第14号(平成28年2月4日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(14)

第4週(1月25日~1月31日)は神奈川県の定点当たり報告数が31.64(前週13.06)と、警報レベルの基準値となる30を超えました。インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染し、一般的な風邪より症状が重くなります。小児や高齢者の重症化や合併症を防ぐためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。接種希望の方は、かかりつけの医療機関にご相談ください。引き続き、手洗い、うがい、くしゃみ・咳エチケットを心がけましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数
    神奈川県の定点当たり報告数は、昨シーズン(2014/15シーズン)は第52週で、警報レベルの基準値となる30を超えました。今シーズン(2015/16シーズン)は、前シーズンより1か月ほど遅く、第4週で31.64と警報レベルの基準値となる30を超えました。
  2. 保健所別報告数
    第4週は定点当たり報告数が、厚木保健福祉事務所管内(44.47)、相模原市(37.22)、横浜市(33.42)、鎌倉保健福祉事務所管内(33.00)、川崎市(32.72)、横須賀市(31.14)で警報レベル(30)を超えています。また、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(27.82)、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(24.60)、藤沢市(24.43)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(24.00)、平塚保健福祉事務所管内(22.55)、小田原保健福祉事務所管内(20.80)、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内(13.33)で注意報レベル(10)を超えています。
     
    第3週(1/18~1/24)
     
    第4週(1/25~1/31)
           

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第4週の年齢群別の報告では、0~4歳が17%、5~9歳が41%、10~14歳が17%となり、14歳以下で75%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2015年第36週~2016年第4週)
    AH1pdm09 74件、AH3型18件、B型(山形系統)7件、B型(ビクトリア系統)25件の報告がありました。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
    1月現在までにAH1pdm09 40件、AH3型 15件、B型16件が検出されています。

<全国のインフルエンザ情報>