更新日:2024年1月31日

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未病指標開発の経緯

未病指標開発の経緯

2015年度(平成27年度)

 「未病サミット神奈川2015 in 箱根」で、健康と病気の間で連続的に変化する状態である未病を基軸に、新たなヘルスケア・社会システムの在り方について議論が行われました。 
 その成果として採択された「未病サミット神奈川宣言」では、推進すべき取組みの一つとして、「将来の自己のために、日常生活の中で自分の未病状態をチェックし、心身の状態の改善・維持に主体的に取り組むという行動変革を起こす」ことが明記されました。

 ME-BYOサミット2015その1

   ME-BYOサミット2015その2

関連リンク
「未病サミット神奈川2015 in 箱根」結果概要について [PDFファイル/483KB]

 

2017年度(平成29年度)

 個人が自分自身で未病状態をチェックするためには、科学的な根拠に基づいた指標の構築と、指標を行動改善に結びつけ、未病状態の改善を動機づける社会システムの形成が必要です。そこで、県では、9月に医療・ヘルスケアの専門家をはじめ、行政・企業・保険者等の有識者で構成される「未病指標の社会システム化に向けた研究会」(以下「研究会」といいます。)を設立しました。2017年度の研究会では、未病指標の定義と要件、未病指標の重点領域(生活習慣、認知機能、生活機能、メンタルヘルス・ストレス)を基に、心身の状態を総合的に示す総合的指標の開発の方向性について議論しました。
 また、10月に開催された「未病サミット神奈川2017 in 箱根」では、未病指標について、どのような指標を構築するか、科学的な根拠の取得や指標の活用方法等について議論しました。

ME-BYOサミット2017その1  ME-BYOサミット2017その2

関連リンク
「ME-BYOサミット神奈川2017in箱根」開催記録 [PDFファイル/4.27MB]

 

2018年度(平成30年度)

 研究会で総合的未病指標の算出式、各重点領域の測定項目、総合的未病指標として表現するスコア、入力・表示形式の方向性等について議論し、未病指標のプロトタイプを開発しました。

プロトタイプ1  プロトタイプ2

 

2019年度(令和元年度)

 2018年度に開発したプロトタイプは、総合的未病指標の算出に83項目を測定する必要がありました。また、その中には医療機関等において専門家による検査を受ける必要がある項目も含まれていたため、個人が自ら簡便に指標を算出することが困難であるとの課題がありました。そこで、2019年度の研究会では、前年度の議論も踏まえつつ、測定項目及び項目数の見直しを行いました。そして、これまでの研究会の議論の結果を踏まえ、県のスマートフォンアプリ「マイME-BYOカルテ」に未病指標を実装、3月にiOS版を公開しました(別ウィンドウで開きます)(Android版は2020年4月に公開)。
 

未病指標アプリ

 

2020年度(令和2年度)~

 未病指標は、有識者の議論を基に開発した指標ですが、個人の行動変容を効果的に促進するには、データの蓄積・分析を進めることにより更なる精緻化を図るとともに、生活行動の違いによる将来の数値の変化を示す未来予測機能を構築する必要があります。そこで、県では、2020年度から3か年の計画で、未病指標の精緻化に向けた実証事業を実施しています。

未病指標の精緻化についてはこちらから

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