警察事務職員からのメッセージ

掲載日:2017年4月13日

*試験種類(1種、3種)の正式な表記はローマ数字です。

平成29年3月10日に開催した「平成29年度神奈川県職員採用試験に向けた説明会」の概要をご紹介します。

警察事務職員採用担当から

警察本部警務部警務課 黒田 麻美 主事

 黒田主事の写真

経歴について

 まず、私の経歴についてお話させていただきます。

 私は、高校3年生の時に警察事務3種の試験を受験し、翌年4月に採用されました。

 最初の所属は、藤沢北警察署の会計課というところで、「落とし物」の取扱いを担当していました。こちらで2年間勤務した後、警察本部の会計課企画係(庶務係)に異動しました。ここでは、会計課で勤務されている方の福利厚生や旅費、更には物品の購入や文書管理、情報管理(配備されているパソコンの管理)などを担当していました。

 そして平成27年4月から、現在勤務している警察本部の警務課採用係に異動となりました。 私の経歴からもわかるように、警察事務職員は概ね2、3年単位で人事異動があり、様々な部署で経験を得ることができます。

神奈川県警察の組織について

 神奈川県警察は、大きく分けて6つの部門(総・警務部、生活安全部、地域部、刑事部、交通部、警備部)に分かれています。警察署は、県内に54署あります。警察署にも刑事課・生活安全課などの部署があります。そのほとんどの所属に警察事務職員が配置されています。

神奈川県警察の職員の内訳について

 神奈川県警察は、警察官・警察事務職員・技術職員あわせて約17,000人の職員で構成されています。全国警察の中では、3番目の規模です。(警視庁・大阪府警の次)

 警察事務職員は、神奈川県警察全体約17,000人のうち約1,700人。男女の比率は現在、男性約3割、女性は約7割です。警察官については、約9割が男性、約1割が女性です。

女性職員の活躍とワークワイフバランスの推進について

 女性の被害者や女性の犯罪者が増える現代社会において、女性の立場に立ったきめ細やかな対応ができるよう、女性警察官の採用数を増やしています。比率としては、平成33年4月までに全警察官の10%程度が女性警察官となるよう計画しており、現在は約8.4%の約1,300人います。

 働き方改革としては、「ワークライフバランス」というものがあります。これは、「仕事と私生活の充実」を目的として推進しているもので、例えば、不要な書類作成を減らしたりする“業務の合理化”、忙しくない日はできる限り早めに帰る“時間外勤務の削減”などです。

 一方で、女性が増えてくると、育児休業取得者の割合が増加することも予想されます。こうした中で「女性が安心して子育てに専念できること」や、「働きやすい職場環境づくり」が大切になるため、様々な改革を行っています。例えば警察署や交番等の施設整備や装備資器材の改良、職員の通勤時間に配慮した人事配置などです。また、育休支援セミナーや子育て支援サイトなども充実しています。

 今、お伝えさせていただいた内容は、警察事務職員についても同様でありますので、年々働きやすい職場環境となってきています。

警察官と警察事務職員の違いとは?

 警察官は公安職で、警察事務職員は行政職にあたります。例えば、警察官は犯人の逮捕や交通の指導・取り締まり等を行いますが、警察事務職員は行いません。警察事務職員の採用試験には、体力検査・体格検査がありません。

警察事務職員の仕事の魅力とは?

(1)幅広い業務があります

 警察事務職員は警察本部や警察署で働くことができ、部署もたくさんあるため幅広い仕事をすることができます。そのため飽きることなく、様々な経験を積むことができます。中には、警察本部の鑑識課で、現場で採取された指紋の照合を行う事務職員もいます!

(2) 希望の部署への異動

 年に一度異動希望などを申告できる「自己申告制度」というものがあります。希望する部署や希望する勤務地があれば申告していただくと、その後の人事異動でできる限り反映されていく、という制度になります。

(3) 様々な勤務地で働くことができる

 神奈川県警察には、県内に54か所の警察署があります。勤務地は、基本的に自宅から通える範囲で決定されます。また、単身赴任もありません。

(4) 研修制度も充実

 採用された方は春に3週間、秋に1週間「警察学校」に入校し、研修を受けることになります。

 警察学校以外にも、様々な研修があります。例えば遺失物研修、文書管理研修、情報管理研修、旅費事務研修、手話講習など。担当する業務について随時研修が開催されますので、安心して日々の業務に打ち込むことができます。

(5)国民の安全を守る大切な仕事

 警察事務職員の仕事は、国民の安全と安心を支える警察官のバックアップをし、警察官が全力で職務に取り組むことができるよう、警察組織の基盤を支える大切な仕事です。日々、感謝される仕事でもあり、やりがいを感じることができます。

試験について   

求める人材とは?

