代表質問・一般質問(「議会かながわNo.155」より 平成29年8月14日発行)

掲載日:2017年12月21日

代表質問・一般質問(「議会かながわNo.155」より 平成29年8月14日発行)

 

 ページの都合上、質問・答弁の一部を掲載しています。詳しくは、神奈川県議会会議録をご覧ください。
 会派名・選挙区は、質問時点のものです。  

6月16日(金曜) 代表質問6月19日(月曜) 代表質問6月20日(火曜) 代表質問6月22日(木曜) 一般質問6月23日(金曜) 一般質問

● 6月16日(金曜) 代表質問

長田 進治
(おさだ しんじ)
自民党 海老名市 

津久井やまゆり園事件から一年を迎えての所感

問 津久井やまゆり園事件から間もなく一年を迎えようとしているが、どのような姿勢でこの日を迎え、県民に対してどのようなメッセージを発信していこうと考えているのか、知事に伺う。

答 このような事件が二度と繰り返されないよう、悲しみを力に、県民総ぐるみで「ともに生きる社会かながわ」が実現できるよう決意を新たにし、引き続き全力で取り組んでいく。

水上バイクの航行マナー

問 大岡川では、迷惑行為を繰り返す水上バイクが大変危険な存在となっている。相模川などでも同様の問題が起きており、安全航行のためのマナーアップなど、普及啓発の取り組みが必要である。県内の河川において、水上バイクの航行マナー向上に向け、今後どう取り組んでいくのか、知事の見解を伺う。

答 トラブルが目立つ大岡川では、適正な航行速度の設定や注意看板の設置など、具体的な対策の検討を進めている。今後、各河川の利用状況に応じ、関係団体と連携してマナー向上の取り組みを充実させ、誰もが安全に楽しく河川を利用できる環境づくりに努めていく。

児童等への医療的ケア※1

問 気管切開の子を初めとして、日常的に医療的ケアが必要な児童・生徒が安心して小中学校に通えるよう、県としてどういった支援ができると考えているのか、教育長の見解を伺う。

答 国に対して支援拡充を要望することと併せて、特別支援学校に配置した看護師が小中学校を巡回し、児童・生徒を支援する仕組みづくりを検討する。また、医療的ケアを必要とする児童・生徒への支援について、市町村の意見も十分に伺いながら検討を進めていく。

※1 医療的ケア
たんの吸引や鼻などから管を通して栄養剤を流し込む経管栄養など、在宅で家族が日常的に行っている医療的介助行為のこと。医師法上の医療行為と区別している。医療的ケアができるのは医師、看護師、家族だけだったが、国は、看護師が配置された特別支援学校では教員が医療的ケアができるようにするなど体制整備を進めている。

このほか、さがみロボット産業特区の展開、県所有美術品の適正管理、東京五輪に向けた取り組み、ビッグレスキューかながわなどについて質問しました。


曽我部 久美子
(そがべ くみこ)

かながわ民進党 横浜市戸塚区

   

特別支援学校へコミュニティ・スクール※2導入を

問 共生社会の実現に向けた取り組みとして、子どもの体験活動の場の充実や学校を中心とした地域のネットワークづくりなど、児童・生徒や地域に様々な効果が期待できる特別支援学校へのコミュニティ・スクールの導入について、教育長の所見を伺う。

答 これまで以上に地域の方の学校への理解が深まり、子どもたちが地域の中で生き生きと生活する上で大変重要と考えている。平成30年度当初には、モデル校4校程度を指定し、その成果を検証・検討した上で、全ての県立特別支援学校に導入していきたい。

※2 コミュニティ・スクール
学校運営協議会制度のこと。保護者や地域住民などから構成される学校運営協議会が設けられ、学校と保護者や地域住民が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、協働しながら子どもたちの成長を支え、地域とともにある学校づくりを進めている。

ミサイル避難訓練実施を

問 北朝鮮の弾道ミサイルの落下となれば、短時間で避難行動をとる必要がある。その対応方法の住民への理解促進のため、ミサイル落下を想定した住民の避難訓練を実施する必要があると考えるが、知事の所見を伺う。

