かながわなでしこファーマーズ

令和6年度かながわ女性農業者・いばらき女性農業者交流会 3月3日レポート

令和6年度かながわ女性農業者・いばらき女性農業者交流会 3月3日レポート

参加者
・かながわなでしこfarmers研修修了生
・ふるさとの生活技術指導士
・いばらき農業アカデミー女性農業経営者育成講座修了生

女性農業者同士が一堂に会し、交流を図ることで新たなネットワークづくりや農業経営の知見を広げてもらおうと、「令和6年度かながわ女性農業者・いばらき女性農業者交流会」が3月3日、パソナスクエア(東京都港区)で催されました。当日は神奈川県から9名、茨城県から3名の計12名が参加し、和気あいあいと交流を深めていました。

地域を越えた初めての交流

神奈川県では女性農業者が農業経営に積極的に参画し、経営者として活躍することを支援しています。この事業の一環として、女性農業者同士が集まり、日頃の農業に関する悩みや経営のアイデアを共有する「交流会」が開催されています。例年は各分野の専門家を講師に招へいし、専門知識を学ぶことが行われてきましたが、令和6年度は初の試みとして、茨城県の女性農業者との交流会となりました。

地域を越えた初めての交流

互いに悩みを聞きあい、共感の場となる

今回の参加者は、神奈川県から9名、茨城県から3名の計12名。1テーブルあたり4名に分かれて席に着き、まずは互いに自己紹介です。養鶏を営む女性農業者は、「今は、365日休まずに働いているような状態。どうやったら休みがとれるのか、工夫を教えてもらいたくて参加しました」と参加理由を語るなど、栽培品目や農業で苦労していること、新たに取り組んでいきたいことなどを話していました。

いつしか会話のテーマは農業経営に関する自身の悩みを打ち明け合う場に。「多品種小ロットで栽培しているけれども、販路を広げるのが苦手」「結婚をきっかけに夫の実家の農業を引き継いでいるが、どのように振る舞えばいいか分からない」。各自、悩みが尽きないようでしたが、互いに耳を傾け合う、共感の場が生まれていました。

互いに悩みを聞きあい、共感の場となる

農作業とプライベートの両立

交流会スタートからしばらく経ち、司会の声が通らないほどに熱い議論が交わされるようになったところで、司会から議論の方向性が示されました。それは、「農作業とプライベートを両立するための工夫」というもの。農作業の忙しさに神奈川県・茨城県の違いはなく、議論が一気に盛り上がっていきます。

農作業とプライベートの両立

議論の後は、各テーブルの代表者が意見を発表していきます。「予定管理アプリを使って、他の従業員にも休みを明確に示して休む体制をつくる」「休日を決めた上で作業を行う」「外出する仕事を入れて強制的に農作業から離れる」などの意見が飛び交いました。

この出会いをきっかけに

すっかり意気投合した参加者同士、交流会も終盤に近づくと、誰からというわけでもなく自然と連絡先を交換し合っていました。参加した茨城県の女性農業者は、「神奈川県の方とこれからの展望について話すことができ、茨城の農業について考えることができました」。神奈川県の女性農業者は、「とても有意義な時間でした。横のつながりと発想の転換は大切だと感じました」と話していました。

今回の事業を後援する茨城県担当者は、「初対面とは思えないくらいエネルギーを感じる交流会でした。共感し合う場を大切にしてほしい」と呼び掛け、主催した神奈川県担当者は、「会話をする中で気付いたことを持ち帰ってもらって、少しでも農作業に生かしてもらえたら」と語り、交流会は大成功で幕を閉じました。

この出会いをきっかけに