第4号(平成26年12月18日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(4)

第50週(12/8~12/14)は、患者報告数は4208人、定点当たり報告数は12.52となり、注意報レベルの目安となる10を超えました。引き続き今後の発生動向に注意しましょう。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり合併症を起こす可能性が高くなります。
重症化を防ぐ目的でインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、接種してから予防効果が得られるまでには2週間程度かかるので、早めに接種しましょう。そして、ウイルスを体の中に入れないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内345ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県336ヶ所(県域116ヶ所、横浜市143ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第50週の患者報告数は4208人、定点当たり報告数は12.52で、前週(定点当たり報告数6.85)と比べ増加しています。
    今年は例年より流行時期が早くなっており、これからピークを迎えることが予想されます。今後の発生動向に十分注意しましょう。
  2. 保健所別報告数
    第50週は、県内全域で1定点当たり報告数が注意報レベル(10)を超えています。
    特に平塚保健福祉事務所秦野センター管内(26.60)、相模原市(14.39)、川崎市(13.37)、横浜市(13.28)、厚木保健福祉事務所管内(12.41)、小田原保健福祉事務所管内(11.70)、茅ヶ崎保健福祉事務所管内(10.00)で注意報レベルとなっています。
     

    第49週(12/1~12/7)

     
    第50週(12/8~12/14)
  3. 年齢群別の報告状況
    第50週の年齢群別の報告では、5~9歳が37%、10~14歳が29%、0~4歳が12%となり、14歳以下で約78%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年36週~50週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されていましたが、直近ではAH3型が報告数の大半を占めています。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  

     

     


<全国のインフルエンザ情報>

<インフルエンザに関すること>