第5号(令和4年7月15日発行)
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神奈川県 RSウイルス感染症情報(5)
RSウイルス感染症は、RS(respiratory syncytial)ウイルスによる感染症です。主に乳幼児に多く、風邪のような症状から重症の細気管支炎・肺炎など、様々な呼吸器の症状を起こします。乳幼児が周囲にいる場合は、予防のためにマスクの着用や十分な手洗いを心がけましょう。例年は秋ごろが流行のピークですが本年はすでに発生報告数の増加がみられるので、今後の発生動向に注意しましょう。
RSウイルス感染症の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内234ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのRSウイルス感染症の報告数をあらわしています。
- 年別・週別報告数の状況
2018年、2019年は全国的に7月頃から報告数の増加傾向がみられましたが、2020年は流行がみられず、2021年に6~7月を中心とする大きな流行がありました。
神奈川県における2022年の報告数は、5月頃から増加し、7月現在も増加しています。 - 保健所別発生状況
第27週(7/4~7/10)で、複数保健所管内での報告数が前週に比べ多くなっています。 - 年齢群別累積報告数の状況
年齢群別では、2歳未満で50%、3歳未満で73%、5歳未満で96%を占めています。
<参考ホームページ>
- 衛研ニュースNo.207「RSウイルス感染症を知っていますか?」(神奈川県衛生研究所)
- 疾患別情報 RSウイルス(神奈川県衛生研究所)
- RSウイルス感染症に関するQ&A(平成26年12月26日)(厚生労働省)
- RSウイルス感染症とは(国立感染症研究所)
- Respiratory Syncytial Virus Infection(RSV)(米国CDC)