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更新日:2023年6月13日

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ガソリンベーパー対策ーもっとさわやかな大気のためにー

ガソリンベーパー対策に関する神奈川県の取組等を紹介するページです。

知ってますか?ガソリンベーパー

  • ガソリン車からは、ガソリンベーパーと呼ばれるガソリンの蒸気が排出されています。
  • このガソリンベーパーは、PM2.5や光化学スモッグの原因物質のひとつであるため、ガソリンベーパーの排出を抑制することは大気環境の改善につながります。
  • そこで、神奈川県では、ガソリンベーパーの排出抑制に取り組んでいます。
  • まずは、ガソリンベーパーのことを知ってください!

PM2.5や光化学オキシダントの発生のしくみ給油時のガソリンベーパーの放出を赤外線カメラにて撮影

ガソリンベーパーはこんなときに大気中に放出されています

ガソリンベーパーは、ガソリンスタンドでの給油時、ガソリンスタンドへの荷卸時、駐車時に大気中に放出されています。

ガソリンベーパーの放出

ガソリンベーパーの排出を減らすには

給油時の対策

二重構造にした計量機のノズルで、給油中に給油口から大気中に放出されるガソリンベ-パーを吸引し、地下タンクなどに戻します。この対策は「Stage2」と呼ばれています。

全国47都道府県の石油組合で構成される全国石油商業組合連合会は、平成29年3月に自主行動計画を策定し、Stage2対応の計量機の導入などにより、ガソリンベーパーの排出抑制を燃料小売業界として計画的に進めていくとしています。こうした取組により、Stage2に対応した計量機の普及がさらに進み、自動車ユーザーが、Stage2対応の計量機を導入したガソリンスタンドを積極的に利用することで、給油時におけるガソリンベーパーの排出を抑制することができます。
ステージ2のイメージ図
出典:中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門委員会(第57回)資料

荷卸時の対策

タンクローリーからガソリンスタンドの地下タンクにガソリンを荷卸する際、地下タンク内から出て来るガソリンベーパーを大気中に放出することなく、タンクローリーなどに回収します。この対策は「Stage1」と呼ばれています。
神奈川県では、神奈川県生活環境の保全等に関する条例により、ガソリン等の揮発油を合計で30キロリットル以上貯蔵する施設を有している給油所に、ガソリンベーパーを大気中に放出させないための設備を設けることを義務付けています。
ステージ1のイメージ図

駐車時の対策

駐車時には、外気温の変化に伴って燃料タンク内の圧力が変動します。圧力がある値を超えるとバルブが開き、燃料タンク内に充満したガソリンベーパーが燃料タンクから出され、活性炭を封入したキャニスタと呼ばれる部品に吸着されるようになっています。しかし長時間駐車していると、キャニスタが満杯になってしまい、吸着しきれなかったガソリンベーパーが大気中に排出されてしまいます。

今後、キャニスタの容量の大型化や燃料配管のゴム材質の改良といった、ガソリンベーパー対策が施された自動車が普及されることで、駐車時のガソリンベーパーの排出量が抑制されていきます。
キャニスタからのガソリンベーパーの放出
出典:中央環境審議会大気・騒音振動部会自動車排出ガス専門委員会(第57回)資料

※このページで掲載しているイメージ図は、これまでに本県が収集した情報を基に作成したものです。

ORVR車とは?

ORVR車の構造図

「ORVR車」とは、給油時、走行時、駐車時のあらゆる場面で自動車から大気中へ放出されている「ガソリンベーパー」のほとんどを車体内で回収し、運転中に燃料として再利用できる車のことです。

※ORVR(オーアールフ゛イアール):OnboardRefuelingVaporRecovery(車搭載型燃料供給時蒸気回収装置)

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