初期公開日:2024年7月30日更新日:2024年7月30日

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マイクロプラスチック対策について

マイクロプラスチック対策に関する記事です。

マイクロプラスチックに関する取組

マイクロプラスチックとは

 環境中に流出したプラスチックごみは、紫外線や波浪などの影響により自然環境中で破砕・細分化されることで、マイクロプラスチックになります。マイクロプラスチックは、海洋中などにごく低濃度で含まれる有害な化学物質をその表面に吸着しやすい性質を持っているため、吸着した化学物質やプラスチック自体に含有している化学物質により、食物連鎖を通じて生態系に影響を及ぼすことが懸念されています。

マイクロプラ1

県内の海岸で採取したマイクロプラスチック

マイクロプラスチックの元はプラスチックごみだけではない?

 県環境科学センターでは、2017(平成29)年度以降マイクロプラスチックの発生源を把握する調査を実施しており、その結果から、相模湾に漂着するマイクロプラスチックは、その由来が外洋からではなく、内陸部から河川を通じて流出している可能性が高いと推察されています。

 これをもとに、河川における定常時の調査に加えて、雨天時の調査を実施して、海岸に漂着している特徴的なプラスチックのうち、人工芝の破片(玄関マット等に由来)や、樹脂ペレット※などが実際に流出していることを確認しています。

 さらに内陸部において、用途地域ごとに、道路の路肩に散乱したプラスチック片の調査も実施しています。その結果、工業地域などと比較して、住居地域においてプラスチック片の重量が多いことが確認され、ごみ集積場に由来するプラスチックごみの散乱、あるいは駐車場に設置されている三角コーンの不適切管理などが要因と推測しています。

※樹脂ペレット…球状又は円形状に固めた造粒物。プラスチックなどの工業原料を加工しやすいように3~5mm程度の粒子状にしたもの。

マイクロプラ2 樹脂ペレット 三角コーン

人工芝の破片らしきもの         樹脂ペレット              三角コーン

集積場

マイクロプラスチックの排出実態の解明に関する調査研究(環境科学センター)

 2017年度から、相模湾沿岸のマイクロプラスチック汚染の実態を明らかにするための研究に取り組んでいます。これまでに公表した研究成果については環境科学センターのページをご覧ください。

神奈川県プラスチック資源循環推進等計画による取組

 県では、プラスチックの資源循環等の取組みを総合的かつ計画的に推進するため、「神奈川県プラスチック資源循環推進等計画」策定し、プラごみゼロに向けた施策を推進しています。

樹脂ペレットを使用等する事業者の皆様へ

 プラスチック製品の原料である樹脂ペレットを使用等する場合は、公共用水域にプラスチックが流出しないよう適正な管理をお願いします。

環境省による取組

マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集

 環境省では、マイクロプラスチックの発生抑制、流出抑制及び回収に資する日本企業等の取組や技術を、グッド・プラクティス集として取りまとめ公表しています。

一般向けマイクロプラスチック発生抑制・流出抑制対策リーフレット

 環境省では、関連する企業や団体と協力して、衣料品や人工芝から出るマイクロプラスチックの発生抑制・流出抑制対策に関する一般向けのリーフレットを作成し公表しています。

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は環境農政局 環境部資源循環推進課です。