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神奈川県微生物検査情報

神奈川県衛生研究所

第253号

平成26年1月29日発行
病原体検出は平成25年11月分


表1 病原体検出状況(保健所等別)―平成25年11月

<検出状況>

  • 11月の病原体検出数は合計69件、細菌は14件、ウイルス・リケッチアは55件であった。
       
  • 感染症および食中毒発生に伴う行政検査等では、細菌が3件、ウイルスが27件検出された。
  • 病原体定点等の医療機関からの検査では、小児科定点から細菌が9件、ウイルスが26件、基幹定点からウイルスが2件、その他の医療機関から細菌が2件検出された。
  • 保健所管内別の病原体検出状況は表1のとおりである。

表2 病原細菌検出状況(臨床診断別)―平成25年11月

  • A群溶血性レンサ球菌咽頭炎患者2検体中2検体からA群溶血レンサ球菌が分離培養によって検出された。血清型はT4であった。
  • 感染性胃腸炎13検体中1検体からサルモネラO9群(S. Enteritidis)が、2検体からカンピロバクター ジェジュニが検出された。また3検体からその他の大腸菌(血清型O6が2検体、O153が1検体)が検出された。
  • マイコプラズマ肺炎患者6検体中3検体から肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ ニューモニエ)がPCRによって検出された。分離培養は、PCRで陽性であった3検体中2検体で陽性であった。
  • 食中毒(関連調査)1事例2検体中1検体からカンピロバクター ジェジュニが、1検体からカンピロバクター ジェジュニとサルモネラ属菌(血清型不明)が同時検出された。

表3 病原細菌検出状況(月別)―平成25年11月

 

 

表4 ウイルス・リケッチア検出状況(臨床診断名別)―平成25年11月

  • つつが虫病疑い患者7例中6例からオリエンチア ツツガムシが検出された。
  • RSウイルス感染症疑い患者6例中2例からRSウイルスが検出された。
  • 咽頭結膜熱患者4例からアデノウイルスが検出された。その内訳は、アデノウイルス2型が1例、アデノウイルス3型が2例、アデノウイルス型未決定が1例であった。
  • 感染性胃腸炎患者17例中7例から下痢症の原因となるウイルスが検出された。その内訳は、ノロウイルスが6例、サポウイルスが1例であった。
  • 手足口病患者4例からウイルスが検出された。その内訳は、コクサッキーウイルスA6型1例、コクサッキーウイルスB4型が1例、エンテロウイルス71型1例、コクサッキーウイルスA6型とライノウイルスの同時検出が1例であった。
  • インフルエンザ様患者9例中8例からインフルエンザウイルスが検出された。その内訳は、AH1pdm09が2例、AH3型が6例であった。また集団かぜ発生に伴い、2集団中10検体について実施したところ、1集団の3検体からインフルエンザウイルスB型が検出された。
  • 無菌性髄膜炎患者2例中2例からライノウイルスが検出された。
  • 食中毒様胃腸炎の発生は9事例(県域1事例、関連調査8事例)で、便27検体について検査をしたところ、7事例18検体からノロウイルスが検出された。

表5 ウイルス・リケッチア検出状況(月別)―平成25年11月

 

表6 食品・環境由来の病原細菌検出状況―平成25年11月

 

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