答 どのような規模や内容の避難訓練が適切か、他県での成果や課題等を踏まえつつ、市町村の意見も聞きながら、避難訓練実施に向け検討していく。

このほか、ともに生きる社会への取り組み、インクルーシブ教育※3推進、棟方志功版画紛失事案、東京五輪の役割分担・費用負担などについて質問しました。

※3 インクルーシブ教育
障がいの有無によらず、誰もが同じ場でともに学ぶことができる教育のこと。


● 6月19日(月曜) 代表質問

高橋 稔
(たかはし みのる)
※議員氏名の表記について
公明党 横浜市港南区  

私立高校への助成制度の充実について

問 私立高校は3人に1人が通い、公教育の重要な役割を担っている。教育の質の確保と、魅力向上支援のため、学費補助と、学校への経常費補助の充実に向け、どう取り組むか、知事に伺う。

答 私立高校の教育費負担実態や学費補助ニーズ把握のため、ヒアリングを早期に実施し、国や他自治体の動向も見つつ、実態に応じた学費補助を引き続き検討する。また、経常的経費への財政的支援を、引き続き行っていく。

保健医療計画改定について

問 保健医療計画改定に当たり、現計画策定後に生じた課題への対応等、どの点を重点的に盛り込むのか、知事に伺う。

答 次期計画では、医療・介護人材の確保・育成、医療と介護の連携推進のための政策を盛り込んでいく。また、健康寿命延伸のため、ヘルスケア・ニューフロンティア※4の取り組みを加速させていく。さらに、アレルギー疾患のある方への適切な医療体制や情報提供も位置づけ、これら課題への対応を盛り込む。

※4 ヘルスケア・ニューフロンティア
「最先端医療・最新技術の追求」と「未病の改善」※の二つのアプローチを融合させた取り組みを進めることで、健康寿命の延伸と新たな市場・産業の創出を目指す県の政策のこと。
 ※「未病の改善」
 心身の状態の変化の中で、特定の疾患の予防にとどまらず、心身をより健康な状態に近づけていくこと。

このほか、障がい者雇用、がん治療と仕事の両立、県立高校入学者選抜に係る追検査、インクルーシブ教育実践推進校の進路支援などについて質問しました。


相原 高広
(あいはら たかひろ) 

県政会 川崎市麻生区

 

津久井やまゆり園~建て替えについて~

問 入所者ご本人とご家族の意向を尊重することが極めて重要である。建て替え問題について、知事の所感を伺う。

答 津久井やまゆり園の再生については、様々な論点について専門的見地から検討が進められており、利用者の皆様が安心して生き生きと暮らすことができる場を確保することが、何より重要と考えている。その認識の下、再生基本構想案を策定していく。

~指定管理者について~

問 津久井やまゆり園の指定管理者の指定管理業務の適切な遂行について、知事の所見を伺う。

答 指定管理者は、提出した改善計画に着実に取り組んでおり、県はその進捗状況を随時確認してきた。指定管理者が新体制となっても、引き続き改善計画に確実に取り組むよう、進捗状況を確認し、適切な指導を行っていく。

このほか、拉致問題及び特定失踪者問題、県立近代美術館問題、朝鮮学校問題について質問しました。


藤井 克彦
(ふじい かつひこ) 
共産党 相模原市南区 

県営住宅の空き家への入居募集について

問 県営住宅の空き家の戸数に対して入居募集戸数が少ない。この改善の必要性についての認識を知事に伺う。

答 募集戸数を増やすため、空き家修繕費を前年度比で約1.5倍に増額するとともに、来年度策定予定の県営住宅の適正管理に向けた新計画において、より効率的な空き家対策の検討を進める。

基地での銃体験への対応

問 厚木基地で米軍が市民に銃体験をさせたことについて、強く抗議し、二度と繰り返さないよう、知事を先頭に対応すべきだが、知事の見解と対応を伺う。

答 県から、繰り返さないよう申し入れ、米軍の理解が得られたため、改めて抗議はしないが、今後、折りにふれて、銃の取り扱いに留意するよう働きかける。

このほか、河川改修の促進、交通安全施設の整備、国民健康保険の都道府県化への対応、リニア新幹線建設に伴う環境破壊などについて質問しました。


● 6月20日(火曜) 代表質問

八木 大二郎
(やぎ だいじろう)
自民党 相模原市緑区 

県立津久井やまゆり園の再生について

問 津久井やまゆり園の再生に係る多様な意見について、どう受け止めているのか。また、再生基本構想の策定に向けた今後のスケジュールについてどう考えているのか、知事の見解を伺う。

