更新日:2020年8月7日

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第22回(第3期第3回)水源環境保全・再生かながわ県民会議審議結果

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第22回(第3期第3回)水源環境保全・再生かながわ県民会議

開催日時

平成24年11月14日(水曜日) 18時00分から20時15分

開催場所

産業貿易センター7階 720号室

出席者【座長・副座長等】

田中 充【座長】、天野 望【副座長】

青砥 航次、淺枝 隆、足立 功、井伊 秀博、五十嵐 淳一、伊集 守直、井上 貞子、音羽 真東、片山 幸男、金森 厳、久保 重明、倉橋 満知子、木平 勇吉、坂井 マスミ、高橋 克矢、中村 洋介、服部 俊明、林 義亮、増田 清美

次回開催予定日

平成25年3月下旬

所属名、担当者名

水源環境保全課調整グループ 担当者名 志澤、近藤

電話番号 045-210-4352

掲載形式

  • 議事録

審議(会議)経過

(田中座長)
ただいまから第22回(第3期第3回)県民会議を開会いたします。夜の会議ですので、できるだけ効率的に進めてまいりたいと思います。

1議題

(1)市民事業専門委員会の検討状況について

(田中座長)
それでは、議題(1)「市民事業専門委員会の検討状況」について、増田委員長からご報告をお願いいたします。

(資料1-1~1-2により増田委員長から報告)

(田中座長)
「もり・みずカフェ」に多くの方が立ち寄っていただいたという報告がありましたが、内容に関して何かご質問等はございますか。

(坂井委員)
「もり・みずカフェ」に隣接してミニフォーラムのコーナーを設置し、DVD上映やアンケート等を実施したのですが、県民アンケートの問5「水源環境税の取組をご存じですか。」については、特に説明をしないと横浜市民は「横浜みどり税」と思って印をつけている可能性がありますので、この点について補足させていただきます。

(井上委員)
団体アンケートの問4で出展内容が良かった団体の票数が記載されていますが、どのような内容が評価されたのか知りたいと思いました。また、しずくちゃんの着ぐるみは、若いお母さんたちには受けがよかったと思います。

(倉橋委員)
これは提案ですが、アンケートを書いてもらう際に、各団体を回ってクイズに答える形式にして、すべてのクイズに答えると景品がもらえるようにすればよいと思います。県民の方々も積極的に参加していただけますし、内容の理解とともにPR効果も高くなると思います。

(増田委員長)
1点だけ補足させていただきます。アンケートについては、黙って配布するのではなく、神奈川県の水源環境保全・再生に関するものであることを言って渡しておりますので、正しく認識していただいていると思っています。また、アンケートに答えるとペットボトルの水を差し上げたのですが、女性の方たちには人気がありました。

(井上委員)
県民の方から夏休み期間中に開催してほしいという意見をいただきました。夏に開催すれば、「神奈川の水」や「やまなみブレンド水」をもらった時の印象も変わるのではないでしょうか。

(久保委員)
「横浜そごう」の地下は人通りが多いので、こういうイベントは大いにやった方がよいと思います。
ただし、出展の位置ですが、イスとテーブルが前方に置かれていたため、人が中に入りづらいようでした。また、通路の入口のところで呼び込みをやったのですが、そこでアンケートをお願いすると、まだ展示を見ていないと言われることもありました。こうしたことから次に開催する時は、展示やイス等の配置に工夫が必要と感じました。

(高橋委員)
何かきっかけがないと人は動かないと思うのですが、今回のチラシではプレゼントの品物が何なのかわかりませんでした。周囲に話しても、先着100名では行ってもなくなっているよねということで、何人かは足を運んでもらえませんでした。やはり、集客の点からプレゼントの品名は書いた方がよいと思います。

(田中座長)
会場の配置、アンケートの配布方法、開催時期等いくつか課題があったようですが、多くの県民の方々にご参加いただいたということでよかったと思います。今回の反省点を次回に活かしていただければと思います。また、市民事業専門委員会については、補助金の事業選考が2月~3月にかけて予定されていますがよろしくお願いいたします。

(2)県民意見の集約及び県民への情報提供について

(田中座長)
次に、議題(2)「県民意見の集約及び県民への情報提供」ですが、3つの作業チームの活動状況について、各リーダーからご報告をお願いいたします。ご意見、ご質問につきましては、各作業チームからの報告終了後に一括してお受けいたします。

(事業モニターチームの活動状況について、資料2-1~2-2により井伊委員から報告)
(県民フォーラムチームの活動状況について、資料3-1~3-2により久保委員から報告)
(コミュニケーションチームの活動状況について、資料4により足立委員から報告)

(田中座長)
それでは、ご意見、ご質問がございましたらお願いいたします。

(井上委員)
11月7日の事業モニターに参加しましたが、過密なスケジュールのため、事業の説明時間が短く、背中を押されているような印象でした。もっと日が長い時期に実施していただければと思いました。

(服部委員)
事業モニターについてですが、11月7日に水源林整備のモニターを実施し、同じように11月下旬から12月上旬にかけて、水源林整備と市有林整備のモニターが予定されています。水源林整備の現場が重点的に選ばれていますが、これは整備箇所を比較しようしているのか、或いは施業後の経過を見ようとしているのか、選定した理由についてお伺いしたいと思います。

(井伊委員)
モニター箇所については、各メンバーにアンケートを実施し、希望の多かった箇所の中から選定したもので、特段の意図はありません。なお、水関係の事業については、希望はありませんでしたが事業全体のバランスを考慮し、3回目に実施することとしました。

(高橋委員)
「もり・みずカフェ」についての意見ですが、水は硬水と軟水では味が違うので、利き水などを行い、参加者に神奈川の水の味を知ってもらうブースをつくれば話題づくりになるのではないでしょうか。

(井伊委員)
コミュニケーションチームの活動についてお伺いします。従来は事業モニターの結果をニュースレターに載せて県民に情報提供していたのですが、今回は年1回の発行で、簡易なパンフレットのような形にするということになると、事業モニターの結果は載らなくなるのですか。

(足立委員)
事業モニターの結果については、紙媒体での情報提供は行いませんが、ブログの「しずくちゃんダイアリー」や県のホームページには載せる予定です。
ニュースレターについては、これまでは内容が事業モニターの結果報告に偏っており、手にとってもらえない一因になっていました。今回は、内容は浅くても広く手にとってもらえるものにしようと考えました。

(中村洋介委員)
市民事業交流会とミニフォーラムについてですが、10月23日(火曜日)に開催し、アンケートも620件集まったということで、多くの県民の方々に水源環境の保全・再生の趣旨が広まったと思います。
今後の活動についての意見ですが、平日の昼間に「横浜そごう」に来るのは、主婦層が多いと思いますが、この内容を小中高校生や若年層にもっと伝えたいので、土日や休日の開催について考えていただけないでしょうか。

(田中座長)
先ほどその話が出まして、開催時期については検討をお願いしました。

(林委員)
10月23日のイベントですが、我々の活動に対して敏感に反応されているのは、年齢層の高い人たちで、若い女性は通り過ぎていきます。知ってほしい世代の一番手だと思いますので、その辺が残念だったと感じています。

(久保委員)
参加者については、当日の午前中は話しをよく聞こうという態度が見えたのですが、午後、特に3時過ぎになるとそういう態度が見えなくなりました。また、その時間帯には若い人たちも大勢来るのですが、立ち止まらずに通り過ぎてしまいます。やはり、どの年齢層をターゲットにすればよいのか、なかなか難しいと思いました。

(足立委員)
コミュニケーションチームは、今回の「もり・みずカフェ」に参加しておりませんが、県民会議の広報を担当しておりますので、今後は、こうしたキャンペーン活動にも関わっていくようにしたいと思います。

