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平成26年10月30日発行

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神奈川県 RSウイルス感染症情報(5)

RSウイルスに感染すると、風邪のような感冒様症状から重症の細気管支炎・肺炎など様々な呼吸器症状を呈します。すべての年齢層で感染が見られますが、特に乳幼児では重症化しやすいため、注意が必要です。咳・くしゃみなどの飛沫感染に加え、汚染された手指で目、鼻、口を触ることによる接触感染も多く見られます。予防のためにマスクの着用や十分な手洗いを心がけましょう。


RSウイルス感染症の報告数は、小児科定点として定められた医療機関(神奈川県内213ヵ所)からの報告をもとに毎週集計しています。定点当たり報告数とは、その週の報告数を報告医療機関数で割った値であり、1定点医療機関当たりのRSウイルス感染症の報告数をあらわしています。

1.年別・週別報告数の状況

2011年以降、全国的に7月頃から報告数の増加傾向がみられています。
神奈川県における2014年の報告数は、第33週(8/11~8/17)から増加しています。
第43週(10/20~10/26)の定点当たり報告数は、0.39でした。
全国平均に比べると、報告数が少ない状況ですが、例年冬期にかけて流行のピークを迎えますので、今後の発生動向に注意しましょう。

2.保健所別発生状況

第41週(10/6~10/12)から第43週(10/20~10/26)では、小田原保健福祉事務所管内(平均0.77)で報告数が多くなっています。

3.年齢群別累積報告数の状況

年齢群別では、1歳未満で約39%、2歳未満で約76%を占めています。

4.神奈川県衛生研究所における病原体検出状況(微生物部)

2014年は、10月末現在までにRSウイルス感染症が疑われる患者検体からRSウイルスは検出されていません。
2013年は、7件が検出されています。

<参考ホームページ>