海岸 - 藤沢土木事務所

掲載日:2018年4月10日

鎌倉海岸

 三浦半島南端から油壷に至る一帯はリアス式海岸で、このような沈降海岸に特有の溺れ谷の湾入部や海食崖の突出部が交互に連なり、入り江の奥にはポケットビーチが見られます。

 三浦半島の根元に位置する鎌倉海岸は、三浦層群に由来する泥岩と砂岩で構成されており、波による侵食で砂となり砂浜が形成されています。小坪、稲村ヶ崎及び小動岬の突出地塊が存在するため、鎌倉海岸はリアス式地形の連続と見ることもできますが、沈降と隆起と侵食の繰り返しで形成されているため、その成因は極めて複雑であり、はっきりとは分かっていません。

1954年4月21日の写真

1954年4月21日

1964年10月25日の写真

1964年10月25日

1980年5月11日の写真

1980年5月11日

1996年7月28日の写真

1996年7月28日

 ここ数年は海浜幅はほぼ一定で推移していますが、岩盤上の薄い砂層をかろうじて維持している状況であり、侵食状況を注意して観察していく必要があります。

左の七里ヶ浜の砂の厚さの写真

七里ヶ浜を調査した写真

1mの鉄棒を突き刺し砂の厚みを計測しました。七里ヶ浜の鎌倉高校前駅前面の砂浜で約60cm程度となっています。

 

右の砂の拡大写真

七里ヶ浜を調査した写真

砂の拡大写真です。茅ヶ崎、藤沢海岸と異なり、白く見える貝殻や三浦群層に由来する砂などで構成されているため、砂浜が白く見えます。

由比ヶ浜の漁業

 由比ヶ浜では刺し網やワカメ漁などが行われています。

ワカメ干しの写真

平成18年2月11日のワカメ干しの状況

由比ヶ浜の浜崖

 由比ヶ浜では、高波の後に浜崖が生じる場合があります。

浜崖状況写真

平成17年9月1日の浜崖状況

 この紅白ポールの各色の高さは20cmなので、浜崖の高さは1.5mにも達しています。

材木座海岸の和賀江島

 材木座海岸の沖合いに日本最古の築港遺跡「和賀江島」が見られます。

 和賀江島は、鎌倉時代に築造されました。輸送船を波から守り、荷揚げしやすくするために岩を積み重ねて防波堤状に築造したもので、今でも潮位が低い時には岩礁のように和賀江島が見られます。

和賀江島写真

藤沢海岸

 藤沢海岸の片瀬地区は多摩丘陵の南西端にあたり、境川の河口デルタに沿ってほぼ東西に広がる海浜です。

 多摩丘陵に属する三浦層群の地質はこの付近で終わり、浜の南端は境川河口のトンボロを隔てて江の島に通じています。

 1954年の航空写真にあるように、この周辺には砂丘の発達が著しく、この砂丘の成因は一説によれば、相模川の沖積過程において、旧汀線の隆起が間歇的に繰り返した結果であるとか、また一説によれば、砂丘の構成物質は旧汀線の存在を示すような貝殻類を全く含まず、また、粒径は東に行くほど細かくなっており、おそらくこの地方の砂丘は純風性であって、相模川あるいはそれ以西を補給源とする砂が卓越風によって東に運ばれたものであろうといわれています。

 少なくとも、現在の汀線に並ぶ一列の砂浜のみに着目すれば、この海岸が河川の堆積作用による、扇状海岸線としての性格を有することは明らかで、この一帯の海岸では西寄りの卓越風のため、飛砂の影響を強く受けていることが分かっています。

1954年4月21日の写真

1954年4月21日

当時は大きな砂丘が存在していました。なお、藤沢土木事務所汐見台庁舎は砂丘の西端に位置しています。

 

1964年10月25日

1964年10月25日

1980年5月11日

1980年5月11日

2005年10月28日

2005年10月28日10時00分推定TP+70cm

 青色の線は1964年の汀線です。汀線の位置に大幅な変化は見られませんが、陸域の開発に伴って砂浜の幅が減少してきている部分もあり、都市化に伴う海岸侵食と言えるでしょう。

藤沢海岸の漁業

 藤沢海岸では地引網が行われています。

全景地引網状況写真 拡大地引網状況写真

平成18年5月の地引網状況

片瀬西浜の浜崖

 片瀬西浜では、高波の後に浜崖が生じる場合があります。

拡大浜崖状況写真近景 全景浜崖状況写真遠景

平成17年4月の浜崖状況

主に養浜後の波浪によって浜崖が形成されることがあります。

片瀬西浜の竹ず柵

 片瀬西浜は、背後に公園や水族館などのサービス施設が隣接しており、飛砂の影響が大きい場所です。また、飛砂を放置すれば、海浜が減少する原因にもなりますので、竹ず柵を設置しています。

竹ず柵設置直後写真

竹ず柵設置直後

竹ず柵堆積砂写真

竹ず柵の海側に砂が堆積した状況

藤沢海岸の海水浴場

 藤沢海岸には、片瀬東浜海水浴場、片瀬西浜海水浴場、辻堂海水浴場があり、多くの人で賑わいます。

片瀬東浜海水浴場の写真

平成18年8月の片瀬東浜海水浴場の状況

片瀬東浜海水浴場の写真

平成18年8月の片瀬西浜海水浴場(鵠沼海岸サーフビレッジ前)の状況

辻堂海水浴場の写真

平成18年8月の辻堂海水浴場の状況

茅ヶ崎海岸

 茅ヶ崎海岸は、藤沢海岸と同様に、相模川から流出した土砂が東向きの波浪によって形成されたいわゆる扇状海岸線であることに加え、この一帯の海岸では西寄りの卓越風のため大量の砂が移動したと考えられています。

