神奈川県水産技術センターコラムno.21

掲載日:2018年11月2日

神奈川県水産技術センターコラム21号2018年11月2日号

研究員コラム

1 森と川を繋ぐカマドウマ(内水面試験場 遠藤健斗)

2 城ヶ島探検記(栽培推進部 野口遥平)

1 森と川を繋ぐカマドウマ(内水面試験場 遠藤健斗)

 丹沢の渓流調査で渓流魚の食性、つまり何を食べているかを調査しています。食性を調べることによって渓流魚がバッタ、アリ、ハエ等の陸生昆虫を多く食べているか、それともカワゲラやトビケラの幼虫のような水生昆虫を食べているかが分かります。渓流魚の食性はストマックポンプというスポイトのような器具で胃内容物を吐き出させ、出てきたものを調べることで分かるのですが、この器具を口から突っ込まれる魚の姿は中々衝撃的で、毎回少し気の毒になりますね・・・(写真1)。
 そんな胃内容物調査では、様々な生き物が魚の胃の中から出てくるのですが、その中でもとがった固い棘のような物体や(写真2)、長い脚、細長い糸のような物体が良く見られます。これらの破片、実は全てカマドウマというバッタの仲間の一部で、棘のようなものはメスの産卵管の一部、細い糸のようなものは触角であることが分かりました。
このように魚の胃の中では、食べたものが時間とともに消化され、昆虫の体の固くて消化されにくい部分だけが見つかることもあります。実際に魚が食べたカマドウマの量を正確に把握するためには、それぞれのパーツから全体像を推定します。
 陸生の昆虫はサイズが大きく、魚にとって餌としての価値が高く、また川に落ちた時に捕食しやすいものです。川の周りに木々や下草が生い茂った「渓畔林」が良く発達した場所では、陸生昆虫がたくさん渓流に落ちてきます。「渓畔林」にはカマドウマを始め、たくさんの昆虫が生息しています。このように森と川を繋ぐ食物連鎖を目の当たりにすると、川に住む生き物が森の恩恵を受けて生きている事を改めて実感できます。
写真1 渓流魚の胃内容物調査 写真2 カマドウマの産卵管の一部

     写真1 渓流魚の胃内容物調査          写真2 カマドウマの産卵管の一部

2 城ヶ島探検記(栽培推進部 野口遥平)

 今年の4月から栽培推進部に配属された入庁1年目の野口です。水産技術センターは三浦半島の先端の城ヶ島にあります。城ヶ島で仕事をしているのに、城ヶ島のことがなんにもわからんなあ・・・。というわけで、城ヶ島島内を散歩してきました。
まずは馬の背洞門。ここは有名な観光地ということで多くの観光客の方でにぎわっていました。馬の背洞門については写真では見ていましたが、実際に見ると写真よりもずっと雄大に見えました(この日は波が少々うねっていたということも関係しているかもしれません)。磯の生き物もいろいろといましたが、残念ながら僕にはまだ種類を判別する力がない・・・。勉強しなきゃなあと思いました。
次に、城ヶ島の灯台へ。ここからの眺めはすごくきれいでしたね~。また、心地よい風も吹いていました。灯台の近くには「海への祈り」という銅像がありました。何を海に祈っているかというと航海安全と豊漁のようです。
灯台を見たあとはそのまま城ヶ島のバス停周辺に向かいました。そこにはさまざまな水産物を扱う飲食店がたくさん!おいしいものを食べるのが好きな僕にとってはまさに天国でした。
今回の散歩で城ヶ島のことを少しでも知るという目的は達成できた気がするのでよかったです。が、これからもっともっと知りたいですね。宣伝みたいになりますが、城ヶ島は自然がたくさん、おいしいものもたくさんあるので、多くの方に訪れてほしいです。
馬の背洞門 海への祈り

      馬の背洞門                  海への祈り

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