令和6年10月29日発行
次号 |
神奈川県 伝染性紅斑情報(1)42週
ヒトパルボウイルスB19による感染症で、通常4-14日(21日程度になる場合もある)の潜伏期間の後、特徴的な両頬の紅斑(赤い発疹)に続いて、手足に網目状の紅斑が現れます。通常は自然に回復しますが、成人では関節炎を合併することもあります。また、妊婦が感染すると胎児水腫や流産を、溶血性貧血の患者では汎血球減少をおこすことがあります。紅斑の出現前にかぜ様の症状がみられますが、感染力は発疹出現前のこの頃に最も強く(発疹出現後には感染力は消失)、飛沫感染や接触感染により感染するため、日頃より手洗い・咳エチケットを心がけて、感染を予防しましょう。
[1] 年別・週別報告数の状況(2024年は棒グラフ、過去は折れ線グラフ)
42週の定点当たり報告数は神奈川県1.18、全国0.33となり、前週に続いて定点当たり報告数が全国を上回る状況が続いています。全国では、神奈川県、東京都、青森県からの報告が多くなっています。
5週前 | 4週前 | 3週前 | 2週前 | 1週前 | 今週 | |
37週 | 38週 | 39週 | 40週 | 41週 | 42週 | |
9月9日 ~9月15日 |
9月16日 ~9月22日 |
9月23日 ~9月29日 |
9月30日 ~10月6日 |
10月7日 ~10月13日 |
10月14日 ~10月20日 |
|
全国 | 0.21 | 0.17 | 0.19 | 0.27 | 0.25 | 0.33 |
全県 | 0.72 | 0.63 | 0.61 | 1.05 | 0.84 | 1.18 |
県域 | 0.14 | 0.28 | 0.29 | 0.71 | 0.57 | 0.61 |
[2] 定点当たり報告数の保健所別推移(神奈川県 2024年40週~42週)
定点当たり報告数は、横浜市、川崎市、相模原市、平塚保健福祉事務所秦野センター、鎌倉保健福祉事務所、鎌倉保健福祉事務所三崎センター、小田原保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所大和センターでは前週に比べて増加しており、横須賀市、平塚保健福祉事務所、厚木保健福祉事務所では減少しています。
[3] 年齢・年齢群別の全県定点当たり報告数(神奈川県 2024年40週~42週)
定点当たり報告数は3~8歳が多くなっています。