(井上委員)
11月24日の県民フォーラムでアンケートを配る際には、説明もなしに配るのではなく、その趣旨と県民の意見を広く収集するという目的を念頭において渡していただきたいと思います。
また、県民フォーラム当日の来場者の多くは、カワラノギクを実際に見たことがないと思いますので、実物を展示していただきたいと思います。

(倉橋委員)
カワラノギクについては、県民フォーラムの会場に展示する予定です。

(田中座長)
林委員や井上委員から意見が出されましたが、イベント等でのアンケートの取り方については工夫していただくようお願いいたします。
また、11月24日には、大きなイベントとして、相模大野で県民フォーラムが開催されますが、活気あるフォーラムとなることを期待しております。

(3)施策調査専門委員会の検討状況について

(田中座長)
続いて、議題(3)「施策調査専門委員会の検討状況」です。最初に、点検結果報告書案(23年度・第1期5か年実績版)について、施策調査専門委員会木平委員長及び事務局からご説明をお願いします。

(資料5-1~5-2により木平委員長及び事務局から説明)

(田中座長)
これは膨大な資料ですので、一回ですべて目を通すのは難しいと思います。時間の都合もございますので、具体的な内容に関しては後日、文書でご意見をいただくこととし、本日は報告書の構成や見やすさなどを中心にご意見をいただきたいと思います。

(音羽委員)
資料5-1の13-7ページの「水源の森林づくり事業の推進」の中で22年度執行額と23年度執行額を比較しますと、12億9,000万円から15億7,000万円に増えていますが、確保面積と整備面積は逆に減っています。費用対効果の点から見ると腑に落ちませんので、なぜこのような結果になったのか理由をお伺いしたいと思います。
それから、これは意見ですが、森林整備1平方メートル当たりどれくらいの費用がかかっているのか、県民が見てもわかるような単位での表記をお願いしたい。これは、森林整備だけでなく、全体を通じてお願いしたいと思います。

(足立委員)
この報告書全体を読むのは大変なので、概要版のようなものが必要だと思います。それから、私たちに意見照会があって、評価を依頼されても12の事業が独立した形で報告されているので、全体像がよくわかりません。そういった点も改めないと読んでもらえないと思います。

(音羽委員)
0-5ページと13-7ページを比較すると、「水源の森林づくり事業の推進」では、この5年間を面積で評価していますが、20年間では水量や水質の確保で評価することになります。この点で5年間の整備面積の増が、水量や水質の確保につながっているのか検証しなくてよいのか、この点について専門家の皆さんのご意見をお伺いしたい。整備面積の増が水量確保につながらないということであれば、別の指標を考える必要があると思います。

(伊集委員)
事業を評価するとき、1-8ページの「水源の森林づくり事業の推進」の事業進捗から見た評価では、数値目標を設定したものは達成度に応じてランク付けをしており、目標に対して確保は101%、整備は108%なので達成状況はAということになるのですが、設定した目標自体が事業の目的に照らし合わせて妥当であったかということも次の計画を策定する上で重要になってくると思います。
目標の60%しか達成していなくても事業の効果としては十分だということもありますし、120%を達成していたとしても、必要以上のことをやっている場合もあり得ると思います。そういう意味で、現在の評価は5年間の目標に対する達成状況についての評価ですが、目標自体の妥当性についてしっかりと評価する必要があると思います。

(田中座長)
これは、第3期5か年計画においてどのような形で目標を設定するのかということですね。

(伊集委員)
第2期計画については、すでに走り出していますので、全体的な評価は第3期計画を策定する前にまとめておく必要があります。

(田中座長)
ただいまの各委員からのご意見、ご質問について、事務局から回答願います。

(自然環境保全センター野口森林部長)
平成23年度の執行見込額については、森林の買い取りが多かったと記憶しております。また、24年度確保分の予備調査を前倒しで行いましたので、こちらの経費も入っているものと思います。

