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更新日:2025年5月26日
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藤沢海岸の概要
藤沢海岸の片瀬地区は多摩丘陵の南西端にあたり、境川の河口デルタに沿ってほぼ東西に広がる海浜です。
多摩丘陵に属する三浦層群の地質はこの付近で終わり、浜の南端は境川河口のトンボロを隔てて江の島に通じています。
1954年の航空写真にあるように、この周辺には砂丘の発達が著しく、この砂丘の成因は一説によれば、相模川の沖積過程において、旧汀線の隆起が間歇的に繰り返した結果であるとか、また一説によれば、砂丘の構成物質は旧汀線の存在を示すような貝殻類を全く含まず、また、粒径は東に行くほど細かくなっており、おそらくこの地方の砂丘は純風性であって、相模川あるいはそれ以西を補給源とする砂が卓越風によって東に運ばれたものであろうといわれています。
少なくとも、現在の汀線に並ぶ一列の砂浜のみに着目すれば、この海岸が河川の堆積作用による、扇状海岸線としての性格を有することは明らかで、この一帯の海岸では西寄りの卓越風のため、飛砂の影響を強く受けていることが分かっています。
1954年4月21日
当時は大きな砂丘が存在していました。なお、藤沢土木事務所汐見台庁舎は砂丘の西端に位置しています。
1964年10月25日
1980年5月11日
2005年10月28日10時00分推定TP+70cm
青色の線は1964年の汀線です。汀線の位置に大幅な変化は見られませんが、陸域の開発に伴って砂浜の幅が減少してきている部分もあり、都市化に伴う海岸侵食と言えるでしょう。
藤沢海岸では地引網が行われています。
平成18年5月の地引網状況
片瀬西浜では、高波の後に浜崖が生じる場合があります。
平成17年4月の浜崖状況
主に養浜後の波浪によって浜崖が形成されることがあります。
片瀬西浜は、背後に公園や水族館などのサービス施設が隣接しており、飛砂の影響が大きい場所です。また、飛砂を放置すれば、海浜が減少する原因にもなりますので、竹ず柵を設置しています。
竹ず柵設置直後 |
竹ず柵の海側に砂が堆積した状況 |
藤沢海岸には、片瀬東浜海水浴場、片瀬西浜海水浴場、辻堂海水浴場があり、多くの人で賑わいます。
平成18年8月の片瀬東浜海水浴場の状況 |
平成18年8月の片瀬西浜海水浴場(鵠沼海岸サーフビレッジ前)の状況 |
平成18年8月の辻堂海水浴場の状況 |
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