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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第247

平成25年7月30日発行
病原体検出は平成25年5月分



表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年5月


<検出状況>
  • 5月の病原体検出数は合計76件、細菌は23件、ウイルス・リケッチアは53件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が15件、ウイルスが17件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が8件、ウイルスが33件、その他の医療機関からウイルスが3件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年5月

  • 腸管出血性大腸菌感染症患者届出に伴う検査で15検体中2検体から腸管出血性大腸菌O157(VT1&VT2)が検出された。
  • 小児科定点のA群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者5検体中5検体から、A群溶血性レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT28型が2件、T1型、T3およびT12型が各々1件であった。
  • 食中毒1事例で、修学旅行者17検体中11検体からカンピロバクター・ジェジュニが検出された。
  • 有症苦情1事例で、2検体中1検体からサルモネラ07群(S. Infantis)、1検体からカンピロバクター・ジェジュニが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年5月

 

 



表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年5月

  • 咽頭結膜熱患者7例中4例からアデノウイルス2型、1例から同3型、2例から同4型が検出された。
  • 散発の感染性胃腸炎患者27例中22例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳はアデノウイルス1例、ロタウイルス1例、ノロウイルス7例、サポウイルス11例、アストロウイルス2例であった。集団感染性胃腸炎は1事例発生し、5検体中3検体からノロウイルスが検出された。
  • 麻しんを疑う患者7例からは麻疹ウイルスは検出されなかったが、4例から風疹ウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者3例中1例からアデノウイルス56型が検出された。
  • 定点医療機関からのインフルエンザ様患者4例中1例から同AH1pdm09型、1例から同B型が検出された。また中国からの帰国者で、インフルエンザ様症状を発症した患者3例について鳥インフルエンザ(H5およびH7)を含めた検査を行ったところ、1例から同AH1pdm09型、2例から同AH3型が検出された。
  • ウイルス感染症を疑う患者1例からライノウイルスが検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は4事例(県域2事例、関連調査2事例)で、便51検体について検査を実施したところ、1事例10検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年5月

 


 



表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年5月

 

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