恋カナ

マッチングアプリを安全に利用するためのポイント

マッチングアプリの運営会社では、利用者が安心、かつ安全にアプリを利用できるよう、本人確認や監視体制などさまざまな安全対策を講じています。しかしながら、運営会社の対策だけではマッチングアプリでのトラブルを完全に防ぐことはできません。

そのため、マッチングアプリを利用する側も正しく、安全に利用するための知識を備えておく必要があります。

そこで、今回はそういったトラブルの行動パターン等を解説し、トラブルを避けるためのポイントと対策について説明します。

マッチングアプリで起こりうるトラブルって?

マッチングアプリで起こりうるトラブルや困りごととして、消費者庁が公開しているデータの中でも注意が必要なのが以下の4点です。

割合としては低く、頻繁に遭遇することはありませんが、どれも婚活目的ではなく、それ以外の目的(ビジネス勧誘や詐欺など)を果たすための手段としてマッチングアプリが利用されていることがわかります。

マッチングアプリ各社では、メッセージの監視や24時間受付のカスタマーサポートを完備しています。しかしながら、上記はアプリ上の監視を外れた対面時やLINEへ移行した後のトラブルです。

そのため、こうしたトラブルを避けて安全に出会いを探すためにも、しっかりと「このユーザーは大丈夫なのか?」と見極める力が必要になります。

そこで次に、こうした悪質ユーザーを見抜くためのポイントと対策について詳しく解説していきます。

トラブルを避けるためのポイントと対策

ここでは、上記のようなトラブルを起こすユーザーの行動パターンとその対策について段階に分けてお伝えします。

1.メッセージでのトラブル回避ポイントと対策
2.デートでのトラブル回避ポイントと対策

1.メッセージでのトラブル回避ポイントと対策

婚活目的以外で利用しているユーザーとのメッセージには、以下のような共通点があります。

 

▼男女ともに警戒が必要!
・すぐにマッチングアプリ以外のコミュニケーションツール(LINE等)でやり取りをしようと誘ってくる。
・しつこく個人情報(本名・住所・電話番号等)を聞いてくる。
・すぐに会おうとしてくる
・金銭の要求をしてくる
・婚活以外の勧誘をしてくる

●すぐにマッチングアプリ以外のコミュニケーションツールでやり取りをしようとしてくる

何か勧誘をしようと企んでいる場合、運営側の監視の目があるアプリ内のやりとりでは都合が悪いため、マッチング後にマッチングアプリ以外のコミュニケーションツールへ誘導をしようとしてきます。

まだ出会って間もないタイミングで、「退会するのでLINEに連絡をしてほしい」「アプリが使いづらいからLINEでやり取りしよう」などと言われた場合は注意をしてください。

 

【回避ポイント】
トラブルに巻き込まれないためにも、まずはアプリ内でのやりとりでコミュニケーションを深めていくようにしましょう。

 

【対策】
まずは理由を聞くと共に「まだ会ったこともない人に連絡先を交換したくない。」という意思を伝えて断りましょう。ここではしっかりと自分の意思を伝えることが大事です!次に相手を不快にさせない断り方の例文を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

▼断り方の例
・まだお会いしたことがないので、会ってから直接お話しできたらと思っています!まずはこのアプリ内で仲良くなれたら嬉しいです。
・まだお互いのことを少しずつ知っている段階だと思うので、もう少しお話してからお互いが安心してやりとりできたらと思っています。

断る際は相手の気持ちを尊重しつつ自分のペースや考え方を伝えると、相手の気分を害さずに断ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
それでも連絡先の交換を強要してきたり、疑念が残る場合はマッチングアプリ側へ相談することをオススメします。

●しつこく個人情報(本名・住所・電話番号等)を聞いてくる

本名、最寄り駅や自宅の場所、勤務先、プライベートなSNSアカウント、電話番号などといった個人情報を聞かれたとしても、絶対に答えてはいけません。

 

【回避ポイント】
・相手とある程度の信頼関係ができるまでは、個人情報は安易に伝えないようにしましょう。
・しつこく個人情報を聞いてくる相手は、アプリ内で通報やブロックするのが良いでしょう。

 

