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令和6年7月16日発行

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神奈川県 手足口病情報(3)27週

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手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。

[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)

神奈川県では2024年19週から9週連続で前週に比べて、定点当たり報告数が増加しています。

5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
22週 23週 24週 25週 26週 27週
5月27日
~6月2日
6月3日
~6月9日
6月10日
~6月16日
6月17日
~6月23日
6月24日
~6月30日
7月1日
~7月7日
全国 2.89 3.83 4.73 6.31 8.45 11.46
全県 1.59 2.13 2.93 4.30 7.65 11.71
県域 1.39 1.82 2.47 3.53 7.97 13.63

[2]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年25週~2024年27週)

25週に、厚木保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所大和センターで警報レベル(5)を超えました。
また26週に横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、茅ケ崎市、平塚保健福祉事務所、平塚保健福祉事務所秦野センター、小田原保健福祉事務所で警報レベル(5)を超えました。さらに27週に藤沢市、鎌倉保健福祉事務所、鎌倉保健福祉事務所三崎センターで警報レベル(5)を超えました。

[3]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年25週~2024年27週)

定点当たり報告数は1歳が最も多くなっています。また、27週は0~5カ月と15~19歳以外すべての年齢・年齢群で前週に比べて定点当たり報告数が増加しています。

[4]手足口病疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 7月3日時点速報値)

6月に採取された手足口病患者検体4検体のうち、3検体からコクサッキーウイルスA6型が、1検体からライノウイルスが検出されました。
全国でもコクサッキーウイルスA6型の検出が多くなっています。(国立感染症研究所:手足口病患者から分離・検出されたウイルス、2020~2024年(病原微生物検出情報)外部サイトのPDFが別ウインドウで開きます(2024年7月3日アクセス)

[参考リンク]