第2号(平成27年8月13日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 レジオネラ症情報(2)

レジオネラ症はレジオネラ属菌を含むエアロゾルや塵埃を吸入することにより発症する感染症です。人から人への感染はありません。レジオネラ属菌は、土壌や水環境に普通に存在する菌で、エアロゾルを発生させる噴水・ジャグジー、加湿器や循環水を利用した風呂が多くなっていることなどが感染機会を増やしているものと考えられています。例年、5月から10月に報告数が多くなっていることから、今後の発生動向に注意しましょう。

  1. 神奈川県の月別発生状況 
    2015年の第1週から第32週までの累積報告数は81例となっています。例年、5月から10月に報告数が多くなっていますので、今後の発生動向に注意が必要です。
  2. 神奈川県の病型別累積報告数
    2012年から2015年32週までの病型別報告数は肺炎型306例、風邪症状に似た自然治癒型のポンティアック熱型21例、無症状病原体保有者2例となっています。

  3. 神奈川県の年齢・性別累積報告数
    年齢別では、男性では60歳代、女性では80歳代にピークを認めました。性別では、男性が240名、女性が89名となっており、男性が73%を占めています。
  4. 神奈川県の保健所別発生状況
    年により異なりますが、県内の各地域より報告がありました。

レジオネラ症の報告数は、当該週の国からの還元データおよび各保健所からの報告をもとに集計しています。報告遅れ、修正等のため、報告数が前後することがあります。

<参考リンク>