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更新日:2024年7月23日
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外来生物であるヤンバルトサカヤスデの生態や、適切な対応について記載しております。
ヤンバルトサカヤスデは、台湾原産の外来生物で日本では1983年に沖縄で侵入が確認されました。
落ち葉や腐葉土などの腐った植物質を餌としていて、日光の当たらない湿った場所を好みます。
人や農作物に直接被害を与えることはありませんが、繁殖力が強く、集団で移動し、家屋などにも侵入することから不快害虫として知られています。
神奈川県では、2003年に県内で初めて確認され、近年は三浦半島を中心に確認されています。
ヤンバルトサカヤスデの分布拡大の要因は、生息地の土や堆肥、植木などの移動とともに卵や幼虫が運ばれてくるといった人的要因が考えられています。
ヤンバルトサカヤスデは、餌となる落葉などのある場所や、日当たりが悪い湿気のある場所を好みます。土手の草払いや下草刈りを実施し、日当たりを良くして、暗く湿った場所をつくらないようにすることが大切です。また、側溝は周辺も含めて清掃を徹底して、雨水に流れて移動することを防ぐことが拡散の防止に繋がります。
ヤンバルトサカヤスデは、集団で移動して、壁や塀を登ったり家の中に侵入したりします。しかし、表面がツルツルしたところは進むことができません。養生テープやステンレス板を家の周りの柱や壁などに貼ると侵入が防げます。
ヤンバルトヤスデは、カーバメート系の薬剤が効果的と言われています。薬剤を使用するときは、説明書をよく読んで、近隣の農耕地や河川、用水路などに薬剤が入らないように十分注意してください。
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/70490.html
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d3x/seikatsu-kankyo/yasude.html
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