令和7年3月18日発行
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神奈川県 RSウイルス感染症情報(2)10週
RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)ウイルスによる感染症です。主に乳幼児に多く、感冒様症状(発熱・咳・鼻汁等)から重症の細気管支炎・肺炎など、様々な呼吸器の症状を起こします。特に、生後6か月未満で感染すると、重症化のリスクが高いと言われています。高齢者施設で集団発生する場合もあり、二次性細菌性肺炎により重篤化する場合もあります。乳幼児が周囲にいる場合は、予防のためにマスクの着用や丁寧な手洗いを心がけましょう。
- 年別・週別報告数の状況(全国2025年以外は、神奈川県全県。2025年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
神奈川県における2025年のRSウイルス感染症の定点当たり報告数は、4週から増加しはじめました。10週(3月3日~3月9日)は全国1.41、全県0.78、県域1.16です。全国でも定点当たり報告数の増加が続いており注意が必要です。
5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週 5週 6週 7週 8週 9週 10週 1月27日
~2月2日2月3日
~2月9日2月10日
~2月16日2月17日
~2月23日2月24日
~3月2日3月3日
~3月9日全国 0.86 0.96 1.06 1.21 1.27 1.41 全県 0.57 0.73 0.79 0.72 0.72 0.78 県域 0.84 0.76 0.85 0.84 0.83 1.16 - 定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2025年8週~2025年10週)
10週(3月3日~3月9日)は川崎市、平塚保健福祉事務所秦野センター、小田原保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所大和センターで定点当たり報告数が前週に比べて増加しています。 - 年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2025年8週~2025年10週)
年齢群別の定点当たり報告数は、10週は0~5ヵ月、6~11ヵ月、2歳及び3歳で前週に比べて増加しています。