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令和7年10月6日発行
令和7年10月8日更新

前号

神奈川県 ARI情報 2025年39週

急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection: ARI)は、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を呈する病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれ、飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。

詳しくはARIサーベイランスが始まりました!をご覧ください。

*15週時点の情報から掲載を開始しました。
*集計時点が異なるため、各保健福祉事務所からの報告と一致しないことがあります。

[1] 週別・定点当たり報告数の状況(神奈川県、2025年15週~39週)

39週(9月22日~9月28日)は、全国54.70、全県63.28、県域59.10でした。

5週前 4週前 3週前 2週前 1週前 今週
34週 35週 36週 37週 38週 39週
8月18日
~8月24日
8月25日
~8月31日
9月1日
~9月7日
9月8日
~9月14日
9月15日
~9月21日
9月22日
~9月28日
全国 47.57 49.75 53.92 59.83 53.05 54.70
全県 55.27 55.92 59.62 65.23 58.33 63.28
県域 49.90 49.71 51.99 61.91 51.35 59.10

*県域とは、神奈川県内の市町村のうち横浜市、川崎市、相模原市を除いた地域です

また、県内のCOVID-19、インフルエンザ及びARIの動向は以下のとおりです。

[2] 年齢階級別・定点当たり報告数(神奈川県、2025年37週~39週)

39週(9月22日~9月28日)は、前週と同様、1-4歳が最も多く、次いで5-9歳、10-14歳の順でした。40-49歳を除いた全ての年齢で、前週に比べて定点当たり報告数が増加しました。

[3] 保健所別・定点当たり報告数(神奈川県、2025年37週~39週)

39週(9月22日~9月28日)は、平塚保健福祉事務所、小田原保健福祉事務所及び小田原保健福祉事務所足柄上センターを除く全ての保健所で、前週に比べて定点当たり報告数が増加しました。

[4] 病原体検出状況(神奈川県衛生研究所実施分)

*病原体検出や集計等に時間を要するため、[1]~[3]より遅れての掲載となります。

(1)年代別検出結果(2025年39週検体採取分)

39週は31検体から、A型インフルエンザウイルスが2件、SARSコロナウイルス2が8件、RSウイルスB型が3件、ヒトパラインフルエンザウイルス2が1件、ライノウイルス/エンテロウイルスが7件、ヒトアデノウイルスが1件検出されました。

1症例(1~4歳) SARSコロナウイルス2・ライノウイルス/エンテロウイルスが同時検出。
1症例(1~4歳) RSウイルスB型・ライノウイルス/エンテロウイルスが同時検出。

(2)検出結果の週別推移(2025年15週~39週検体採取分)

注:各週の病原体情報をご参照ください。

[参考リンク]

厚生労働省

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト