令和5年6月16日発行

神奈川県衛生研究所

神奈川県 新型コロナウイルス感染症情報(5)23週

令和5年6月5日から6月11日までの第23週の定点当たり報告数は全県5.03、県域5.02で、全国は5.11でした。いずれの定点当たり報告数も5類移行後初めて5以上になりました。
全県では、4週連続増加しています。
鎌倉保健福祉事務所管内を除く、幅広い地域で増加傾向にあります。
全県では、第23週の年代別定点当たり報告数は10歳代1.10で最多でした。50歳代0.74が続きます。20歳代は0.62で増加傾向は鈍化していますが、多くの年齢層で増加しています。
小児科定点把握疾患では、感染性胃腸炎6.52、ヘルパンギーナ3.03の届出数が多く、子どもの夏の感染症にも注意が必要です。

6月7日時点の神奈川県内の新型コロナウイルス感染症入院症例数は480人(重症者数再掲14人)でした。5類移行直後の5月10日時点198人から2.4倍増加しています。定点当たり報告数(全県)が同じ期間に2.2倍増加したのとほぼ同じ傾向を示しています。

(1)定点当たり報告数の週別報告数(神奈川県全県) 

疾病名 項目 5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
18週 19週 20週 21週 22週 23週
5月01日~
5月07日
5月08日~
5月14日
5月15日~
5月21日
5月22日~
5月28日
5月29日~
6月4日
6月5日~
6月11日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 全国 報告数 12,922 17,489 17,864 22,432 25,163
定点当たり 2.63 3.56 3.63 4.55 5.11
全県 報告数 838 1,189 1,227 1,599 1,817
定点当たり 2.33 3.30 3.43 4.38 5.03

注: 神奈川県全県とは、横浜市・川崎市・相模原市を含む神奈川県全域のことを指します。
注: 感染症法上の位置づけ変更により定点サーベイランスに移行したため、2023年19週から定点当たり報告数で集計しています。18週以前の統計はありません。

(2)保健所別の定点当たり報告数

保健所別の定点当たり新型コロナウイルス感染症報告数(第23週全県)

管轄 横浜市 川崎市 相模原市 横須賀市  藤沢市 茅ヶ崎 平塚
定点当たり 4.76 6.21 4.21 6.64 4.38 5.73 6.09
管轄 平塚・秦野C 鎌倉 鎌倉・三崎C 小田原 小田原・足柄上C 厚木 厚木・大和C
定点当たり 3.60 3.00 8.67 5.00 2.40 6.05 3.45

(3)年代別の報告数(20歳未満は再掲)

年代別の定点当たり新型コロナウイルス感染症報告数(第23週全県)

年齢 0~5カ月 6~11カ月 1歳 2歳  3歳 4歳 5歳
定点当たり 0.04 0.06 0.07 0.05 0.04 0.05 0.05
年齢 6歳 7歳 8歳 9歳  10~14歳 15~19歳 20~29歳
定点当たり 0.04 0.05 0.07 0.07 0.53 0.57 0.62
年齢 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳 80歳以上 全世代
定点当たり 0.50 0.59 0.74 0.37 0.32 0.20 5.03

注:四捨五入のため誤差が生じる場合があります。

【参考リンク】