(音羽委員)
森林の買取りという一番お金がかかる方法を選択したため効果が上がらなかったということですか。それまでは、買取りの数量は少なかったのですよね。

(自然環境保全センター野口森林部長)
確保の方法については、森林所有者の希望によります。

(服部委員)
この資料では、面積しか記載しておりませんが、事業費にはかなり費用のかかる作業道整備などが入っているのではないでしょうか。整備・確保の数量だけの記載でよいのかなと思います。

(音羽委員)
4年間の実績があるのですから、1-2ページの①~④の公的管理・支援の方法について、1ha整備した場合、どれくらいの費用がかかるのかわかっていると思います。その実績を踏まえ、来年度はどれを選択すれば一番費用が安く、多くの森林を確保できるのかということを前年度のうちに計画しておかなければいけないと思うのです。それが効率が悪いのであれば、そういう話が表に出てこないと水源税が適正に使われているかどうか判断できないと思います。

(田中座長)
この4つの手法をどのように組み合わせて実施しているのでしょうか。そこがポイントだと思いますので事務局から説明願います。

(自然環境保全センター濵名研究企画部長)
4つの手法のうち、一番費用が高いのは③の買取りで、その次が①分収林、さらに②協定林の順番で、④協力協約が最も安くなります。
確保にあたっては、単に安いものから順番に所有者に当たっていくのではなく、例えば水源分収林は、将来的に収益を分収しますので、今の森林が良好な状態でないと収益が期待できませんので、悪い山については対象としません。
また、広葉樹林や混交林といった山については、山の状態と所有者の意向を合わせて判断しますので、安いものから優先的にやっていくことは、なかなかできないのかなと考えております。
それから、買取りについては、一番お金がかかりますので最終の手段です。これについては、買う場所を限定しております。たとえば、ダム周辺の水が流れ込む森林ですとか、一番上の源流などに限定して買うようにしています。
ですから、森林の状態と所有者の意向を組み合わせて実施しておりますので、ただ安ければよいということではありません。

(音羽委員)
そのような基準を書いていただかないと、どのような判断で選択しているのか、よくわからないと思います。周辺の土地と比べて高く買い取っていることはないと思いますが、土地の選定基準と土地の価格が妥当かどうかを提示していただかないとこれ以上コメントできません。

(田中座長)
ありがとうございました。いくつかご意見等をいただきましたが、木平委員長からお答えできるものについては、まとめてお願いいたします。

(木平委員長)
ただいま、事業費の妥当性についての意見がありましたが、これについては別途お調べいただきたいと思います。その前に、足立委員、音羽委員からご指摘がありました。足立委員からは、12の事業について細かく書いても全部は読まないし、わからないので、全体としてわかりやすくしたらどうかというご意見がありました。また、音羽委員からは、事業の実績を示すのではなく、水がどれくらいよくなったのかを示さないと、本当の意味での評価にならないのではないかというご意見がありました。
このことについては、最初の5年間は事業の実績でよいのではないかと思ったのですが、やはり5年間を過ぎてしまうと予算執行額や整備面積ではなく、最終的な目標である「良質な水の安定的確保」にどれだけ貢献したかについて答えなさい、評価しなさいという声が県民会議の中から出てきております。そしてそのことを解決するための仕事を今年度から始めております。それは「森林生態系効果把握手法等検討業務」ということで、事業量の成果ではなく、事業の結果をどのように評価したらよいか検討を行っている最中です。その内容につきましては、この議題の資料5-4のところでご説明したいと思います。

(田中座長)
それから、伊集委員からご意見のありました目標設定が妥当であったのか評価する必要があるということは重要なご指摘だと思います。水源環境保全・再生の特別対策事業は5か年計画で実施しておりますので、計画期間中における目標量の見直しは難しいのですが、前期の5か年の目標量の設定が適正であったかということの検証は可能だと思います。