【対策】
プライバシーを守るための対策として、以下をオススメします。

・マッチングアプリに登録するときは本名は使わず、ニックネームで登録
・住所を聞かれても詳細は答えずに、住んでいる市など大きな括りで答える
・勤務場所や仕事内容は特定されないようにざっくりと回答する

上記のような個人的な内容は何度かデートを重ね、交際を考え始めたタイミングでお互い徐々に開示をしていくことをおすすめします。

●すぐに会おうとしてくる

マッチング後、メッセージでのやり取りを始めてからすぐに会おうと誘ってくる人には警戒が必要です。

このような急な誘いの背景には、婚活以外の目的が隠れていることがあります。例えば、ビジネスの勧誘や身体目的などです。
こういった人たちにとってメッセージは、婚活目的ではやっていないので重要ではありません。それよりもとにかくすぐに会って本当の目的を果たしたいと考えているので、すぐに会おうとしてきます。

 

【回避ポイントと対策】
急かされても焦る必要はありません。ゆっくりと相手のことを理解し、自分のペースで進めましょう。そしてお互いのことをよく知り、信頼関係を築いてからデートの約束をするのが賢明です。このように慎重に行動することで、マッチングアプリを通じて、より安全な出会いを見つけることができます。
次に、こういった状況に陥った際の断り方をお伝えするので参考にしてください。

 

▼断り方の例
・お誘いありがとうございます!とても嬉しいのですが、もう少しメッセージでお話ししてお互いについて知ってからお会いしたいなと思っているので、しばらくやり取りを続けたいと思っています。
・お誘いくださり嬉しいです!まだお互いについて色々話せていないので、もう少しメッセージでお話しした後にタイミングが合えばお会いできたらいいなと思っています。

やり取りを大切にしている姿勢と会うタイミングを調整したい考えを伝えると相手の気を悪くせずに断ることができるでしょう。ぜひ上記のような言い回しを使ってみてください!

●金銭の要求をしてくる

投資や儲け話を持ちかけてくる相手は要注意です。金銭が絡むと後々大きなトラブルに発展するケースが多いです。
また、マッチングアプリでの出会いに限ったことではありませんが、結婚願望に漬け込んで結婚をチラつかせ、何かと理由をつけて金銭の要求や援助を求めてくる結婚詐欺の被害も発生しています。

 

【回避ポイント】
初めてのデートの時はもちろんのこと、何度かデートを重ねたあとでも、金銭のことが話題に出た時は、すぐに応じることはせず、いったん冷静になることが必要です。

 

【対策】
普通の恋愛で金銭のやり取りや投資に誘われることはありません。そうした内容が出た場合は、やり取りを中止したり、家族や友人、アプリのカスタマーサポートに相談するなどしましょう。
数多くあるマッチングアプリの中でも「インターネット型 結婚相手紹介サービス業認証制度」を受けているマッチングアプリには、基本的に24時間体制で受け付けている問い合わせサポート窓口があります。なのでそういった窓口から、不安なことやトラブルに巻き込まれそうな時(巻き込まれた時)は相談するようにしましょう。

●婚活以外の勧誘をしてくる

以下のような発言があったら要注意です。

「師匠や尊敬する先輩を紹介したい」
「いい商品があるからぜひ使ってほしい」
「モデルや芸能界へ興味がないか」
「カットモデルにならないか」
「自分がやっているお店に来てほしい」

こうした勧誘をしてくる場合は、そもそも婚活以外の目的である可能性が高いです。

 

【回避ポイント】
こういったユーザーとは、例えマッチングをしても、真剣な交際へは発展しないので、アプリ内から通報やブロックするのが良いでしょう。

 

【対策】
メッセージのやり取り時だけに限らず、もしデートした相手に婚活以外の勧誘をされた場合はしっかりと断り、すぐにその場から去りましょう。

断る際には以下のように断ると、相手の気を悪くせず自分の考えを伝えられるので良いでしょう!

