更新日:2025年2月17日
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「農産物の上手な利用法」のページでは、オープンラボで実験された農産加工実験や神奈川県農業技術センターの過去の研究成果を紹介しています。
| 作り方 |
| (1)原料のナシは水洗いする。
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| (2)ナシに傷んだ部分、腐敗している部分があればとり除く。
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| (3)ステンレス製の鍋にナシと同量の水を入れて加熱する。最初は強火で、煮立ったら弱火にして、ナシが柔らかくなるまで煮る。
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| (4)一度、冷ましてから、木綿の目の詰んだ布巾を二重にして、煮汁を漉しとる。
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| (5)漉しとった煮汁をステンレス製の鍋に入れて、砂糖を加えて焦がさないように煮詰める。
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| (6)攪拌しながら加熱を続け、時々煮詰め具合いを確認し、良好な煮詰め具合になったら、殺菌したガラス瓶にナシ飴を入れる。
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| (7)ふたを軽くして脱気殺菌し、脱気殺菌が終了したら、ふたを堅く閉め、倒立放冷する。
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| (8)倒立放冷が終了したら、流水で冷却する。ナシ飴が冷えたら、ビンの外側の汚れを完全に洗い落とし、水を拭き取り、製造に係わる情報を付けたラベルを貼り、冷暗所に保存する。
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| 作り方のアドバイス |
目の詰んだ木綿の布巾をストレーナーやザルの上に置き、煮汁を注ぎ、汁を漉しとります。煮汁が漉せたら、柔らかく煮込んだナシを布巾の上にのせ、布巾で包み込み、圧搾します。揉み込んだりするとナシのパルプが布巾の目から漏れ出てくるので、液が濁ってしまいます。手のひらで包み込みながらゆっくりと圧搾し、濁りが出そうになったら搾るのはやめて下さい。漉し液が濁ると、ナシ飴も濁ってしまいます。
漉し液3kgに砂糖1.6kgを加えて煮詰め、全体で2.5kgになると糖分が70%になり、少しトロトロしてきます。さらに2.2kgくらいまで煮詰めると糖度80%になり、ハチミツくらいの粘りになってきます。煮詰め具合はどの様な利用をするのかを考えて、決めて下さい。紅茶に入れるのなら少しサラサラした感じ、ホットケーキシロップとして使うのならハチミツ程度が良いでしょう。
生産環境部(品質機能研究課)
電話 0463-58-0333 内線344から345
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