更新日:2024年3月14日
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このページでは、HPVワクチンについて案内しています。
お知らせ
現在、積極的な接種勧奨を一時的に差し控えられていた期間にHPVワクチンの接種の機会を逃した方に対し、公費で接種(キャッチアップ接種)が可能となっております。この公費による助成が令和6年度末(令和7年3月31日)をもって終了いたしますので、希望される方は早めの接種をご検討ください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。日本では、毎年約1.1万人の女性がかかる病気で、毎年約2,900人の女性が亡くなっています。
ワクチンの接種の有無に関わらず、20歳になったら、子宮頸がんを早期に発見するため、子宮頸がん検診を2年に1回受けることが大切です。
HPVの中には子宮頸がんをおこしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンは、このうち一部の感染を防ぐことができます。
現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類あります。
小学校6年~高校1年相当の女性は、公費により定期接種を受けることができますので、お住まいの市町村にお問合せください。
なお、定期接種の年齢外の場合には、キャッチアップ接種除き任意接種(自費での接種)となります。
積極的勧奨が差し控えられていたことにより、平成9年度から平成18年度生まれの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方がいます。
まだ接種を受けていない方に、あらためて、公費(無料)によるHPVワクチンの接種の機会を提供しています。
接種期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間
対象者(令和5年度):平成9年度から平成18年度生まれまでの女性
(令和6年度):平成9年度から平成19年度生まれまでの女性
具体的な接種方法については、住民票のある市町村からお知らせが届きますので、そちらをご覧ください。
(注記)すでに3回接種が済んでいる方は対象外ですので、まずは母子手帳等で接種履歴をご確認ください。
HPV感染症は、性行為によって男女間で感染を繰り返すため男女ともにワクチンを接種することで感染の拡がりを抑えることができます。接種により、HPVが原因となる陰茎がん、尖圭コンジローマや中咽頭がん(日本人における中咽頭部がんの55%がHPVに起因)の予防をすること、男女間での感染を防ぐことでパートナーの健康と命を守ることにもつながります。
HPV関連がんの中でも、中咽頭がんは子宮頸がんの次に罹患数が多く、年間約2,300例が診断され、約1,100人が死亡しています(どちらも内8割が男性)。
現在、男性に接種できるワクチンは4価ワクチン(ガーダシル)です。
海外臨床試験において、HPV6,11,16,18型に起因する、性器周辺部病変を90.6%予防し、肛門がんの前癌病変(肛門上皮内腫瘍1年2月3日)を77.5%予防しました。
男性への接種は、個人の希望で接種できる「任意接種」となります。費用は全額自己負担となりますので、実際の費用は接種を受ける医療機関へ直接お問合せください。
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
また、県では協力医療機関を選定しています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
【神奈川県協力医療機関】
医療費請求などの一般的なご相談
健康医療局医療危機対策本部室ワクチン接種グループ 電話番号:045-285-0717(直通)
学校生活や学習についてのご相談
教育局高校教育課 電話番号:045-210-8260(直通)
このページの所管所属は健康医療局 医療危機対策本部室です。