答 園を利用される方々が、安心して生き生きと暮らすことのできる環境を整備することが何よりも重要と考えている。今後のスケジュールについては、8月上旬頃までに意見をとりまとめてもらい、障害者施策審議会からの報告を受けた後、9月の第3回定例会で基本構想案を報告したいと考えている。

鳥獣被害対策について

問 今年度策定するニホンザル管理事業実施計画では、対策の成果を実感してもらえるような計画とするべきだが、今後どう取り組んでいくのか。また、ハンター育成について、狩猟免許を取得したばかりの人をどう育成していくのか、知事の見解を伺う。

答 県民の意見を参考にしながら、学識者や関係団体等で構成する県鳥獣総合対策協議会での協議を経て、7月末までに今年度の実施計画を策定する。また、免許を取得した初心者を対象に、銃器を用いた捕獲現場の体験研修会を実施し、ハンターを育成する予定である。

このほか、集団救急事案におけるヘリコプターの活用、県立高校のトイレ整備、ドローン産業の育成と県政への利活用などについて質問しました。


斉藤 たかみ
(さいとう たかみ)

かながわ民進党 川崎市高津区 

グリーフケア※5によるこころのケア・サポート

問 グリーフケアの観点からのこころのケア・サポートが欠かせないと考えるが、知事の所見と今後の取り組みを伺う。

答 グリーフケアは、スマイルかながわの実現にとって大きな役割が期待される。今後は、民生委員や医療・介護に携わる方々への研修の中で理解を深めてもらうほか、ホームページなどを活用した普及啓発にも取り組んでいきたい。

※5 グリーフケア
近親者との死別など、深い悲しみに直面した人に寄り添い、支えていく取り組みのこと。

教員の多忙化解消に向けて

問 県立学校の教員の多忙化解消に向けた取り組みについて、教育長に伺う。

答 パイロット的に配置した業務アシスタントの導入効果の検証を踏まえ、その配置拡大を検討する。また、多忙化要因の一つである部活動についても休養日設定などを検討し、具体的対応を図る。

このほか、特殊詐欺対策、森林環境税、自動車関係税制のあり方、自動車税の徴収率向上に向けた取り組み、県の役割・あり方について質問しました。


● 6月22日(木曜) 一般質問

河本 文雄
(かわもと ふみお)
自民党 相模原市中央区 

小田急多摩線の延伸について

問 国の審議会の答申で示された、小田急多摩線の上溝までの延伸と、愛川・厚木方面への更なる延伸に向け、かながわ交通計画への位置付けを含め、今後、どう取り組むのか、知事の見解を伺う。

答 国の審議会の答申を踏まえた上溝までの延伸を同計画に位置付け、愛川・厚木方面への延伸については、同計画への位置付けをしっかり検討していく。

このほか、境川の河川整備、生産緑地の保全、高年齢者の就業支援、農福連携による障がい者の就農促進などについて質問しました。


近藤 大輔
(こんどう だいすけ)
かながわ民進党  逗子市・葉山町 

三浦半島地域におけるイノシシ対策について

問 三浦半島では、イノシシが急に目撃され、農作物被害が相次いでおり、対策が急務であるが、その蓄積がなく支援を必要としている。どう支援するのか、知事に伺う。

答 鳥獣被害対策支援センターを立ち上げ、複数の地区を選定し、地域ぐるみの対策を重点的に支援する予定であり、葉山町の一部をその地区に選定し、実態把握の調査、対策の検討、技術的助言を行い、被害拡大を防止していく。

このほか、障がい者スポーツの推進、スケートボード競技の振興、子どもの貧困対策、犬猫殺処分ゼロなどについて質問しました。


佐々木 正行
(ささき まさゆき)
公明党  相模原市中央区 

県営住宅への子育て世帯の入居促進を

問 「子どもの貧困」対策の観点から、県営住宅への子育て世帯の入居を促進することが重要であると考えるが、今後どのように取り組んでいくのか、知事に伺う。

答 子育て世帯向け住宅へ入居する場合、入居できる期間の延長などを検討していく。また、一般世帯向け住宅に子育て世帯が応募する場合、当選率を優遇する対象の拡大や、当選率の引き上げなどを検討していく。

