更新日:2025年3月28日

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分身ロボット「OriHime」の活用

分身ロボット「OriHime」を活用した障がい者の社会参加・就労の支援の取組みを紹介します

分身ロボット「OriHime」を活用した取組

平成28年7月26日、県立障害者支援施設「津久井やまゆり園」において46名が殺傷される大変痛ま しい事件が発生しました。このような事件が二度と繰り返されることのないよう、県と県議会は、「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定しました。
県では、この憲章の理念に基づき、令和元年度から分身ロボットOriHime(以下、OriHime)を活用したモデル事業の実施により、障がい者の社会参加・就労の支援を行いました。
令和元年度から令和5年度は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の髙野元氏を県共生社会アドバイザーとして任用し、共生社会実現のための諸施策に関する助言を頂きました。
令和4年度から令和6年度までは、難病患者のみさきさんを県職員(会計年度任用職員)として任用し、「ともに生きる社会かながわ憲章」の説明や憲章グッズの配布など双方向のコミュニケーションをとりながら、憲章のPR業務等を行いました。

分身ロボットOriHimeによる障がい者就労モデル事業報告書

これまでの6年間の本事業の実施内容や成果、課題について、とりまとめた報告書を作成しました。県ホームページに掲載していいます。(画像をクリックするとPDFファイルが開きます)

分身ロボットOriHime報告書
(PDF:2,133KB)

主な内容

  • 分身ロボットOriHimeでの勤務内容
  • 分身ロボットOriHimeで勤務した県職員及び分身ロボットOriHime の設置場所、自治体担当者等のコメント
  • 事業のまとめ(本事業を通じて分かったこと、課題)
  • Q&A(多くの自治体や企業から問い合わせを頂いた内容) など

OriHimeとは

  • 株式会社オリィ研究所が開発した分身ロボットです。
  • カメラ・マイク・スピーカーが搭載されており、インターネットを通して操作が可能です。
  • 移動の制約があっても「行きたい場所」にOriHimeを置くことで、その場の風景を見たり、その場の会話に、声や身振りでリアクションをするなど、あたかもその人がその場にいるようなコミュニケーションが可能です。

神奈川県の分身ロボットOriHimeを活用した取組

県では令和4年度から外出が困難な障がい者を県職員(会計年度任用職員)として任用して、OriHimeを活用した遠隔操作により、「ともに生きる社会かながわ憲章」のPR業務などの勤務を行いました。

OriHimeを活用した勤務の様子とパイロット(注釈 操作をする人をパイロットといいます)のコメント

分身ロボットオリヒメの業務のイメージの写真

令和6年度の取組(相模原市)

令和6年度は相模原市立あじさい会館内の障がい福祉ショップに分身ロボットを設置し、憲章のPRを行いました。

オリヒメの画像 バオバブでの画像

1 実施場所

ハンドメイドショップバオバブ(相模原市立あじさい会館内)

2 実施期間

令和6年4月4日(木曜日)から令和7年3月27日(木曜日)まで

毎週火曜日、木曜日の11時00分~12時30分及び13時30分~15時00分

3 実施内容
「ハンドメイドショップバオバブ」に来店されたお客様に、OriHimeを通じて話しかけ、「ともに生きる社会かながわ憲章」の説明やポケットティッシュなどの憲章グッズの配布案内などを双方向のコミュニケーションをとりながら実施することにより、憲章とその理念に基づく障がい者の新たな就労の形をPRしました。

4 その他の取組

ウエインズトヨタ神奈川等と連携した憲章PRの取組

令和5年度の取組(小田原市)

令和5年度は小田原市役所の障がい福祉課の窓口等に分身ロボットを設置し、憲章のPRや受付業務などを行いました。

 広報おだわら写真 小田原市役所臨時ショップでの写真 

1 実施場所
小田原市役所本館2階 障がい福祉課窓口 等

2 実施期間

令和5年5月25日(木曜日)から令和6年3月29日(金曜日)まで
毎週火曜日、木曜日及び金曜日の9時30分~11時30分及び12時~13時

3 実施内容
小田原市障がい福祉課窓口において、OriHimeを通じて受付番号の発券案内等を行うとともに、窓口や付近の臨時福祉ショップ等において「ともに生きる社会かながわ憲章」の説明、憲章グッズの配布案内などを双方向のコミュニケーションをとりながら実施し、憲章とその理念に基づく障がい者の新たな就労の形をPRしました。

令和4年度の取組(平塚市)

令和4年度は平塚市役所本館1階ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」にて憲章のPR業務等を行いました。

平塚市障がい者福祉ショップでのオリヒメの写真 平塚市障がい者福祉ショップありがとうの店員の皆さんとオリヒメの写真

1 実施場所
平塚市役所本館1階ひらつか障がい者福祉ショップ「ありがとう」

2 実施期間
令和4年5月16日(月曜日)から令和5年3月31日(金曜日)まで
毎週月曜日、水曜日及び金曜日の10時30分から14時30分まで(うち1時間昼休憩) 

3 実施内容
来店されたお客様に、OriHimeを通じて話しかけ、「ともに生きる社会かながわ憲章」の説明、憲章グッズの案内や憲章クイズなどを双方向のコミュニケーションをとりながら行うことで、憲章とその理念に基づく障がい者の新たな就労の形をPRしました。

令和2年度以前の取組

令和2年度の取組

 移動が困難な障がい者が、OriHimeを活用した在宅勤務により、 来訪者に対して案内や声掛け、「憲章」の説明や憲章グッズの案内等を行う試行を令和2年9月末から3か月間実施しました。

県庁(新庁舎1F)での様子

新庁舎1階で来庁者と話をするOriHimeの様子

平塚市役所 障がい者福祉ショップ「ありがとう」での様子

サンタの衣装を着た平塚市役所でのオリヒメの様子

県庁新庁舎1F「ともしびショップ」での様子

ともしびショップでのオリヒメの様子

ALS患者の髙野元氏が共生社会アドバイザーとして県の業務に参加(令和元年度~令和5年度)

県では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で経営者でもある髙野元氏を共生社会アドバイザーに委嘱しました。分身ロボットOriHimeを活用したテレワークにより、共生社会の実現のための県の諸施策等に対する助言をいただきました。

委嘱式の様子・アドバイザー会議の様子

 黒岩知事から委嘱状を受け取る髙野アドバイザーの様子 県職員と会議をする髙野アドバイザーの様子

高野さんの共生社会アドバイザーとしての活躍の様子は、令和2年7月にテレビ神奈川で放送された「カナフルTV」の番組内で特集されています。

ともに生きる社会かながわ憲章

一 私たちは、あたたかい心をもって、すべての人のいのちを大切にします

一 私たちは、誰もがその人らしく暮らすことのできる地域社会を実現します

一 私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します

一 私たちは、この憲章の実現に向けて、県民総ぐるみで取り組みます 

平成28年10月14日

神奈川県

このページに関するお問い合わせ先

このページの所管所属は福祉子どもみらい局 共生推進本部室です。