初期公開日:2024年10月23日更新日:2024年10月23日

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子ども支援交流会(第1回)実施報告

子ども支援交流会(第1回)の実施報告です。

【実施報告】令和6年度子ども支援交流会(第1回)を開催しました!

 

地域の子どもや保護者への支援に携わる支援者・団体などが交流し、相互の関係づくりを図ることを目的に、子ども支援交流会を開催しました。

この交流会では、神奈川県内で活動する団体の良い取組を知っていただき、より広げていくために、第17回かながわ子ども・子育て支援大賞等受賞団体の取組事例の紹介、交流会を行い、27名の方々が参加されました。

開催日

令和6年6月25日(火曜日)

開催場所

神奈川県庁本庁舎3階 大会議場

内容

取組事例報告・意見交換

  • 取組事例報告①


hyoshi-nohara

(PDF:7,307KB)

 

登壇者

特定非営利活動法人のはらネットワーク理事

燕昇司 千里氏

 

 

 

「のはらネットワーク」は、「子育てをもっと楽しめるように」というおもいを大切に、一時保育や独自の子育て支援を行っている。支援を行う中で見えてきた利用者のニーズや課題に対して、「こんな場所があったらいいな」を形にして取り組んできた。

のはらネットワークが考える独自の子育て支援の役割は、「親子の居場所」「育児支援」「多様化する子育てのニーズに対応する」の3つである。親子の居場所では、親も子も安心して過ごせることを大切にしており、育児支援では、人に頼ってもいいことが伝えられる場を目指している。多様化する子育てのニーズに対応するでは、身近なツールの使用、ピンポイントの支援が必要と考え、取り組んでいる。子育て支援に取り組む中で、参加者が少ない、提供したい内容と参加者のニーズが合わないこと等もあったが、継続することで、同様の悩みを抱える方々が集まり、安心して過ごせる場となってきた。親や子、支援者が一緒に悩み、考え、喜び、失敗できる、お互いに「育ちあえる場」が増えて、一人でも子育てや人とつながることが楽しいと思ってもらえるように活動を継続していきたい。

 

  • 取組事例報告②

hyoshi-ritoru

 

(PDF:4,399KB)

 

登壇者

リトルbyリトル代表

中村 洋子氏

 

 

 

「リトルbyリトル」は先天的疾患のある子、発達に不安のある子と家族を対象に、孤独感を少しでも軽減できるように「安心して過ごせる場」と「気兼ねなく話せる人がいる場」を目指して活動している。活動内容は「園庭でのお外遊び」「ゆっくり話そう」「親子で遊ぼう」「知りたいに応える情報サロン」「公式LINE」である。

主な活動は園庭でのお外遊びであり、そこでは子ども同士で関わり、きょうだいも一緒に遊び、親同士の交流も生まれるなど、子どもと家族、それぞれにとって良い関係をつくる場となっている。保護者同士が話すことは、孤独や孤立の軽減に非常に大切な時間だと思っており、平日に保護者が話せる場も設けている。個別に話を聞くこともあり、ニーズに応じて支援者等につなぐ役割も担っている。公式 LINEでは様々な情報を提供しており、利用者だけでなく支援者も登録している。リトルbyリトルと支援者とのネットワークが構築されていることは、保護者の安心につながっていると思われる。今後もお互いを認め合い、違いを認め合い、ありのままを認め合える場としていきたい。

 

  • 取組事例報告③

hyoshi-maru

 

(PDF:7,043KB)

 

登壇者

特定非営利活動法人まるまーる代表理事

小澤 由香氏

 

 

 

「まるまーる」は、「ともに楽しみ、悩み、学びあい、進もう」という点を大切に、ルーツや文化の垣根なく、「子育て仲間」としてつながり、楽しむコミュニティづくりに取り組んでいる。活動の柱は、「イベント」「市役所などでの相談同行・コミュニティ通訳」「やさしい日本語と英語を用いた子育て関係の情報発信」である。

イベントでは、子どもと家族が一緒に安心して遊べる内容を企画している。また、イベントを通じて外国人の保護者とまるまーるとの信頼関係が構築され、相談にもつながるようになってきている。コミュニティ通訳の利用件数は少ないが、困った時に頼ってもらえるように取り組んでおり、情報発信は、外国人の保護者も情報が得られるように、やさしい日本語と英語で様々な子育て関係の情報を発信している。最近の活動では、保護者に活躍してもらうことにも積極的に取り組んでおり、やさしい日本語と英語の生活ガイドの作成、イベントへの参加、大学での講義などに取り組んでいる。今後も色々な方々とつながり、誰もが自分らしさを発揮し、互いを受け入れ、輝きあうことができる共生社会づくりを目指していきたい。

 

  • 質疑応答

Q1.スタッフの集め方、スタッフに続けてもらうための工夫を知りたい。

A1.スタッフを集めるには、味方をひとりでも見つけて始めてみることが大事。スタッフが続けるためには、スタッフの無理のない範囲で行うことが大切。スタッフが無理なく続けることが、結果、利用者のために活動を続けられることになる。

 

Q2.まるまーるの情報発信は何か国語に対応しているか。参加者の日本語の理解度と母国語以外の言語の理解度について知りたい。

A2.情報発信はやさしい日本語と英語に対応している。参加者の日本語の理解度は様々だが、母国語と英語ができる方が多い。日本語と英語が分からない方々にも情報が届けられるように、他言語での情報発信も考えている。

 

Q3.妊婦を対象としたイベントや公園に行くイベントの集客についてアドバイスをいただきたい。

A3.のはらネットワークでも妊婦を対象としたイベントの集客は苦慮している。「コウノトリプロジェクト」の周知は、横浜市の保健師が行う妊婦対象の教室でチラシ配布などを行っている。イベントは保護者が楽しめることが大事。公園などより、自然の中で遊べる方がより保護者の興味を引くのではないかと思う。

交流会

参加者が自由に情報交換をしました。