第3号(平成26年12月11日発行)

神奈川県衛生研究所

神奈川県 インフルエンザ情報(3)

第49週(12/1~12/7)は、患者報告数は2221人、定点当たり報告数は6.85でした。注意報レベルの目安となる10を超えた保健所管内もあり、引き続き今後の発生動向に注意しましょう。
インフルエンザは、感染している人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを直接吸い込んだり、ウイルスが付着した手で目、鼻、口を触れたりすることによって感染します。一般的な風邪より症状が強く、小児や高齢者では重症化したり合併症を起こす可能性が高くなります。
重症化を防ぐ目的でインフルエンザワクチンの接種が有効ですが、接種してから予防効果が得られるまでには2週間程度かかるので、計画的に接種しましょう。そして、ウイルスを体の中に入れないように、毎日の手洗いとうがいをしっかりと行いましょう。


インフルエンザは、県内345ヶ所のインフルエンザ定点の医療機関から毎週報告されています。今週報告のあった医療機関は、神奈川県324ヶ所(県域114ヶ所、横浜市135ヶ所、川崎市54ヶ所、相模原市21ヶ所)でした。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのインフルエンザの報告数をあらわしています。

  1. 神奈川県のインフルエンザ報告数 
    第49週の患者報告数は2221人、定点当たり報告数は6.85で、前週(定点当たり報告数4.04)と比べ増加しています。例年、1月から2月にかけて報告数がピークとなりますので、今後の発生動向に注意しましょう。
    今年は例年より流行開始が早くなっています。インフルエンザの予防接種は、なるべく速やかに受けるようにしましょう。
  2. 保健所別報告数
    第49週は、県内全域で1定点当たり報告数が流行開始の目安(1)を超えています。
    特に、平塚保健福祉事務所秦野センター管内(11.80)は定点当たり報告数が10を超え、注意報レベルとなっています。
     

    第48週(11/24~11/30)

     
    第49週(12/1~12/7)
  3. 年齢群別の報告状況
    第49週の年齢群別の報告では、5~9歳が39%、10~14歳が28%、0~4歳が13%となり、14歳以下で約80%を占めています。
  4. 神奈川県におけるインフルエンザウイルスの検出状況(2014年36週~49週)
    今シーズンの初めはAH1pdm09が検出されていましたが、直近ではAH3型が報告数の大半を占めています。(2014年12月11日現在)

  5. 神奈川県衛生研究所におけるインフルエンザウイルスの検出状況(微生物部) 

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