更新日:2024年5月17日
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おいしい水の要件とその結果について掲載しています
厚生省(現厚生労働省)が設置した「おいしい水研究会」から、昭和60年に「おいしい水」の要件7項目が報告されています。水には多くの成分が溶け込んでおり、その量やバランスによって水の味が変化します。
水の味をよくする成分として、カルシウム、マグネシウム等や蒸発残留物がコクとまろやかさを、水に溶けた炭酸ガス(遊離炭酸)が清涼感を与えます。また、水の味を悪くする成分は有機物等や残留塩素があり、これらが多いと臭気が強くなり味を損ないます。さらに、水温が水の味に関係することもよく知られており、水質要件では20℃以下となっていますが、15℃以下がおいしさの適温といわれています。
県営水道の水道水は、「おいしい水」の要件をほぼ満たしています。
令和5年度平均値
項目 | 単位※2 |
おいしい水 の要件 |
寒川浄水場系 給水栓 (鎌倉市津) |
谷ケ原浄水場系 給水栓 (相模原市緑区日連) |
蒸発残留物 | mg/L | 30から200 | 112 | 107 |
カルシウム、マグネシウム等(硬度) | mg/L | 10から100 | 64 | 57 |
遊離炭酸 | mg/L | 3から30 | 2.4 | 1.8 |
有機物(全有機炭素(TOC)の量)※1 | mg/L | 2以下※1 | 0.6 | 0.5 |
臭気強度 | ー | 3以下 | 1未満 | 1未満 |
残留塩素 | mg/L | 0.4以下 | 0.4 | 0.5 |
水温 | ℃ | 20以下 | 19.9 | 17.9 |
※1 おいしい水の要件では、有機物指標には「過マンガン酸カリウム消費量」が用いられていますが、平成16年4月に水質基準が改正され、有機物指標は「過マンガン酸カリウム消費量」から「全有機炭素(TOC)の量」に変更されたため、県営水道では「全有機炭素(TOC)の量」を代用して評価しています。
おいしい水の要件である過マンガン酸カリウム消費量3mg/L以下は、TOCの量2mg/L以下に相当し、県営水道はこれを満たしています。
※2 mg/L:水1リットルの中に含まれている物質の量(ミリグラム:1,000分の1グラム)です。
おいしさの適温である10から15℃に冷やして飲んでください。
においが気になる方は、5分程度沸騰させた後、冷やすとさらにおいしく飲んでいただけます。
ただし、沸かした後の水は法令で定められた残留塩素が除かれ、消毒効果が無くなっていますので、早めにお飲みください。
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