4 具体的な進め方は本社から保育園の現場に委ねられていたことから、二人の副主任を中心に仕事の創り出しを考えていくこととしました。事前に県障害者雇用促進センターの担当者から事例をもらっていたので、これを参考にして職務整理表を作るようにしましたが、どういうものを作ったらわかりやすいのだろうかと悩み、当時は全くの手探り状態でした。それでも、意見を交わしながら、長々とした文面で説明するよりも、写真などを用いて目で見てわかるような見せ方を工夫してみました。
A5 障がい者本人及び本人を支援する就労支援機関に事業所見学をしてもらい、希望する障がい者に保育園の現場における実習を半日単位で午前と午後に分けて、体験してもらいました。
A6 県障害者雇用促進センターによる「出前講座」を保育所の全員に受講をさせて、障がい者雇用の理解の浸透に努めました。みなとみらいくばがさ保育園は、弊社の中では最も職員数が少ない保育園ですが、そこで培ってきたチームワークのよさもあいまって、全体で協力して、障がい者を同僚として受け入れる体制の構築にもつながったと感じています。
A7 ハローワークに求人票を出し、職場実習を体験した二人の方が職業紹介を受けられました。それぞれに面接を行った後に、Aさんを採用することとしました。
A8 子どもが好きであること、園児からの声かけに応えられること、時間内に仕事を終えて報告ができること、臨機応変に動けることなどから、Aさんは職場の雰囲気に合っている人材だと感じました。
また、Aさんが利用されている就労支援機関の担当者が本当に親身になってAさんのことを考えてくれる人であったと感じられたことも、決め手のひとつになりました。
A9 就労支援機関の担当者には積極的にアフターフォローに取り組んでいただいており、月に一度の訪問で本人との面談を行ってもらっています。保育園側とは副主任と話をしたり、Aさんの担当とも話をすることで、お互いの現状を確認したり、情報共有を図っています。
A10 Aさんの不安感の軽減を意図して、勤務日の遅番者をその日のAさんの担当とし、いつでも話を聞くことができるような体制(担当者の明確化)としました。また、晴れたときはこういう動き、雨のときはああいう動きなど、絵なども入れて目で見てわかるようなスケジュールを作成して、指示系統の統一を図りました。
また、園児の保護者の理解を得ることも肝要と考え、障がい者雇用の周知を図りましたが、こちらはすんなり受け入れていただけたという印象でした。
A11 「どのようにしたら仕事がしやすくなると思いますか」とAさんに投げかけたところ、「ブラシがあるといい」という提案を受けたことがありました。こういったやり取りを通して、仕事のしやすさを見出すことで職務を続けるモチベーションになっていると感じています。
また、Aさんは園児の散歩の行き帰りの際に、園児の靴の着脱を自ら手伝っており、こういう機会があることで子ども好きなAさんにとっては仕事のやりがいを感じられているものと思います。
さらに、Aさんとは歳の離れた高年齢のBさんは既に退職されていますが、BさんはAさんに気さくに仕事を教えてくれたり、助言をしたりしてくれていました。Bさんの自然な振舞いが職場でのAさんにとっての働きやすさに寄与してくれたことは疑う余地がなく、同僚同士の風通しのよさが職場定着につながっていると感じています。
A12 Aさんに清掃等の業務を担ってもらっていることで、保育士による清掃等の業務が軽減され、現場の保育の質が向上したことは保育園の運営に大きなプラス材料となっていると言えます。
また、壁などの小さな黒ずみに気付くと、Aさんはそれを拭き取って綺麗にしてくれます。外部の方からも「(ここは)綺麗」と言ってもらえるようになっているのは、Aさんの頑張りのおかげと言っても過言ではありません。
A13 保育所は乳幼児という人相手の仕事であり、また、保護者とのやり取りもあることから、人相手の仕事ゆえの難しさを最も心配していました。
しかし、Aさんは職務整理表でまとめた仕事の中身以上に、仕事をこなしてくれています。また、Aさんは園児の名前をしっかり覚えていて、Aさんが園児と接していても園児が泣くことはありません。当初の心配は杞憂であったことを、園児も教えてくれたということなのかな、と感じています。
(施設長 森井さん)
二人の副主任には経験のない障がい者雇用の受入れ体制づくりに直面することとなりましたが、障がい者に関する知識等を有した就労支援機関等からの協力を得られたからこそ、何とか採用・職場定着の途を辿ることができているものと振り返ります。
これから障がい者雇用を進めようと考えている企業には「採用・職場定着に向けては就労支援機関との連携が大事」と伝えたいです。
Aさんの仕事を頑張ろうという姿勢、純粋な思いに日々接していると、自分も一生懸命やらなければ、という気持ちになります。そういう人材を獲得することが事業(職場)の活性化につながり、企業にも、働く障がい者にも、より良い状況を生むということになるのではないでしょうか。
(Aさん)
今、仕事としてやっていることは、保育園内の清掃・洗濯・配膳下膳・コップ洗い・布団敷きなど、職場で必ず誰かがやらなくてはならない業務です。他にも、曜日ごとにゴミ捨てや窓拭き・壁拭き、本の修理やおもちゃ拭きなども行っています。また、園児の手洗いや、靴の着脱などを少しお手伝いすることもあります。
小さい頃から子どもが好きで、小学生のときには「子どもと関われる仕事がしたいな」と思って、その後は職場実習や見学の機会があれば参加するなどして、勉強をしてきました。そして、今の職場での体験実習を経て、昨年に採用となりました。それまでは思いだったことが現実のこととなり、夢が叶いました。
掃除は好きですが、その仕事がやりやすくなるよう副主任さんから声をかけてもらったり、困ったことがあっても話しかけやすいような雰囲気が職場全体にあって、助けてもらえているなと感じます。
トイレの掃除をしている際に、園児から「いつも綺麗にしてくれてありがとう」と言ってもらえたときは、すごく嬉しいですし、やりがいを感じます。だから、いつも綺麗にしようという気持ちでいますし、今の職場に採用されてよかったと思っています。
私にとっての一番は、園児の笑顔を見ることです。園児の笑顔からは元気をもらえますし、それを励みにして「今日も一日、頑張ろう」という気持ちになれます。
将来は、さらに園児と関われるような仕事ができたらいいな、と思っています。
これから仕事に就くことを考えている方には、笑顔を大事にすること、それから人とのコミュニケーションを大事にして欲しい、と伝えたいです。


このページの所管所属は 障害者雇用促進センターです。