更新日:2025年4月15日

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コラム2「感染症」を知っていますか?

神奈川県『健康・未病学習教材(高校生用副教材)』第四版

「感染症」とは、ウイルスや細菌、寄生虫などの病原体が体の中に侵入して症状がでる病気のことをいいます。感染症は、「感染源」「感染経路」「感染を受けやすい人」の3つがそろったときに発症することから、それぞれを対策することが重要です。日々の生活習慣の中で、心身を健康に保ち、衛生管理を行うことが大切です。

感染症の経路

接触感染

接触感染のイメージ画像

感染源に直接接触してうつるもの
…インフルエンザ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)など
注意:HIV、梅毒など、性的接触によって感染するものもあります。

飛沫感染

飛沫感染のイメージ写真

咳や会話などで飛び散ったしぶきを吸い込みうつるもの
…インフルエンザ、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)、百日咳、風しんなど

空気感染

空気感染のイメージ

空気中の粒子を吸い込むことでうつるもの
…結核、麻しん(はしか)、みずぼうそうなど

媒介物感染

媒介物感染のイメージ画像

病原体で汚染された食品、水、血液、昆虫などからうつるもの
…ノロウイルス、デング熱、肝炎、マラリアなど

感染症の予防

感染症は、ワクチンや治療薬がないものもあります。「かからない」ことが第一なので、日ごろから予防を心掛けましょう。

ワクチンのイメージ画像

ワクチン
一部の感染症はワクチンで予防可能です。(破傷風、ポリオ、風しん、麻しんなど)

手指消毒のイメージ画像

手指消毒
指先やつめの間、指の間をしっかり消毒・洗浄することが大切です。

咳エチケットのイメージ画像

咳エチケット
マスクを使い、マスクがない時はハンカチなどで覆いましょう。

生もののイメージ画像

生もの
調理器具は十分に洗浄や加熱消毒し、調子の悪い時は食品を扱わないようにします。

虫・動物のイメージ画像 虫・動物
山や森、海外では、皮膚の露出が少ない服装で、虫よけ剤を使用しましょう。

「パンデミック」って?

多くの人が免疫(注釈)を持たない病原体によって、感染症が大流行している状態のことを「パンデミック」といいます。

新興感染症の例
2002年 SARS(重症急性呼吸器症候群)
2009年 新型インフルエンザH1N1型
2010年 腸管出血性大腸菌O157
2012年 MERS(中東呼吸器症候群)
2020年 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

注釈:外から侵入してきた病原体や、体内で発生したがん細胞などを異物とみなして攻撃し、体から取り除く機能

「感染症」は身近にあります

  • 風しんについて
    風しんは咳やくしゃみの際の唾液のしぶきなどでうつり、発熱や発しんなどが起こる感染症です。感染力が非常に強く、インフルエンザの2~4倍といわれています。妊娠中の女性がかかると、生まれてくる赤ちゃんに心臓病などの先天性の病気(先天性風しん症候群)を引き起こす恐れがあります。
    神奈川県風しん撲滅作戦特設ページ(神奈川県)
  • 性感染症について
    性感染症は、性的接触によって誰もがかかる可能性があります。感染しても症状がないことが多く、知らないうちに感染する、感染させることがあります。心配な時はすぐに受診・検査が大切です。周りの人には相談しにくいというときは、泌尿器科や婦人科、保健所などに相談しましょう。
    性感染症について(神奈川県)

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