第5号(平成26年12月25日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(5)

神奈川県では、前週(12/8~12/14)に患者報告数が4208人、定点当たり報告数が12.52となり、注意報レベルの目安となる「10」を超えました。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり、合併症を起こす可能性が高くなります。
重症化を防ぐ目的でインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、接種してから予防効果が得られるまでには2週間程度かかるので、なるべく速やかに接種しましょう。そして、ウイルスを体の中に取り込まないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内345ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県326ヶ所(県域116ヶ所、横浜市133ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市23ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第51週(12/15~12/21)の患者報告数は7329人、定点当たり報告数は22.48で、前週(定点当たり報告数12.52)と比べ増加しています。
    今年は例年より流行時期が早くなっており、今後も報告数が増加することが予想されますので、十分注意しましょう。
  2. 保健所別報告数
    第51週は、鎌倉保健福祉事務所三崎センター管内以外のすべての地域で、定点当たり報告数が注意報レベル(10)を超えています。
    特に、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(36.90)、厚木保健福祉事務所管内(35.71)で報告数が多く、警報レベル(30)に達しています。
     

    第50週(12/8~12/14)

     
    第51週(12/15~12/21)
  3. 年齢群別の報告状況
    第51週の年齢群別の報告では、5~9歳が37%、10~14歳が29%、0~4歳が11%となり、14歳以下で約77%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年36週~51週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されていましたが、直近ではAH3型が報告数の大半を占めています。

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部)  

     

     


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