(足立委員)
資料の0-5ページですが、全体評価の流れ図のアウトプットのところに「面積」や「搬出量」などの指標がありますが、実施したものは数字を出せると思いますので、それらを載せれば全体像が見えると思います。

(田中座長)
音羽委員から、整備の実績が、水質とどのようにつながっているのか見えるとよいという意見がありましたが、今のご意見も併せて検討していきたいと思います。

(坂井委員)
0-5ページの構造図は、県民にわかりやすい情報提供という点からは、アウトプット、アウトカムという言葉はわかりづらいと思います。それから、間伐により水のかん養機能が向上するというイメージはわかるのですが、この事業が必要な原因は、水が出ていく手前の段階が荒れているから水が汚れてしまうということで、森が荒れているというのが最も大きな問題です。水循環の流れでいうとこの表は、森からスタートして川へ出て行くイメージですが、問題は森の手前で発生していますので、原因の後ろ側を振り返るような「線」が入っておりません。つまり森が荒れてしまった原因をどのように解決していくのかという「線」が入っていないことがこの表をわかりにくくしています。

(田中座長)
アウトプット、アウトカムという言葉については、よい表現があれば見直していきたいと思います。それから、坂井委員からご意見のあった本質的な原因のところですが、税の使途については直接的な効果がある部分に限定するということが大前提ですから、社会・経済的な背景などを踏まえて、この構造がうまく書けるか検討していきたいと思います。

(田中座長)
それでは、次に資料5-3について、事務局から説明願います。

(資料5-3により事務局から説明)

(田中座長)
引き続き、資料5-4について、木平委員長からご説明願います。

(資料5-4により木平委員長から説明)

(田中座長)
森林生態系効果把握手法等検討ワークショップは、第1回でいろいろな論点が出ましたので、少し踏み込んだ手法や考え方を整理した上で、年明けに第2回目を開催することとしており、第2回目の後にはひとつの方向性が出るのではないかと思っています。
このワークショップは県民会議委員の傍聴が可能です。第1回目には倉橋委員、坂井委員が参加されましたが、お二人から何かご意見等はございますか。

(倉橋委員)
全国から著名な先生方が集まったわけですが、効果把握について、こうした先生方が神奈川県の森林をどこまでご存じの上で話されているのかなと感じました。全体を捉えた話だとは思うのですが、何か頭の上の方で話が交わされているようで、現実的なところがよく見えないというのが第1回目の印象でした。

(坂井委員)
このワークショップは、全体で何回程度の開催を予定しているのですか。

(事務局)
今年度の2回だけを予定しています。

(坂井委員)
ワークショップを傍聴した感想は、倉橋委員と同じで、空中を話しが飛び交っているようでした。先生方は皆さん協調性があって、話を続けていけばよい結果が出ることがわかったのですが、2回ではちょっと心配かなと思いました。

(田中座長)
ほかにご意見、ご質問等はございますか。

(音羽委員)
事業の評価については、長期にわたって観測する方法も重要ですが、それ以外の方法も必要ではないかと思います。水性昆虫の分布を調査する、或いはきれいな水でしか育たない植物を何箇所か植えて、育つところと育たないところを比較するという方法もあると思うのです。周囲の人達に事業の効果について話をしたいので、そういう場で説明のできる指標についても知恵を絞っていただきたいと思います。

(足立委員)
資料5-3の中間報告書ですが、これは私たちコミュニケーションチームが、まさにこれからやろうとしていることと重なっておりますので申し添えます。

(青砥委員)
この別冊は、コンサルタントからの提案ですが、この内容でやることが決定しているのでしょうか。

(事務局)
決定してはいません。アイデアを出してもらったということで、これに対して、施策調査専門委員会や県民会議からご意見をいただければと思います。

(青砥委員)
報告書について、県民向けにはわかりやすく、資料としてはきちんとしたものということで別冊にすることは賛成です。この別冊は、小学校高学年向けと書いてありますが、見た感じでは小学生向けの副読本という感じがします。読者のターゲットを絞った方が内容を伝えやすくなると思います。