(1) コミュニケーション能力のある方

 警察事務の仕事は、施設の中だけで黙々と仕事をするだけではありません。時には警察官と一緒に警察署の外へ出て、交通安全や防犯イベントのキャンペーンをすることもあります。警察署の窓口業務を担当することもあります。

 県民の方から見たら、たとえ警察官の制服を着ていなくても、「警察の人」として認識されます。県民の心に寄り添い、親切丁寧で誠実な対応のできる方を求めています。

(2) 誇りを持って、どんな業務でも真剣に取り組める方

 警察事務の仕事は多岐にわたり、時には自分の苦手な作業をしなくてはならないこともあると思いますが、最後まで投げ出さず、警察職員としての誇りを持ち、真剣に業務に取り組める方を求めています。

(3) 同僚や県民と協力出来る、協調性のある方

 警察という組織は、一人で仕事をしているのではありません。上司や同僚、時には県民の方とも協力することがあります。皆で一つの目標に向かって協力することのできる、協調性のある方を求めています。

警察学校の入校について

 採用試験に合格すると、4月1日採用となり、春に3週間、秋に1週間、全寮制の警察学校に入校します。ここで職員としての基礎を学びます。警察職員としての心構え、一般教養、憲法や行政法、民法といった法学などを学びます。入校中は週末であれば自宅に帰宅することもできます。
 最初は緊張しますが、だんだん同期生とも仲良くなり絆も深まります!!ちなみに、警察官のように柔道や剣道、盾を持って走ったりはしないので安心してください。

 研修制度は充実していると思います。1か月も研修を受けて、仕事の不安が解消された状態で警察署の勤務に戻ることができますし、わからないことや悩み事があれば、仲良くなった同期生に連絡を取り、相談することもできます! 

最後になりますが・・・

 警察事務職員の活動は、国民の安全・安心を守るために重要なものとなっています。

 人の役に立つ仕事を考えている方や、第一線の警察官のサポート役に回りたい方、警察事務職員という仕事で、県民のために私たちと一緒に働いてみませんか。

 警察というとなんだか怖そう・堅苦しそうと思っているかもしれませんが、入ってしまえばとても温かい組織です。どんな仕事もそうですが、仕事は初めからできなくて当たり前。新しく入ってきた方を迎えて、しっかり指導しよう・教えようという面倒見のいい先輩方が沢山います。皆さんの受験をお待ちしています!!


警察事務職員から

警察本部警務部警務課 村山 令 主任主事 

村山主任主事の写真

経歴について

 私は、神奈川県警察本部警務課採用係の村山と申します。

 本日は警察事務職員の業務についての説明を担当させて頂きますので、よろしくお願いします。

 最初に、私の経歴をお話させて頂きます。
 私は、警察事務職員1種試験を受験して平成18年4月に採用され、現在11年目になります。

 まず、警察署の会計課に配属になり、遺失・拾得物(いわゆる落とし物)の担当をしました。その後、警察本部会計課に異動し、調度第1係で物品調達を、調度第2係で賃貸借や委託業務の契約を担当しました。その次に異動した警察署の会計課では、警察本部での経験を生かして物品調達と契約事務を担当しました。

 一昨年の秋に、現在の警務課採用係に異動して、物品の調達や予算管理のほか、説明会の企画や採用パンフレットの作成などを行っています。

志望動機について

 警察職員を目指した動機は単純で、某人気ドラマに登場する熱い刑事に憧れたためです。でも、11年前の警察官採用試験の体格検査の身長の基準は今よりも厳しく、満たすことができなかったため、他に警察で働く手段はないものかと調べたところ、事務職員という職種を知り、受験しました。また凶悪事件のニュースを見て恐いなと思ったり、普段生活している中で不安に思うようなことに唯一立ち向かって行ける組織だとやりがいを感じたこともあり、警察で事務職員として働くことを選びました。

 実際に入庁して感じましたが、警察官も事務職員も「神奈川県の安全と安心を守る」という同じ目的を持って仕事をしていますので、非常に結束が強いですし、生活に密着した事柄を日々取り扱いますので、やりがいのある仕事ばかりです。

 神奈川県警察では、約15,000人の警察官と一緒に、約1,700人の警察事務職員が勤務しています。

 警察官は公安職ですが、警察事務職員は行政職として採用されます。よって、警察官は事件の捜査や交通の取り締まり等を行いますが、警察事務職員にはそういった権限はなく、主に警察業務の円滑な推進のために仕事をしています。

警察事務の業務について

 続いて、警察事務職員の主な業務内容の説明をさせていただきます。

 警察事務職員として採用されると最初に「警察署」に配置となります。
 警察署には、警務課・交通課・刑事課・生活安全課・会計課などがあります。

 警務課は、所属の職員全員が最大限の能力を発揮し、円滑に勤務できる環境を整えるため、勤務管理や福利厚生に関する事務を担当しています。 

 交通課は、運転免許証の更新、車庫証明や道路使用許可に関する事務を担当しています。

 市民の方は、警察署に入るだけでも抵抗があるかと思いますが、手続きしやすいよう記載例を作成したり、窓口でわかりやすく説明を行います。

 意外かもしれませんが、刑事課や生活安全課でも、事務職員は活躍しています。
 刑事課では、警察官が扱った被害届を入力して犯罪の統計資料を作成します。現在どの地域でどのような犯罪が増えているかなどもその資料を基に分析しますので、県民の安全と安心を守ることに貢献できていることを実感できます。また刑事ドラマでよく見る鑑識業務も、指紋の照合や証拠を固める業務を事務職員も警察官と一緒に行っています。

