令和5年6月23日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 新型コロナウイルス感染症情報(6)24週

令和5年6月12日から6月18日までの第24週の定点当たり報告数は全県5.91、県域5.80で、全国は5.60でした。全県では、5週連続増加しています。定点把握対象疾患になった後、初めて全国の報告数を神奈川県の全県の値が上回りました。
秦野センター及び大和センター管内を除く、幅広い地域で増加傾向にあります。
全県では、第24週の年代別定点当たり報告数は10歳代1.30で最多でした。50歳代0.80が続きます。全年齢層で増加しています。

6月14日時点の神奈川県内の新型コロナウイルス感染症入院症例数は540人(重症者数再掲14人)でした。5類移行直後の5月10日時点198人から2.7倍増加しています。一方、定点当たり報告数(全県)は同じ期間に2.5倍増加していました。入院症例数の増加と定点あたり報告数の増加は同じ傾向を示しました(後述の【参考】参照)。

(1)定点当たり報告数の週別報告数(神奈川県全県) 

疾病名 項目 5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
19週 20週 21週 22週 23週 24週
5月08日~
5月14日
5月15日~
5月21日
5月22日~
5月28日
5月29日~
6月4日
6月5日~
6月11日
6月12日~
6月18日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 全国 報告数 12,922 17,489 17,864 22,432 25,163 27,614
定点当たり 2.63 3.56 3.63 4.55 5.11 5.60
全県 報告数 838 1,189 1,227 1,599 1,817 2,146
定点当たり 2.33 3.30 3.43 4.38 5.03 5.91

注: 神奈川県全県とは、横浜市・川崎市・相模原市を含む神奈川県全域のことを指します。
注: 感染症法上の位置づけ変更により定点サーベイランスに移行したため、2023年19週から定点当たり報告数で集計しています。18週以前の統計はありません。

(2)保健所別の定点当たり報告数

保健所別の定点当たり新型コロナウイルス感染症報告数(第24週全県)

管轄 横浜市 川崎市 相模原市 横須賀市  藤沢市 茅ヶ崎 平塚
定点当たり 5.88 7.07 4.55 6.79 5.56 6.00 6.82
管轄 平塚・秦野C 鎌倉 鎌倉・三崎C 小田原 小田原・足柄上C 厚木 厚木・大和C
定点当たり 3.10 6.00 13.33 5.40 3.00 7.21 3.33

(3)年代別の報告数(20歳未満は再掲)

年代別の定点当たり新型コロナウイルス感染症報告数(第24週全県)

年齢 0~5カ月 6~11カ月 1歳 2歳  3歳 4歳 5歳
定点当たり 0.02 0.06 0.08 0.05 0.05 0.04 0.05
年齢 6歳 7歳 8歳 9歳  10~14歳 15~19歳 20~29歳
定点当たり 0.05 0.06 0.09 0.07 0.71 0.59 0.79
年齢 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳 80歳以上 全世代
定点当たり 0.55 0.78 0.80 0.46 0.37 0.26 5.91

注:四捨五入のため誤差が生じる場合があります。

【参考リンク】


【参考】 入院患者数の推移と定点当たり報告数との相関について

新型コロナウイルス感染症の入院患者数は、5類感染症に以降した5月8日以前から、医療機関等情報支援システム( Gathering Medical Information System:G-MIS )という国のシステムでオンラインで登録されており、毎週水曜日の0時時点での入院者数が毎週厚生労働省のホームページで公開されています。

入院患者数と定点当たり報告数を対数変換し、グラフ化しました(下図)。定点当たり報告数は入院患者数と良く相関していました。