令和6年8月20日発行
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神奈川県 手足口病情報(8)32週
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手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
また、治癒後もしばらく便中にウイルスが排出されるため、排便後やおむつ交換後は手洗いをしっかりと行い、タオルの共用を避けることが大切です。
[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
32週は全国、神奈川県ともに、前週に比べて定点当たり報告数が減少しています。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
27週 | 28週 | 29週 | 30週 | 31週 | 32週 | |
7月1日 ~7月7日 |
7月8日 ~7月14日 |
7月15日 ~7月21日 |
7月22日 ~7月28日 |
7月29日 ~8月4日 |
8月5日 ~8月11日 |
|
全国 | 11.46 | 13.34 | 11.72 | 11.93 | 9.57 | 7.89 |
全県 | 11.71 | 14.68 | 13.24 | 12.94 | 8.64 | 7.06 |
県域 | 13.63 | 16.34 | 15.08 | 13.66 | 9.62 | 7.45 |
[2]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年30週~2024年32週)
前週までの相模原市に加え、32週に横須賀市、鎌倉保健福祉事務所三崎センター、厚木保健福祉事務所大和センターで定点当たり報告数が警報レベル(5)を下回りました。
[3]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年30週~2024年32週)
定点当たり報告数は1歳が最も多くなっています。
[4]手足口病疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 8月5日時点速報値)
6月以降に採取された手足口病患者検体30検体の検査結果は以下のとおりです。
注:1検体からコクサッキーウイルスA6型とライノウイルスが重複検出されています。
全国でもコクサッキーウイルスA6型の検出が多くなっています。(国立感染症研究所:手足口病患者から分離・検出されたウイルス、2020~2024年(病原微生物検出情報)(2024年8月20日アクセス)
[参考リンク]
- 国立感染症研究所感染症疫学センター:手足口病とは(2024年8月13日アクセス)
- 厚生労働省ホームページ:手足口病(2024年8月13日アクセス)
- 厚生労働省リーフレット:「手足口病」(2024年8月13日アクセス)