第13号(平成28年1月28日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(13)

第3週(1月18日~1月24日)は神奈川県の定点当たり報告数が13.06(前週4.21)と、注意報レベルの基準値となる10を超えました。これからピークを迎えることが予測されるため、発生動向にご注意ください。インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染し、一般的な風邪より症状が重くなります。小児や高齢者の重症化や合併症を防ぐためには、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。接種希望の方は、かかりつけの医療機関にご相談ください。引き続き、手洗い、うがい、くしゃみ・咳エチケットを心がけましょう。


インフルエンザは、県内346ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数
    神奈川県の定点当たり報告数は、昨シーズン(2014/15シーズン)は第50週で、注意報レベルの基準値となる10を超えました。今シーズン(2015/16シーズン)は、昨シーズンより1か月半ほど遅く、第3週で13.06と注意報レベルの基準値となる10を超えました。
  2. 保健所別報告数
    第3週は定点当たり報告数が、鎌倉保健福祉事務所管内(16.22)、厚木保健福祉事務所管内(14.71)、川崎市(14.43)、横浜市(14.13)、相模原市(14.13)、厚木保健福祉事務所大和センター管内(12.27)、横須賀市(12.14)、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(11.91)、藤沢市(10.07)で注意報レベル(10)を超えています。
     
    第2週(1/11~1/17)
     
    第3週(1/18~1/24)
           

    警報・注意報について インフルエンザの注意報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が10以上の場合です。警報レベルは当該保健所における定点当たり報告数が30以上で始まり、10未満で終息します。

  3. 年齢群別の報告状況
    第3週の年齢群別の報告では、0~4歳が17%、5~9歳が40%、10~14歳が15%となり、14歳以下で72%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2015年第36週~2016年第3週)
    AH1pdm09 35件、AH3型 16件、B型(山形系統)3件、B型(ビクトリア系統)5件の報告がありました。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  
    1月現在までにAH1pdm09 17件、AH3型 10件、B型9件が検出されています。

<全国のインフルエンザ情報>