更新日:2024年3月28日

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令和3(2021)年度神奈川県県民経済計算の概要

令和3(2021)年度神奈川県県民経済計算の概要について掲載しています。

 GDP統計と呼ばれる国民経済計算の神奈川県版に当たる県民経済計算を作成しました。県民経済計算は県経済の規模や成長率、県民の所得水準等を把握できる統計です。
 今回の神奈川県県民経済計算では、令和3年度の経済成長率は名目、実質ともに3.7%となりました。これは、令和3年度の神奈川県の経済活動水準が、前年度を上回ったことを示すものです。

 

名目県内総生産は35兆2878億円

 令和3年度の名目県内総生産は、チリやフィンランドの国内総生産(GDP)に匹敵します。

名目経済成長率、実質経済成長率はともに3.7%

 令和3年度の経済成長率は、名目・実質ともに3年ぶりのプラスなりました。
 名目経済成長率は県内総生産の名目値の対前年度増減率であり、実質経済成長率は実質値の対前年度増減率です。
 実質値は名目値から物価変動の影響を除いたもので、実質経済成長率は経済の実質的な伸びをみる場合に用いられます。

神奈川県の経済成長率の推移

神奈川県の経済成長率の推移2021

令和3年度県民経済計算の概要

 県民経済計算は、本県における1年間の経済活動を、「生産」「分配」「支出」の三つの面から明らかにすることにより、県経済の規模や成長率、県民の所得水準、さらには県内の産業構造等を計量的にとらえ、県経済の実態を総合的、体系的に把握しようとするもので、GDP統計と呼ばれる国民経済計算の県版に当たるものです。

令和3年度神奈川県県民経済計算の概要

項目

実額

対前年度増減率

備考

生産面 名目県内総生産 35兆2878億円 3.7%増加

県総人口:923.6万人
(令和3年10月1日現在)

県内就業者数:424.4万人
県民就業者数:497.9万人

実質県内総生産 34兆6338億円 3.7%増加
分配面 県民所得 29兆5440億円 4.4%増加
一人当たり県民所得  319万9千円 4.4%増加
支出面 名目県内総生産 35兆2878億円 3.7%減少
名目県民総所得 42兆407億円 4.7%減少
名目県内総生産の米ドル換算額 3140億ドル  

チリ:3166億ドル
フィンランド:2968億ドル

 

  • 生産面 

名目県内総生産は35兆2878億円となり、前年度に比べて3.7%増加しました。
物価変動の影響を除いた実質県内総生産は前年度に比べて3.7%増加しました。

 

  • 分配面

県民所得は29兆5440億円となり、前年度に比べて4.4%増加しました。
県民所得を県の総人口で割った一人当たり県民所得は319万9千円となり、前年度に比べて4.4%増加しました。
県民所得は、個人の所得水準を表すものではなく、企業の所得などを含みます。

 

  • 支出面

名目県内総生産に県外からの所得の受払い(県内在住者が県外で勤務することにより得る報酬など)を加えた名目県民総所得は42兆407億円となり、前年度に比べて4.7%増加しました。

 

  • 国際比較

令和3年度の名目県内総生産を米ドルに換算すると3140億ドルとなります。この額はチリ(3166億ドル)やフィンランド(2968億ドル)の国内総生産(GDP)に匹敵します。
なお、為替レートは1ドル=112.36円(令和3年度平均値)で計算しており、チリ、フィンランドの金額はともに令和3(2021)年暦年値です。

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