(音羽委員)
この業務のコンサルタントへの委託料はどれくらいかかっているのですか。

(事務局)
コンサルタントには、中間報告書の作成だけでなく、ワークショップの運営や点検結果報告書の見直しも委託しています。

(音羽委員)
コンペで業者を決定しているのですか。

(事務局)
プロポーザル方式で業者から業務提案書と金額を提示してもらいました。業務全体の契約額は約1千万円です。

(音羽委員)
最終的には業者から全体の報告書が提出され、それが成果品になるのでしょうか。

(事務局)
そうです。

(倉橋委員)
13-6~13-7ページですが、執行の内容が大雑把でよくわかりません。事業モニターにおいてもそうなのですが、総事業費についての説明はあるのですが、もう少し詳細な内容の説明があってもよいと思います。

(音羽委員)
通常、コンサルタントでは、2通りの見積りの方法があって、ひとつは1人月の計算による方法と、もうひとつは全体の業務量を見積る方法です。お伺いしたいのですが、今回の委託の見積り方法、委託した業者の体制(人数)、委託の期間はどうなっているのでしょうか。

(田中座長)
この県民会議は、情報公開を受けながら施策の透明度を高めるという役割も担っておりますので、県民会議委員が要望するデータは、できるだけ公開するような仕組みを考えていければよいと思います。なお、委員からの詳細な部分の資料要求については、事務局で個別に対応していただければと思います。

(伊集委員)
13-6~13-7ページの5年間の予算執行状況については、最終的に執行額が計画額の99.4%となっているのですが、当初に計画していた事業内容を達成する上で、事業費は足りていたのか、足りていなかったのか、その評価を出すべきではないでしょうか。
先ほど、森林の買取りはお金がかかるので限定して行っているという説明がありました。予算上の制約があるので限定せざるを得ないということだと思いますが、一方で自分たちが期待する効果を上げるためには、本来はこれくらい買取りをしたいということもあると思います。
要するに、この5年間の結果として、だいたいこの金額で本来の目的を達成できているのか、もう少しお金をかけたかったのか、あるいは、逆にもう少し低くてもよかったのではないかといった全般的な評価について、何らかの形で議論の材料とすべきだと思います。
この事業は特定財源でやっているので、当然の結果として財源の枠内に収まってくるのですが、もっと事業をやりたいのに財源が足りない、財源が余っているからいろいろやっている、といったことが特定財源の場合には出てきますので、その部分をしっかりとチェックするための情報を出していただきたいということです。

(井上委員)
森林整備の現場を見たのですが、森林塾のメンバーやNPOなどに森林整備をやってもらうことはできないのでしょうか。その方が経費は安くなると思うのですが。
それから、もう1点、協定林は20年間の賃貸借契約を締結するということですが、その間の土地に対する課税はどうなっているのでしょうか。免除されるのでしょうか。

(自然環境保全センター濵名研究企画部長)
最初に、伊集委員からお話のありました事業費が足りているかどうかという点ですが、森林整備については目標量を施策大綱で定めております。基本的な考えとしては、20年間で手入れ不足の森林をなくそうということで目標を立て、そのうちの5年間の目標を定めておりまして、それに必要な買取りの経費については、これだけかかるというものをすべて算出しております。つまり、これだけのお金があれば目標を達成できますということであり、逆に言いますと、算出した結果にもとづいて県民から水源税をいただいています。ですから、我々が目標を達成するために必要なことは、やらせていただいているということになります。
次に、森林整備につきましては、専門職でないと技術的に整備できない箇所も出てきますので、基本的にはプロの企業や事業体にやっていただくことが適切と考えております。
また、森林塾につきましては、今後の新規参入や担い手の問題を踏まえ、若い人たちが入ってきてもらうため、技術の養成を目的としているものですから、現段階ではプロ並みの技術を持っておりません。県有林地内で研修や体験を積みながら技術を学んでもらうという形をとっております。
また、税金につきましては、協定を結んでいる間もかかります。所有者には1年に1ヘクタールあたり2万7,000円の賃借料をお支払いしていますが、算定にあたっては、賃借料に固定資産税相当分を加算しています。