このほか、「人生100歳時代」に向けた取り組み、肝炎の重症化予防対策、家庭教育支援の取り組みなどについて質問しました。

 


加藤 なを子
(かとう なをこ)

共産党 藤沢市 

特別支援学校の増設を

問 今まで、特別支援学校の入学希望者増に対し、分教室で対応してきた。今後、特別支援学校を適正規模化し、適正に配置するために、新設に向けた計画を策定し、特別支援学校を増設すべきと考えるが、教育長の見解を伺う。

答 横浜北部方面特別支援学校の新校整備のほか、再編整備を進めているが、整備後の各特別支援学校の児童・生徒数やインクルーシブ教育の進捗状況を踏まえ判断する。

このほか、保育所待機児の解消、海水浴場の利用ルールの遵守、特別支援学校の分教室の環境改善などについて質問しました。


瀬戸 良雄
(せと よしお)

自民党 南足柄市 

商店街の賑わい創出の取り組みを

問 地域商業の活性化を図るため、今年度、新たに創設した商店街魅力アップ事業費補助金等を活用し、商店街の賑わい創出にどう取り組んでいくのか、知事の見解を伺う。

答 補助事業に加え、地域の活性化につなげていこうとする商店街に対して、ニーズに合わせた専門家を派遣し、継続的なアドバイスを行うほか、外国人観光客への対応の講習などの支援も、より積極的に行っていく。

このほか、「未病を改善する」取り組み、精神障がい者の支援充実、災害時における防災関係機関との連携などについて質問しました。


● 6月23日(金曜) 一般質問

市川 よし子
(いちかわ よしこ)
かながわ民進党 川崎市幸区 

公立学校教員に対する勤務実態調査について

問 県内の公立学校教員に対する勤務実態調査を早急に行うべきと考えるが、教育長の所見を伺う。

答 県立学校については、いくつかの学校を抽出し、今秋を目途に教員の勤務時間を調査する。また、指定都市を除く市町村立の小中学校については、市町村教育委員会と協議し、今年度中の実施を検討する。さらに、指定都市教育委員会とも、教員の多忙化解消に向けて連携を図る。

このほか、川崎合同庁舎の再整備、東海道貨物支線の貸客併用化、中・高校生の学校以外でのスポーツ活動などについて質問しました。


芥川 薫
(あくたがわ かおる)
自民党 座間市 

国旗・国歌に敬意を表する等のマナー教育を

問 東京五輪等を控え、国際大会の表彰式では、国際儀礼に即したマナーを守って臨むことが大切だが、そのマナーを学校教育の中で学ぶことについて、教育長に伺う。

答 小・中学校では国旗・国歌の学習を行っているが、今秋に、国旗・国歌を尊重する態度や表彰式等でのマナーを盛り込んだオリンピック・パラリンピック教育学習教材を作成し、小・中・高等学校等での活用を周知していく。

このほか、衆議院議員小選挙区の区割り改定に関する見解、選挙運営の人員や経費増への対応、災害想定訓練などについて質問しました。


神倉 寛明
(かみくら ひろあき)
自民党 秦野市 

秦野赤十字病院の分娩業務再開を

問 秦野赤十字病院の分娩業務再開に向け、県、秦野市、日赤神奈川県支部、病院の4者による協議会でどのような成果があったのか、また、分娩再開に向けた今後の取り組みについて、日赤神奈川県支部長でもある知事に伺う。

答 4者協議を重ねたが分娩再開に至っていない。医師の確保や、大学と連携した寄附講座を検討するなど、地域全体の医療環境整備に向け、秦野市とも連携して取り組む。

このほか、農産物のグローバルGAP※6等、県営住宅のアスベスト問題、スポーツクライミングの振興などについて質問しました。

※6 グローバルGAP
GAPとは、Good Agricultural Practice(農業生産工程管理)の略で、農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検、評価を行うことによる持続的な改善活動のことで、グローバルGAPとは、その国際標準のこと。

(注)このページでは、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」を東京五輪と記載しています。

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