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神奈川県微生物検査情報

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第283号

平成28年7月20日発行
病原体検出は平成28年5月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成28年5月


<検出状況>
  • 5月の病原体検出数は合計39件、細菌は20件、ウイルス・リケッチアは19件であった。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が10件、ウイルスが14件、基幹定点から細菌が1件、その他の医療機関から細菌が3件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成28年5月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者15検体中10検体から、A群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型は、T1が4検体、T3が1検体、T4が3検体、T9が1検体およびUTが1検体であった。
  • レジオネラ症患者3検体中1検体から、レジオネラ・ニューモフィラが分離培養によって検出された。血清群は、血清群1が1検体であった。
  • その他の感染症では、侵襲性肺炎球菌感染症患者3検体中3検体から、肺炎球菌が分離培養とPCRによって検出された。血清型は、24F型が2検体、15A型が1検体であった。
    また、侵襲性髄膜炎菌感染症患者1検体中1検体から、髄膜炎が分離培養とPCRによって検出された。血清型は、Y型であった。
  • 食中毒様事例では、10検体中2検体(患者2名)からカンピロバクター ジェジュニが、1検体(患者1名)からカンピロバクター コリが検出された。
  • 依頼検査では、1633検体中1検体からサルモネラO8群が、1検体からクラミジア トラコマティスが検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成28年5月

 


表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断別)―平成28年5月

  • デング熱疑い患者1例からデングウイルスが検出された。患者には、海外渡航歴(シンガポール)があり、渡航先で感染したと推測された。
  • 咽頭結膜熱患者7例からウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が2例、アデノウイルス3型が1例、アデノウイルス4型が3例、アデノウイルス5型が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者10検体中 4検体からノロウイルスが検出された。
  • 流行性耳下腺炎患者3例中2例からムンプスウイルスが検出された。
  • インフルエンザ様患者5例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、インフルエンザウイルスAH3型が3例、インフルエンザウイルスB型が2例であった。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)-平成28年5月

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成28年5月


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