(田中座長)
点検結果報告書につきましては、わかりやすくする、読みやすくする、評価にメリハリをつけるなど、本日もいろいろな方向から活発なご意見をいただきましたが、委員の皆さんには、改めて文書で意見を照会させていただきます。
文書照会につきましては、ご発言いただいた内容を再度書いていただいてもかまいませんので、重要だと思うことは、重ねてご指摘いただければと思います。その際には、方向性と併せて、何をどうすればよいのかということを具体的に書いていただけると、専門委員会や事務局で扱いやすくなりますので、できるだけ内容を明確にしてくださるようお願いいたします。
それから、補足いたしますが、事業評価の主体は、あくまでも県民会議であり、私たち委員が総括的なものをまとめるということが大前提です。このため、私たちが評価する際に、指標やデータが足りない場合は、事務局から出してもらうことは差し支えありませんのでよろしくお願いいたします。県民会議が一般県民への責務として評価をする、総意として報告書を出すということになりますので、そういう立場で取り組んでいただければと思います。

2その他

(田中座長)
最後にその他の事項ですが、2点ほどございます。
1点目は、県民会議のメーリングリストの作成についてです。8月の前回県民会議で各委員からご意見をいただき、その後、引き続き、事務局にご意見をいただきながら検討してまいりましたが、今回、私からその取扱いについてご提案させていただきます。
委員の皆さんの意見を総合しますと、メーリングリストに関しては、全員が参加できないのであれば作成しない方がよいという消極的な意見が多かったことから、この件については、当面、先送りをしたいと思います。
ただし、委員の方から情報を発信したいというご要望もあろうかと思いますので、情報発信、情報提供については、一度事務局に提出していただき、事務局から全員にメールのBCCでお送りする、また、メールアドレスをお持ちでない方にはファクシミリでお送りするという形で便宜を図っていきたいと思います。
2点目は、県民会議の議題でございます。今回から県民会議の開催通知をお送りする際に、要望する議題について照会することといたしました。
次回以降もそのような形でご案内させていただきますので、県民会議で取り上げてもらいたい議題がございましたらご提出をお願いいたします。
その他の事項は以上でございます。
それでは、予定の時間を過ぎておりますが、委員又は事務局の方から何かございますか。
特になければ、これをもちまして閉会とさせていただきます。本日は遅くまでありがとうございました。

(以上)

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会議資料

資料1-1 市民事業交流会結果報告

資料1-2 平成25年度水源環境保全・再生市民事業支援補助金選考スケジュール(案)

資料2-1 平成24年度モニター年間計画表

資料2-2 平成24年度第1回事業モニター行程表

資料3-1 平成24年度桂川・相模川流域協議会流域シンポジウム/水源環境保全・再生かながわ県民フォーラムについて

資料3-2 第15回県民フォーラム(ミニフォーラム)結果報告

資料4 平成24年度第2回コミュニケーションチーム活動検討会結果概要

資料5-1 点検結果報告書(23年度・第1期5か年実績版)(案)(1)

資料5-1 点検結果報告書(23年度・第1期5か年実績版)(案)(2)

資料5-1 点検結果報告書(23年度・第1期5か年実績版)(案)(3)

資料5-1 点検結果報告書(23年度・第1期5か年実績版)(案)(4)

資料5-1 点検結果報告書(23年度・第1期5か年実績版)(案)(5)

資料5-2 点検結果報告書の「総括」作成の流れについて

資料5-3 水源環境保全税による特別対策事業の点検結果報告書の構成検討業務中間報告書

資料5-4 森林生態系効果把握手法等検討業務の実施状況について

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