流せるティッシュ類の商品テスト

掲載日:2020年3月26日
「流せるというティッシュをトイレで使い始めたら、マンションの下水が溢れた」という相談が寄せられたことから、「トイレに流せる」という製品が、どの程度水にほぐれるか、調査を実施し、その結果を消費者の皆様へ情報提供します。

1 調査の概要

 
調査対象品 市販されているティッシュ類 7種類

市販されているトイレットペーパー 2種類(参考)

調査内容

(1)ほぐれやすさ

 日本産業規格JISに基づいて、トイレットペーパーの「ほぐれやすさ」の試験方法を用い、ほぐれやすいかどうかを調査しました。

(2)表示調査

 各製品の表示の内容に、トイレに流す際の注意事項が記載されているかを調査しました。 

調査期間 令和元年10月から11月
検査機関 一般財団法人 日本文化用品安全試験所

 

2 調査結果

(1)ほぐれやすさ

  検体 1層(1枚)(秒) 製品仕様(秒)
1 ポケットティッシュ(ドライ)2枚重ね 75 100以上
2 ポケットティッシュ(ドライ)2枚重ね 24 42
3 赤ちゃん用おしりふき(ウェット)1枚 100以上 100以上
4 介護用おしりふき(ウェット)2枚重ね 19 35
5 ペット用ウェットティッシュ3枚重ね 87 100以上
6 清掃用トイレクリーナー(ウェット)2枚重ね 37 100以上
7 清掃用トイレクリーナー(ウェット)2枚重ね 100以上 100以上
8 (参考)トイレットペーパー3枚重ね 18 57
9 (参考)トイレットペーパー(再生紙)3枚重ね 22 65

(調査方法)規定の水を入れた規定の大きさのビーカーをマグネチックスターラーに載せ、回転子が600±10回転になるように調整します。既定の大きさの試験片を入れると回転は約500回転/分になりますが、試験片がほぐれると回転数は上がります。540回転/分になるまでの時間を測定します。ほぐれやすさの結果は試験を5回行って、その平均値で表します。

トイレットペーパーのJIS規格においては100秒以内が規定値です。

トイレットペーパーのJIS規格においては1層(1枚)で試験しますが、製品仕様通りの枚数でも同様に試験を行いました。ただし検体3については製品仕様が1枚であるため、2枚重ねにして試験を行いました。

(2)表示

1 ティシューは水に流せますが、パッケージは流さないでください。
2 包装パッケージは水に流さないでください。
3 トイレに流す場合は、1~2枚ずつ大量の水で流してください。このティッシュは水流の力でほぐれるので、水流が弱いとトイレに詰まる可能性があります。
4 つまりを避けるため、必ず1~2枚ずつ流してください。
5 水洗トイレのつまりをさけるため、1枚ずつ便器に「大」の水量で流してください。
6 つまりを避けるため、1枚ずつ流す。
7 つまりを避けるため1枚ずつ大の水量で流してください。
8 トイレの詰まりを防止するために、一度に多量を流さないでください。
9 トイレに、一度に多量の紙を流しますと、トイレ故障の原因となりますので使用量には注意してください。

 

3 まとめ

トイレットペーパーのJIS規格のテスト方法によって1層(1枚)でテストしたところ、7検体中2検体が100秒以内でほぐれませんでした。

製品仕様通りの枚数でテストしたところ、7検体中5検体が100秒以内でほぐれませんでした。

検体1~7は、使用後はトイレに流せることを製品の特性として謳っていますが、製品仕様ではほぐれにくいものが多いことがわかりました。

参考としてテストしたトイレットペーパー2種類は、いずれも100秒以内でほぐれ、トイレットペーパーのJIS規格を満たしていました。

 

4 消費者へのアドバイス

「トイレに流せる」と表示されている製品であっても、実際にはほぐれにくいものもあります。便器からは流れても、下水道や浄化槽内で詰まってしまうことも考えられます。流す場合は少しずつ多量の水で流すなど、パッケージの注意事項を守って流すようにすることが下水道などの詰まりを防止することにつながります。

 

消費生活相談は、消費者ホットライン188番をご利用ください

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