 つまり、海浜の形成には、相模川の堆積作用と波浪の作用並びに海岸の隆起及び卓越風による飛砂などが複雑に関係しているものと考えられています。

 茅ヶ崎海岸では、藤沢海岸に比べて海岸侵食が進んでいますが、その原因がいくつか考えられますので、航空写真で紹介します

1954年4月21日の写真

1954年4月21日

1964年10月25日の写真

1964年10月25日

1980年5月11日の写真

1980年5月11日

2005年10月28日の写真

2005年10月28日10時00分推定TP+70cm

 砂浜幅が全体的に狭くなっている様子がわかります。特に、茅ヶ崎中海岸や菱沼海岸などは、1954年の写真と比べると砂浜がほとんど無くなっています。

 これは相模川からの土砂供給量が極端に少なくなったことに加え、漁港やヘット゛ラント゛などの海域構造物による沿岸漂砂の遮断のためだと言われています。

茅ヶ崎中海岸の砂の拡大写真

茅ヶ崎中海岸の砂の拡大写真

鎌倉海岸に比べて貝殻の破片が無いことや侵食を受けて粒径の大きい砂が残っていることなどが特徴です。

柳島海岸の高波対策

 柳島海岸の高波対策を紹介します。

柳島海岸の被災写真

平成9年9月19日台風20号による柳島海岸の被災

波浪によって通路が破損しています。この当時は前面に消波堤が無く、波が護岸天端まで上がっていました。

 

柳島消波堤の航空写真

平成17年10月28日の柳島消波堤の航空写真

平成18年度完成予定で、現在西側端部の護岸補強工事を実施しています。

茅ヶ崎中海岸・菱沼海岸の侵食対策

 茅ヶ崎中海岸は砂浜が減少しているため、ヘッドランドの整備とともに養浜などの対策を実施しています。

茅ヶ崎中海岸高波写真

平成17年9月5日の台風14号の高波

現況の護岸でかろうじて自転車道を防護しています。

 

養浜の施工写真

平成18年1月16日の茅ヶ崎中海岸における養浜の施工

茅ヶ崎中海岸及び菱沼海岸では、主に相模ダムの浚渫土砂などを利用し、養浜による侵食対策を進めています。

茅ヶ崎海岸の利用

茅ヶ崎中海岸の利用状況写真

平成18年8月15日の茅ヶ崎中海岸の利用状況

普段は多くの人が自転車道を利用して海に親しんでいます。

 

ヘッドランド背後の利用状況写真 ヘッドランドの注意看板

平成18年8月15日のヘッドランド背後の利用状況

ヘッドランド背後には広い砂浜が広がり、賑わいを見せています。ヘッドランド周辺の海域は沖合いへの強い流れが発生することがありますので、十分注意してくださるようお願いいたします。

茅ヶ崎海岸の海水浴場

 茅ヶ崎海岸には「サザンビーチ茅ヶ崎」という海水浴場があり、多くの人で賑わいます。また、中海岸プールが併設してあります。

サザンビーチ茅ヶ崎の写真 サザンビーチ茅ヶ崎モニュメントの写真

烏帽子岩(えぼしいわ)とサーフィン

 茅ヶ崎海岸から茅ヶ崎のシンボルとなっている烏帽子岩が望めます。烏帽子岩は、沖合い約1.2kmに大小30ほどの岩が集まった岩礁群で、岩礁の一つである姥島(うばしま)の中央に、烏帽子岩は高くそびえています。頂上は海抜約15mあり、茅ヶ崎海岸のどこからでも望むことができます。烏帽子岩の名前の由来は、その昔の公家が被っていた烏帽子に似ているからです。太平洋戦争後の一時期、米軍が射撃訓練の標的にしましたが、射撃訓練を中止させるために、多くの市民の働きかけがありました。

全景エボシ岩とサーフィンの写真 拡大エボシ岩とサーフィンの写真

茅ヶ崎海岸の漁業

 茅ヶ崎海岸では、砂浜から網を引き上げる漁「地引網」が行われています。近年の砂浜の減少によって、地引網が存続できなくなる事態が危惧されています。

地引網の写真 地引網の拡大写真

海岸の許認可

 藤沢土木事務所の許認可指導課では、海岸(漁港区域を除く。)を使用する場合等の許認可に関する事務を行っています。

申請等が必要な場合の例

  • 施設または工作物の設置により海岸を使用する場合
  • 土地の掘削、盛土、土石の採取等を行う場合
  • CM撮影、イベント等で海岸を使用する場合

事前相談は、まずご連絡を

 ご相談は、事前にお電話でご予約いただきますとスムーズに対応可能です。
 ご予約なく窓口にお越しいただいた場合は、担当者が不在の場合があります。
 あらかじめご了承ください。

申請は十分時間に余裕をもって行ってください

 許可の種類によって処理に要する日数が異なりますが、申請書提出日から許可書交付日まで概ね20日間の日数(土日・祝祭日・年末年始を除く。)が必要です。
 また、補正指導が必要な場合は、更に日数がかかることがあります。
 申請は、十分時間に余裕をもって行ってください。

窓口受付時間

  • 午前9時から12時まで
  • 午後1時から4時まで

漁港の管理者と問い合わせ先

鎌倉市役所 市民活動部 農水課(電話0467-23-3000)

  • 藤沢市片瀬漁港