令和6年7月9日発行
前号 | 次号 |
神奈川県 手足口病情報(2)26週
警報を発令中です!
手足口病は、コクサッキーウイルスA群とエンテロウイルス71型が主な原因となる感染症です。主な症状は、手、足、口の中にできる水疱性の発疹です。主な感染経路は、咳やくしゃみ、会話などによる飛沫感染と、水疱の内容物や便に含まれるウイルスが手などを介して口や目などの粘膜に入って感染する経口感染や接触感染があります。予防接種や特別な治療法はありません。予防には、咳エチケットや手洗いが有効です。
[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
神奈川県では2024年19週から8週連続で前週に比べて、定点当たり報告数が増加しています。また、26週に神奈川県全県、県域ともに定点当たり報告数が、警報レベル(5)を超えました。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
21週 | 22週 | 23週 | 24週 | 25週 | 26週 | |
5月20日 ~5月26日 |
5月27日 ~6月2日 |
6月3日 ~6月9日 |
6月10日 ~6月16日 |
6月17日 ~6月23日 |
6月24日 ~6月30日 |
|
全国 | 2.13 | 2.89 | 3.83 | 4.73 | 6.31 | 8.45 |
全県 | 0.75 | 1.59 | 2.13 | 2.93 | 4.30 | 7.65 |
県域 | 0.62 | 1.39 | 1.82 | 2.47 | 3.53 | 7.97 |
[2]定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年24週~2024年26週)
25週に、厚木保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所大和センターで警報レベル(5)を超えました。
また26週に横浜市、川崎市、相模原市、横須賀市、茅ケ崎市、平塚保健福祉事務所、平塚保健福祉事務所秦野センター、小田原保健福祉事務所で警報レベル(5)を超えました。
[3]年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年24週~2024年26週)
定点当たり報告数は1歳が最も多くなっています。また、26週は9歳と15~19歳以外すべての年齢・年齢群で前週に比べて定点当たり報告数が増加しています。
[4]手足口病疑い患者からのウイルス検出状況(神奈川県衛生研究所実施分 7月3日時点速報値)
6月に採取された手足口病患者検体4検体のうち、3検体からコクサッキーウイルスA6型が、1検体からライノウイルスが検出されました。
全国でもコクサッキーウイルスA6型の検出が多くなっています。(国立感染症研究所:手足口病患者から分離・検出されたウイルス、2020~2024年(病原微生物検出情報)(2024年7月3日アクセス)
[参考リンク]
- 国立感染症研究所感染症疫学センター:手足口病とは(2024年7月1日アクセス)