 

▼断り方の例
・お誘いありがとうございます。ただ、マッチングアプリで恋人を作るために活動していますし、こういったことには関心がないので今回は遠慮させてください。
・丁寧に説明してくださってありがとうございます。ただ婚活(恋活)に集中したいので、遠慮させていただきます。

ここでの断り方のポイントは「結婚相手を探す(恋人を探すため)にマッチングアプリを使っている」とアプリを使っている目的をちゃんと伝え、相手のことを否定せずに断るという点です。

2.デートでのトラブル回避ポイントと対策

メッセージだけでなく、デートの場面でも注意が必要です。

▼男女ともに警戒が必要!
・知らない第三者をデートに連れてくる。

▼男性は要注意
・ぼったくりバーへ連れて行かれる

▼女性は要注意
・マッチングした男性の家の近くをデート場所に指定される

●事前通知なしに、知らない第三者をデートに連れてくる

マッチングアプリを通じて実際に会う際には、予期せぬ展開に注意が必要です。特に気をつけたいのは、事前の連絡なしに知らない第三者をデートに連れてくるケースです。
このような行動には、勧誘など隠れた目的があることがあります。例えば、カフェでの待ち合わせが、突然のセールストークの場に変わってしまうことがあります。また、デート中に「近くにいる知り合いを呼んでもいい?」と唐突に第三者を合流させ、そこから勧誘が始まるパターンもあります。

 

【対策】
こういった状況に遭遇した場合、しっかり理由を伝えてその場を離れることが大切です。角が立つ断り方にならないよう、丁寧に伝えましょう。

 

▼断り方の例
・2人だけでのデートだと思っていたので、違う状況になってしまったため帰ります。

●男性は要注意!デートした女性にぼったくりバーへ連れて行かれる

男性が高額請求をしてくるバーに誘われるケースがあります。
典型的な手口としては、女性から「知り合いのお店に行きましょう」などといった誘いがあり、ぼったくりバーへ連れて行かれ、飲み比べしようと誘い、大量にお酒を注文される流れです。
さらに深刻なのは、支払いを拒否しても強引に ATM まで連れて行かれるなど、執拗な取り立てを受ける可能性があることです。
このようなトラブルを避けるための対策について説明します。

 

【対策】
・店名が表に明記されていない店は避けましょう。
・デート前にお互いが決めたお店以外には基本行かないようにしましょう。

安全なデートのためには、事前の準備と慎重な判断が欠かせません。突然の予定変更や知らないお店への誘いには警戒心を持ち、自分の意思をはっきりと伝える勇気を持つことが大切です。

●女性は要注意!マッチングした男性の家の近くをデート場所に指定してくる

マッチングアプリを通じてデートする際、場所の選定には細心の注意が必要です。特に、相手の家の近くを指定されたときは警戒すべきです。
このような提案には隠れた意図がある可能性があります。「家が近いからちょっと寄っていかない?」といった誘いに発展しやすいのです。また、お酒を大量に飲ませて泥酔状態にし、そのまま家に連れ込むケースもあります。
こういったリスクを避けるための対策を次にご紹介します。

 

【対策】
・デートの場所は人通りの多い繁華街を選ぶ
・デートの場所はお互い事前に決めておく
・お酒の飲みすぎには十分注意
・自分の目が届かない離席の際には、手荷物は持ち運び、飲み物は必ず飲み干してから席を離れるようにする

安全なデートのためには、自分の身を守る意識を持ちましょう。相手の提案をそのまま受け入れるのではなく、自分の判断で安全な場所を選ぶことが重要です。また、飲酒の際は常に自制心を保ち、不審な点があればすぐに対応できるよう心がけましょう。

このような注意点を意識することで、マッチングアプリを通じた出会いをより安全に、そして楽しく過ごすことができます。

少しでも不安を抱いたら相談を

相手の行動に少しでも不安や不信感を抱いたら、無理にやりとりを続ける必要はありません。アプリの通報やブロック機能の活用、カスタマーサポートに相談するなどを検討してください。各アプリ内や運営会社のホームページでも、安心・安全に利用するためのガイドを掲載していますので、よく読んでおくといいでしょう。

マッチングアプリは、真剣に結婚を望んでいるユーザーが大半です。上記のような悪質なユーザーの傾向を把握し見極めることができれば、必要以上に心配することはありません。

■記事監修(委託先)

マッチングアプリ大学 編集長 白崎 萌
恋活や婚活のマッチングアプリに特化した情報WEBメディア。「マッチングアプリの初め方」を出版し、新聞や雑誌などのさまざまなメディアで専門家として活躍。
(運営会社:株式会社ネクストレベル/横浜市)

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