神奈川県水産技術センターコラムno.38

掲載日:2020年4月2日

2020年4月3日号

1 内陸にて海を思う~休日小話~(栽培推進部 草野朱音)

2 春の七草(栽培推進部 岡部久)

1 内陸にて海を思う~休日小話~(栽培推進部 草野朱音)

 来年度の研究に向けた準備に忙しい日々を過ごしている東京湾貧酸素水塊対策研究担当の草野です。私は普段海の近くで働いているせいか、休日は自然と海から遠いところに行きたくなります。山に行ったり、街に行ったり…。そんな時でもハッと海を思い出させるものに反応してしまうのはきっと水産職の悲しい性(さが)ですね。今回はそんなお話を2つばかりお聞きください。
 神奈川県にお住まいの皆さんならおそらく知っている「大山」。昔から雨乞いの山としても有名で、山頂と中腹にある阿夫利神社や大山寺には多くの人が訪れます。ケーブルカーがあり、地酒やお豆腐などのグルメも充実していることから、登山客にもとても人気のある山です。私も神奈川県にやって来てから数回登り、登るたびに違う顔を見せてくれる大山が大好きになりました。何が良いって、景色がとにかく素晴らしいのです!ヤビツ峠から山頂に向かうルートや富士見台からはダイナミックな富士山を、そして山頂からはもっとダイナミックな相模湾を一望できます。非日常を堪能しようと山に行っても、「ここからも定置網や観測ブイが見えるのかしら!?」「あのへんが真鶴半島で、あのへんが江の島で、あの先が職場かな~。」という調子で、結局海に思いを馳せてしまうのでした。
 ならば街はどうだ!と東京は上野に行った時のこと。不忍池のそばを歩いていると、見慣れた赤いくちばしと赤い足、そして目の後ろのブチ…。そう、ユリカモメです(路線じゃなくて鳥の方)。鳩に紛れて他のカモメと共に観光客のおこぼれを狙っているユリカモメたちがそこにいたのです。私はてっきり彼らは海沿いにしかいないものと思っていたのですが、意外にも海だけでなく河川や湖沼など水辺であれば結構どこにでもいるそうです。大型のカモメとは違い、お目目ウルウルの控えめで可愛らしい顔つきをしていますが、夏毛(羽)になるとあらびっくり、頭だけ真っ黒になるのです。そのため、英名もblack-headed gull(頭の黒いカモメ)となっています。「君、誰やねん。」な夏のユリカモメのお姿が気になる方はぜひ調べてみてくださいね。
 以上、私の休日小話でした。最後までお読みいただきありがとうございました!

大山から望む江ノ島と三浦半島

大山から望む真鶴半島

池のそばに腰を下ろすユリカモメちゃん

2 春の七草(栽培推進部 岡部久)

  正月料理と、私の場合は少々のお酒に疲れた胃を癒し、季節感を味わうということで、我が家では今年も1月7日に七草粥を作って食べました。春の七草、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロを使って炊くのですが、メダカを飼っている屋外の水槽にはセリがあり、花壇にはハコベ、近所の道端にはナズナ(ペンペングサ)、ゴギョウ(ハハコグサ)があることから、数年前から、自前でどれだけ揃えられるか試しはじめました。ナズナとゴギョウは、春に道端の株から種を取り、花壇や植木鉢で育ててみました。ところが、ゴギョウはなんとか殖えてくれましたが、ナズナはうまくいかず、去年と今年の粥づくりの際には、冬越しのための形態である「ロゼット」を一株、知り合いの畑の端から取らせてもらいました。さすがにスズナ(カブ)とスズシロ(大根)は野生のものというわけにもいかないと思い、園芸品種の種を買って10月ごろに撒き、正月明けに食べる準備をしました。
 もっとも難儀したのがホトケノザです。本物のホトケノザは春の七草ではなく、コオニタビラコという名の野草の通称が七草のホトケノザということで、この時点ですでにややこしいのですが、図鑑で見た葉の形状や黄色い小さな花を頼りに、近所で見つけたそれらしい草の株から種を採取し育ててみました。ところがこれはオニタビラコという別種であることが後で判明し、大いにがっかりしていたところ、代用できるということを知り、この2年はホトケノザだけ代役の七草粥となった次第です。
 田んぼの畔などに多いと聞くコオニタビラコは、オニタビラコとは違う花の形などを頼りに探す場所を変えて種を取ってみたいと思います。ナズナはもう一度種からの栽培に挑戦し、スズシロはミニダイコンの種を買うのではなく、海岸にたくさんあるハマダイコンを使ってみることを考えています。来年こそは、全て本物の春の七草を自前でそろえた粥を作りたいと思います。

202004-4

自宅で用意した七草 


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