(微生物部)
すべての生物には学術上の便宜のため、世界共通の名称が国際命名規約*により決定されている。すなわち、属より上位の分類名には、植物・藻類・菌類については国際藻類・菌類・植物命名規約、動物・原生動物では国際動物命名規約、細菌・古細菌では国際細菌命名規約があり、規則的な接尾辞が定められている。 近代的分類学は二名法(属名と種小名の2語で表す)を採用し、分類を体系づけた。また、属・種の上位分類として、綱・目を設けて、段階的な分類体系とした。現在の生物分類でもこのルールは変わっていない。 |
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細菌の名称:例 大腸菌 | |
細菌の分類は、科(Family)以下の下位の分類群で示される。 一例として表1に示した和名の大腸菌は、family: Enterobacteriaceae に属するEscherichia coli である。 |
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(1) 学名 | ||
すべての生物には学術上の便宜のため、世界共通の名称が国際命名規約により決定され、博物学者リンネ(Carl von Linné スウェーデン
1707-1778)が考案した二名法に従ってラテン語のイタリック体で表記される。 はじめに属名を名詞で記載(頭文字を大文字)し、次の種名は形容詞あるいは相当語句で示す(小文字)。 古くから学術用語として用いられているラテン語は、現在は世界でほとんど使用されていない言語で、かつ今後も用法の変化が無いことから、国際的に統一された学術用語として現在も使用される。 |
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(2) 和名 | ||
学名を従来の日本語で記載したもので、俗名である。 大腸菌、赤痢菌、コレラ菌など大腸は体の一部、赤痢やコレラは疾患名であることから細菌名であることを表すために、菌をうしろに付けている。 サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクターなどは細菌の名称であることから、後ろに菌をつけるのは不適切である。 |
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(1) 細菌とウイルスの大きさ | |||||||
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(2) 細菌の構造 | |||||||
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