更新日:2023年5月22日

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ヤンバルトサカヤスデについて

外来生物であるヤンバルトサカヤスデの生態や、適切な対応について記載しております。

ヤンバルトサカヤスデとは

ヤンバルトサカヤスデは、台湾原産の外来生物で日本では1983年に沖縄で侵入が確認されました。
落ち葉や腐葉土などの腐った植物質を餌としていて、日光の当たらない湿った場所を好みます。
人や農作物に直接被害を与えることはありませんが、繁殖力が強く、集団で移動し、家屋などにも侵入することから不快害虫として知られています。
神奈川県では、2003年に県内で初めて確認され、近年は三浦半島を中心に確認されています。

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  • ヤスデが集団発生している様子(写真提供:葉山町環境部環境課)

ヤンバルトサカヤスデの生態

  • 体長は25mm~30mm、体色は淡黄褐色で黒褐色の紋があります。
  • 湿度の高い草地や落葉の多い土壌、道端の側溝といった日当たりが悪い湿った場所を好みます。昼間は日射を避けて日陰に潜み、夜間から明け方にかけて活動します。
  • バーナーで燃やす、熱湯をかけるなど外界から刺激を受けると悪臭のするガスを放出します。

対策方法

ヤンバルトサカヤスデの分布拡大の要因は、生息地の土や堆肥、植木などの移動とともに卵や幼虫が運ばれてくるといった人的要因が考えられています。

環境整備方法

ヤンバルトサカヤスデは、餌となる落葉などのある場所や、日当たりが悪い湿気のある場所を好みます。土手の草払いや下草刈りを実施し、日当たりを良くして、暗く湿った場所をつくらないようにすることが大切です。また、側溝は周辺も含めて清掃を徹底して、雨水に流れて移動することを防ぐことが拡散の防止に繋がります。

侵入防止方法

ヤンバルトサカヤスデは、集団で移動して、壁や塀を登ったり家の中に侵入したりします。しかし、表面がツルツルしたところは進むことができません。養生テープやステンレス板を家の周りの柱や壁などに貼ると侵入が防げます。

駆除方法

ヤンバルトヤスデは、カーバメート系の薬剤が効果的と言われています。薬剤を使用するときは、説明書をよく読んで、近隣の農耕地や河川、用水路などに薬剤が入らないように十分注意してください。

リンク先

  • 国立環境研究所(外部リンク)

https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/70490.html

  • 神奈川県鎌倉保健福祉事務所

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/d3x/seikatsu-kankyo/yasude.html

 

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