小・中学校における政治的教養を育む教育

本県では、国に先駆けこれまでも県立高等学校等において、シチズンシップ教育の一環として「政治参加教育」に取り組んできました。そして選挙権年齢の引き下げに伴い、その更なる充実を図っています。
これらをふまえ県教育委員会では、小・中学校段階における政治的教養を育む教育の在り方について検討するため、平成28年5月に「政治的教養を育む教育検討会議」を設置し、「政治的教養」のとらえ方や、小中学校段階において身に付けさせたい力について検討・整理を行いました。そして、発達の段階に応じた指導を系統的に行っていくことや、これまで各学校で積み重ねてきた学習を最大限に活かすこと等に留意するとともに、実際の指導場面で活用しやすいものとなるように本資料を作成しました。

各学校においては、各教科・領域の授業をはじめ、学校行事や児童・生徒会活動、学級経営など、自校の教育活動の狙いや指導方法等について、本資料で示した視点から改めて見直していただきたいと考えます。そうすることで、すべての児童・生徒に、自分の身の周りから広く社会まで関心をもち、課題に気付き、考え、自らの意見を表明するとともに、他者の意見を尊重する、そして主体的に社会に参画するといった姿勢や力が育まれていくことを期待します。