 生活安全課では、風俗営業や猟銃の許可事務を行ったり、警察官と防犯活動を行ったりしています。

 そして、私が最初に配置となった「会計課」の説明です。

会計課の仕事について

 会計課では、遺失・拾得物の取り扱い以外に、旅費の計算、警察署の施設・車両・警察官の制服や装備品の管理、物品の購入手続きなどを行っています。会計課はお金がからむ案件を全て取りまとめて行う部署です。

 決められた予算の中で、いつまでに何をどれだけ用意する必要があるのかを署員と調整しながら、円滑な警察業務の推進に努めています。

 私は初めての配属先となった警察署の会計課で、遺失・拾得物の取り扱いを担当していました。皆さんも警察事務職員として採用されたら、この仕事を最初に経験する方が多いと思いますので、ご紹介します。

 遺失・拾得物の業務を一言で言うと、落とし物を持ち主に速やかに返還することが目的です。

 スマートフォンやクレジットカードなど個人情報が入った落とし物については、発行元に協力を仰ぎ、届いている旨の連絡をして頂き、落とした方に警察署に取りに来て頂いて返還します。個人情報のない落とし物についても、手がかりになりそうな特徴を把握し、問合せがあった時のために備えます。

 日中は落とし物について電話での問合せもたくさんありますし、来署される方も多いです。皆さん落とし物をして困っている方、不安に思っている方ばかりですので、お話をよく聞いて、迅速かつ丁寧に対応することを心がけていました。

 保管期間内に持ち主が見つからなかった落とし物については、極力売却を行い、神奈川県への収入手続を行います。また、事件の端緒になるような情報を含んだ物や遺留品が落とし物として届けられる場合もあるため、それを見逃さないように中身をよく確認し、慎重に取り扱うよう心がけていました。私が担当していた時、実際に薬物の入った財布を取り扱ったことがあります。

 

遺失・拾得物を担当していた頃

 次に、遺失・拾得物を担当していた頃の1日のタイムスケジュールをご紹介します。

 午前8時30分から落とし物の窓口を開きますので、準備のために8時頃には出勤します。

 出勤したら当直の警察官から当直中に取り扱った遺失・拾得物の引き継ぎを受けたり、各交番でどのような落とし物を扱ったかを確認し、把握します。

 8時30分に窓口を開くと、電話での問合せや落とし物の返還業務の対応で、あっという間に窓口を閉じる17時15分になってしまいます。

 窓口を閉めた後は、落ち着いて仕事ができるため、拾得物の金庫の集計や書類の整理を行い、18時15分頃退庁していました。

 遺失・拾得物係の担当をやっていた時の感想をお話しさせていただきます。

 まず、一番驚いたのが毎日本当にたくさんの落とし物が届くということです。皆さんが落とし物を街中で見かけることはあまりないかと思いますが、実際には警察署では1日数十件の落とし物を扱っていますし、落とし物をしてしまい、探しているという届出はそれ以上に受理しています。

 横浜駅など大きな駅がある警察署は落とし物が多く大変ですが、そのような警察署では担当者も多く配置されているので安心してください。

 そして、窓口には様々な方がいらっしゃいます。例えば海外の方がいらっしゃることもありますので、英語を駆使して対応することもありますし、その他の言語を話す方の場合は、語学が堪能な警察官や通訳と一緒に対応していました。

 お話する相手の年代などに合わせて臨機応変に対応する必要があるため、市民対応は慣れるまで難しく感じます。でも、落とし物を返還すると、安心して下さり、感謝して頂けるので、とてもやりがいを感じていました。

やりがいについて

 最後に、警察の仕事のやりがいについてお話させていただきます。

 まず、警察は、利益ではなく「公益」を追求しているというところです。神奈川県警察は、「安全で安心して暮らせる地域社会の実現」を目指して日々仕事をしていますので、事務職員の業務を通して、県民の安全と安心を守ることに携わることができます。

 次に、「多種多様な業務がある」ということです。
 先ほど説明させていただいた通り、警察事務職員は警察の全ての部門におり、幅広い業務がありますので、飽きずに仕事に取り組むことができますし、どんな経歴の方でも、自分の知識や経験を生かすフィールドが必ず見つかります。

 人事異動などで新しい仕事をすることになる場合は、きちんと研修がありますし、優しく面倒見のいい先輩がたくさんいて、仕事を教えて下さいます。
 正義感が強く頼りになる警察官とも一緒に仕事をするという環境も、とても心強いもので、おすすめです。興味を持って下さった皆さんの受験を、是非お待ちしています。


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神奈川県

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