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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第251号

平成25年11月28日発行
病原体検出は平成25年9月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年9月


<検出状況>
  • 9月の病原体検出数は合計65件、細菌は10件、ウイルス・リケッチアは55件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が4件、ウイルスが32件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が5件、ウイルスが20件、眼科定点からウイルスが1件、基幹定点からウイルスが1件、その他の医療機関から細菌が1件、ウイルスが1件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年9月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で、1事例1検体から腸管出血性大腸菌が検出された。血清型はO157(VT2)であった。平成25年の腸管出血性大腸菌の検出総数は9月までに17件で、患者届出報告数も例年より多い状況にあるためか、昨年(17件)の年間検出総数と同数となった。
  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者2検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT1およびT11が各々1検体であった。
  • 感染性胃腸炎2事例10検体中1検体から腸管凝集性大腸菌(血清型O127a:H21)と腸管病原性大腸菌:EPEC(血清型OUT:H6)と、1検体からビブリオ・フルビアリスが検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者3検体中3検体から、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)がPCRによって検出され、分離培養は、3検体すべてが陽性であった。
  • 有症苦情1事例1検体から C.perfringens (血清型UT)エンテロトキシン産生が検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年9月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年9月

  • デング熱疑い患者からデングウイルスが検出された。患者には海外渡航歴(ミャンマー)があり、渡航先で感染したと推察された。
  • 咽頭結膜熱患者1例からアデノウイルス3型が検出された。
  • 感染性胃腸炎患者1事例37例中28例から下痢症の原因となるノロウイルスが検出された。
  • 手足口病患者25例中16例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型5例、コクサッキーウイルスA16型3例、エンテロウイルス71型7例、ライノウイルス1例であった。
  • ヘルパンギーナ患者1例からコクサッキーウイルスA2型が検出された。
  • 麻しん疑い患者7例中2例から麻疹ウイルスが検出された。麻疹ウイルスが検出されなかった5例中2例から風疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者2例中1例からムンプスウイルスが検出された。
  • 流行性角結膜炎患者6例中1例からアデノウイルス(型未決定)が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例中1例からコクサッキーウイルス B3 型が検出された。
  • その他、発疹症患者1例中1例からエンテロウイルス71型が検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年9月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年9月

 

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