平成26年9月1日掲載
令和5年8月23日改訂

デング熱

デング熱はデングウイルスを持つ蚊に刺されることで起こる急性熱性疾患です。熱帯地域でも、人口の多い都市部やその郊外で大きな流行が見られます。

主な症状は、発熱、発疹、痛み(関節痛など)で、多くは後遺症もなく回復します。検査値としては血小板や白血球の数が減少したり、検査方法の一つにTourniquet (ターニケット:駆血帯)テストという方法があります。
重症化するのはまれで、遺伝子型が4つあるデングウイルスの再感染で出血熱やショックを来す場合があります。
予防接種は国内未承認です。蚊に刺されない対策が必要となります。デング熱流行地で蚊に刺されて、3~7日後に高熱が出たら早めに医療機関を受診してください。

デング熱は、ヒトからヒトへの直接的な感染はなく、主として、ネッタイシマカやヒトスジシマカを介して、ヒト-蚊-ヒトという経路で感染が成立します。
神奈川県では蚊の生息調査をすすめています。2023年調査では、現在のところデングウイルスの遺伝子は検出されていません。
当所では、「感染症媒介蚊の生息状況と防除に関する研究:研究代表者 稲田貴嗣」(平成23~25年度)(PDF)「ヒトスジシマカの生息状況と感染症対策に関する研究:研究代表者 稲田貴嗣」(平成26~28年度)(PDF)「山間部における感染症媒介蚊の発生状況に関する研究:研究代表者 稲田貴嗣」(平成29~31年度)(PDF)を実施しました。

神奈川県におけるデング熱の報告数は、令和元年は36件でした。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う渡航制限で、令和2年1件、令和3年2件と減少しておりましたが、令和4年は7件でした(「2022 年度 神奈川県感染症発生動向調査解析委員会報告」(PDF))。
海外の熱帯・亜熱帯に渡航される方はもちろん、国内でも蚊に刺されないように注意しましょう。

デング熱・デング出血熱は全数報告の対象となる四類感染症に指定されています。
県所管域の医療機関で採取された検体は、保健所を通して当所で検査を行っています。
検査のため、血液(5mL、EDTA-2NaあるいはEDTA-2K)および尿(5mL)を採取し、2~8度で保存しておいてください。

デング熱についての詳細は、以下のリンクを参考にしてください。

注 ターニケットテストとは:ターニケット(駆血帯)で収縮期血圧と拡張期血圧の中間の圧で5分間上腕を圧迫すると、圧迫後に一定面積(2.5cm×2.5cm)の皮膚に10個以上の点状出血があると陽性と判定されます。)

(参考リンク)

神奈川県衛生研究所

神奈川県

国立感染症研究所

厚生労働省

その他